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B(生命・人間・ロボティクス)研究部門別発表会(第77回)(2025.10.14開催)

B(生命・人間・ロボティクス)研究部門

B研究部門による研究部門別発表会を下記の通り開催いたします。


日 時: 2025年10月14日(木)14:40~18:00

場 所: 関西大学千里山キャンパス 第4学舎3号館 4階 3402教室

テーマ: 日本発創薬の最前線 〜新規モダリティへの挑戦〜

講演〈1〉14:40 -15:00
      創薬プラットフォームの変遷と日本発創薬の適性
         関西大学 化学生命工学部 教授 住吉 孝明

 創薬プラットフォームは、天然物に始まり、有機合成を基盤とする低分子化合物、抗体医薬品と主役が移り変わってきた。さらに、抗体−薬物複合体、核酸、細胞と新しいプラットフォームが登場してきた中で日本発の医薬品創出数は減少し、存在感が低下している。日本の創薬はどこに向かうべきかを議論する。

講演〈2〉15:00 -16:30
      私のADC研究:Enhertu®からMcADCに至るまで
        SparxBiotech Co. Ltd. in China 副社長 本田 雄 氏

 初めに第一三共(株)で従事していたEnhertu®を紹介し、その後中国に渡ってSparxBiotechで従事しているマクロファージをターゲットにしたMcADCについて紹介したいと思います。癌細胞をターゲットにするのではなく、あえて癌細胞周辺のマクロファージをターゲットにするADCを開発した経緯についてお話ししたいと思います。

講演〈3〉16:30 -18:00
      新機軸創薬システムの明日を考える!
         国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
                   理事長特任補佐 近藤 裕郷 氏

 現在の日本の医薬品産業が直面している課題は多く、その課題解決に向けた新機軸の創薬プラットフォームの開発が重要になっている。例えば、メディカルアンメットニーズの高い難病・希少疾患は病態解析がまだまだ進んでなく新薬創製には依然高いハードルがある。また、医薬品開発の世界のトレンドは低分子医薬品から新モダリティ医薬品に大きく移行しており、新モダリティ創薬の研究開発の強化が急務となっている。さらに、現在の創薬研究開発はAIの時代へ大きくシフトしており、生成AIを駆使したデータサイエンスの高度化が凄まじい勢いで進展している。従って、世界の潮流から見える日本の創薬研究の課題解決に向けた新たな創薬研究手法の開発が強く望まれている。本日の講演では、日本の医薬品産業が抱える課題を共有し、課題解決に必要な創薬プラットフォームのあるべき姿について、皆さんと一緒に考えてみたい。

詳細案内:第77回研究部門別研究発表会(チラシ).pdf

参加費:無料

申込方法:参加をご希望の方は、申込フォームより事前にお申し込みください。

【お問合せ・お申込み】
関西大学 先端科学技術推進機構
〒564-8680 大阪府吹田市山手町3-3-35
E-Mail: sentan@ml.kandai.jp