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開催案内
E(環境・エネルギー・社会)研究部門別発表会(第75回)(2025.5.8開催)
E(環境・エネルギー・社会)研究部門
E研究部門による研究部門別発表会を下記の通り開催いたします。
日 時: 2025年5月8日(木)15:00~17:00
場 所: 関西大学千里山キャンパス 第4学舎3号館 4階 3402教室
テーマ: フィールドワークで探求する環境保全と防災
私たちの暮らしやさまざまな経済活動は、安定した気候と生態系に依っているが、現実は地球温暖化と生物多様性損失に直面し、地球環境問題が国際的な関心事として扱われるようになって久しい。また、今日の地球環境問題と自然災害との因果関係を私たちは考察せざるを得ない状況にある。本部門別講演会では、環境・防災・資源・インフラの課題解決を、フィールドワークを通して探る研究者をお招きし、地球の歴史から人と地球の未来のあるべき姿までを共に考える機会を提供する。
講演〈1〉15:00 -15:30
グリーンインフラとグレーインフラの融合
―沖縄での人工構造物におけるサンゴ調査を通じて
関西大学 環境都市工学部 教授 安田 誠宏
沿岸部では高潮・高波や津波に対する安全安心確保のため、海岸構造物の強靭化が図られていくなか、これまでは「コンクリート構造物」と「環境」は往々にして対立関係として位置づけられてきたが、今後の事業においては共存関係、例えば防災のための事業にサンゴの増殖が組み込まれるような仕組みが望ましい。サンゴの生育状況の経年変化,サンゴ被度と堆積物の関係等について考察し、グリーンインフラとしての可能性を提示することを目的とし、2017年より沖縄県本部町浜崎漁港海岸の人工リーフ(2007年竣工)において現地調査を継続的に実施している。
講演〈2〉15:30 -17:00
南極でのフィールドワークと岩石の研究
公益財団法人高輝度光科学研究センター研究員
森 祐紀 氏
私たち岩石学者は自らの足で野外を歩き、岩石を観察・採取し、機器分析・室内実験・数値計算によって地球を研究している。本講演では地球の歴史やその研究手法について紹介し、究極のフィールドである南極での岩石調査について第65次南極地域観測隊隊員としての経験をもとにお話したい。さらに基礎科学である岩石学の研究成果は、環境・防災・資源・インフラなど私たちの生活に密接に関わっていることへの理解につなげたい。
参加費:無料
申込方法:参加をご希望の方は、申込フォームより事前にお申し込みください。
【お問合せ・お申込み】
関西大学 先端科学技術推進機構
〒564-8680 大阪府吹田市山手町3-3-35
E-Mail: sentan@ml.kandai.jp