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最新情報

研究部門別発表会(第57回)を開催しました。

 2019年3月12日(火)、関西大学千里山キャンパスに於いて、B (生命・人間・ロボティクス)研究部門による研究部門別発表会(第57回)を開催いたしました。
 当日は、本学化学生命工学部 長岡康夫 教授、マレーシア科学大学 名誉教授であるChan Lai Keng氏、Boey Peng Lim氏による講演が行われ、多数の方々にご参加いただきました。

【講演①】
   「Natural products for cosmetic use」
              関西大学 化学生命工学部 教授   長岡 康夫
[概要]
 本講演では、フラボン類のメラニン産生細胞に対するメラニン産生調節機能とそのメカニズムの解明について解説しました。また、動物のメラニン産生における分子メカニズムの解説と、それに関連して、メラニン産生刺激を敏感に感知するトランスジェニックマウスを用いたアッセイ系を紹介しました。

【講演②】
   「Potentials of valuable weeds (Artemesia annua and Cyperus aromaticus) as alternative strategies for combating mosquito-borne diseases」
     マレーシア科学大学 名誉教授/Sunrich Biotech社顧問 Chan Lai Keng 氏
[概要]
 抗マラリア薬であるアルテミシニンは、ヨモギ科の植物であるArtemisia annuaの葉に含まれるセスキテルペンラクトンの一種です。講演者は、これらの植物のカルス培養を行い、アルテミシニン含量を増加させる培養条件を見出しました。また、Cyperus aromaticus に含まれる幼若ホルモンは、ボウフラの成長を阻害することで蚊の発生を抑制します。今回は、幼若ホルモン高含有のカルス培養にも成功し、カルス培養を通じた効率的な抗マラリア薬と幼若ホルモンの生産により、蚊が媒介する疾患の抑制に寄与できる可能性について講演しました。

【講演③】
   「Palm Oil: The myths and realities」
  マレーシア科学大学 名誉教授/Distech Resources社役員 Boey Peng Lim 氏
[概要]
 マレーシアは世界2位のパーム油生産国であり、輸出国でもあります。パーム油は飽和脂肪酸を多く含むことから、健康に良くないイメージを持たれています。本講演では、これらの誤解を解く、様々な情報が披露されました。


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