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N研究部門発表会(第78回)を開催しました。

  2025年10月30日(木)、関西大学千里山キャンパスに於いて、N(新物質・機構素子・生産技術)研究部門による研究部門別発表会(第78回)を開催いたしました。
 当日は、本学 化学生命工学部 石田 斉 教授、北海道大学大学院工学研究院 応用化学部門 長谷川 靖哉 教授による講演が行われ、多数の方々にご参加いただきました。

【テーマ】
金属錯体の光機能化学の最前線

【講演①】
金属錯体光化学の基礎と応用:ルテニウム錯体を中心に
化学生命工学部 教授 石田 斉

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 ルテニウム錯体は、その発光特性だけでなく、励起状態からのエネルギー・電子移動が注目されており、前者は一重項酸素発生による光線力学療法に利用され、後者は色素増感太陽電池や人工光合成研究に応用されている。このように、ルテニウム錯体を例に金属錯体の光化学の基礎について解説した。







【講演②】
希土類を用いた発光錯体の最先端研究
北海道大学大学院工学研究院 応用化学部門
教授 長谷川 靖哉 氏

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 現代の情報通信や医療、エネルギー分野は多くの光科学技術によって支えられている。将来の発展には新しい発光体の開発が重要であり、その候補として「希土類錯体」をベースとする発光錯体の最先端研究について講演頂いた。特に希土類錯体を強く光らせる工夫や、光センサーや波長変換材料、医療応用などへの最新の展開を紹介いただいた。