トピックス
2026/08/07
プロフェッショナル レポート
「違和感」を見逃さない!不正会計の予兆を察知する『気づく力』の養い方 開催レポート
2026年7月15日、関西大学梅田キャンパス(KANDAI Me RISE)にて、『なぜ企業の不正は繰り返されるのか ~過去の企業実例に学ぶ不正防止・発見の仕組み~』を開催しました。
今回の講座では、企業会計審議会の監査部会メンバーとして、日本の監査基準や内部統制基準の策定に深く関わってこられた松本 祥尚(まつもと よしなお)氏を講師にお招きしました。
当日は、経理や内部監査に携わる社会人の方から、経営者、そして学生の方まで幅広い層にご参加いただき、グループワークでは活発に意見を交わす様子が見られました。
「不正」はなぜなくならないのか?
講義の前半は、そもそも「不正」とは何かというお話からスタートしました。人間は追い詰められた状況では不正に手を染める性質があるため、不正を完全になくすことは不可能であると指摘します。また、好況期には見えなかった不正が、不況期になり、資金繰りが苦しくなった時に表面化するという歴史的な相関関係についても解説されました。
過去の事例から学ぶ、不正の構造と「違和感」の正体
講義の中盤、松本氏は企業事例を交えながら会計操作の基本手口について解説。不正が発生する背景には「不正のトライアングル(動機・機会・正当化)」があると指摘します。
特に、日本企業特有の事例として、「システム統合の遅れ」がデータ改ざんの機会を生んでいるというお話は、多くの参加者がハッとさせられる内容でした。
実践ワーク:内部統制の不備を見抜こう!
講義の後半は、架空の企業の不正会計事例を用いたグループワークを実施しました。参加者は資料を読み込み、業務プロセスの違和感や不備を見つけ出し、それがどのように不正につながっているのかを議論しました。
松本氏は最後に、「成功体験」に目を向けるだけではなく、調査委員会報告書のような「失敗事例」から学び、違和感を察知することの大切さをお話されました。
参加者の声
今回の講義では、実際に身近に不正が起きたことで参加を決意された方や、普段からコンプライアンス推進業務を担当されている方など、参加理由は様々でしたが、実践ワークを通して、深い気づきが得られたという声が多数寄せられました。
- 理論をケーススタディを通して落とし込んでいくことができた
- 実例があり、具体的で理解がしやすかった
- 監査や内部統制に関しては学んだことがなかったので、初めて知ることばかりで実りのある講座だった
おわりに
数字を正しく読み解き、操作の痕跡を見抜く「気づく力」を養える、あっという間の2時間でした。参加者の皆さんも明日からの実務に活かせる確かな手応えを感じていたようです。
Kan-Daiリカレント+では、「日常やこれからのキャリアに活かせるスキルが欲しい」「新しい視点を身につけたい」「同じように頑張る仲間と出会いたい」という方にぴったりの、面白くて実践的なセミナーや講座を開催しています。
「ちょっと気になるな」と思ったら、ぜひお気軽に関西大学梅田キャンパスへ遊びに来てくださいね!
新しい一歩を踏み出すあなたを、お待ちしています!