ごあいさつWelcome

関西大学先端科学技術推進機構機構長 棟安 実治
関西大学
先端科学技術推進機構
機構長 棟安 実治

第27回 関西大学先端科学技術シンポジウムの
開催にあたって

平素より関西大学先端科学技術推進機構(関大ORDIST)の活動に対しまして、格別のご支援ご協力を賜り、感謝申し上げます。

関大ORDISTの主催により、「産学官連携とビッグデータの活用」をテーマとして、第27回関西大学先端科学技術シンポジウムを開催いたします。本年度は、特別講演として、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所ワクチン・アジュバント研究センター長兼ヘルス・メディカル連携研究センター長の國澤 純先生による「健康社会の実現に向けた腸内環境ビッグデータの活用と社会実装への展開」という演題のご講演をWebinarによって配信させていただきます。健康とビッグデータという時宜にかなった興味深いお話を拝聴できるものと期待しております。また各セッションにおいては、本学の理工系研究の取り組みについてもご紹介いたします。

新型コロナウイルス感染症に関する規制もだんだんと緩和されてまいりましたが、依然としてその動向は判然としません。そのため今年度も慎重を期することとし、オンライン配信の形態をとらせていただきました。

最後に、本シンポジウムにご参加をいただきました学外関係者の皆様と、開催にご尽力を頂戴した教員・職員・学生の皆様、ならびに、ご後援をいただいた近畿経済産業局と関西大学科学技術振興会に厚く感謝の意を表します。

関西大学 学長 前田 裕
関西大学
学長 前田 裕

第27回 関西大学先端科学技術シンポジウム 
ご挨拶

関西大学先端科学技術推進機構の主催によるこのシンポジウムも、今年で27回目を迎えます。今回は「産学官連携とビッグデータの活用」をメインテーマとして、オンラインでの開催になります。

コロナ禍を受け、また、DXあるいはSDGsを新たな大きな課題として、社会全体の空気感が大きく変わろうとしています。コロナ禍は、人と人とのつながりの空間的制約を取り除きました。DXは、あらゆる分野での仕事の手作業から自動化への変換を促しています。その中で、科学の持つ意義が再認識されています。しかし、それは理系か文系かというような曖昧で大雑把な議論ではなく、今年のテーマにあるような、あらゆる分野におけるデータに基づいた科学的なアプローチの重要性を再認識することに尽きます。

SDGsの諸課題は、人文科学、社会科学と自然科学が総力を挙げて挑まなければならない難問です。科学技術による革新的な進歩が課題の局面を変えてしまうことはあったとしても、自然科学だけでできることは限られています。同様に、産業界、政府・地方自治体と研究・教育機関とが綿密な連携をすることなく解決できる課題はありません。分野を横断した取り組みが求められているのです。

総合大学としての関西大学がこのシンポジウムで見ていただきたいのは、先端の技術と共に、このような学際的なテーマの広がりです。そして、そのようなテーマに対する成果の発表の場としての先端科学技術シンポジウムの盛会を祈念して挨拶とさせていただきます。

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