2020年1月17日（金）、関西大学千里山キャンパスに於いて、N（新物質・機能素子・生産技術）研究部門による研究部門別発表会（第63回）を開催いたしました。
　当日は、本学 化学生命工学部　大洞　康嗣 教授、Chulalongkorn University　　Prof. Dr. Pannee Leeladee による講演が行われ、多数の方々にご参加いただきました。

【講演①】
「Innovation of Catalytic Reactions
　　　　　　　　　　　　　for Sustainable Development Process」
　　　　　　　　　関西大学　化学生命工学部　教授　大洞　康嗣　氏

概要：環境調和型触媒反応プロセスとして、ニオブ触媒を用いた環化付加反応、アルコールをアルキル化剤とした水素移動反応、金属ナノ粒子触媒および合金触媒を用いた反応についての最近の研究成果を紹介しました。

【講演②】
「Tuning Reactivity of Transition Metal Complexes
　　　　　　　and Materials for Application in Catalysis and Sensing」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Prof. Dr. Pannee Leeladee
Department of Chemistry, Faculty of Science,Chulalongkorn University

【概要】チュラロンコン大学のPannee Leeladee先生より、ポリピリジル配位子を有する銅錯体にアントラセンをリンカーとして導入することにより、O2還元反応において高い活性を示すという研究成果を紹介いただきました。講演では、金属錯体の構造とアントラセンリンカーの役割、ならびに添加物のO2還元反応に与える影響についての詳細な説明がありました。また、DDSシステムに適用するための、新規金属錯体材料ならびにその評価についての最近の研究成果の発表もあり、これら発表内容に関して出席者との議論を行いました。