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「イオン液体リチウム二次電池」地球周回軌道上での充放電に世界で初めて成功!

このたび、関西大学化学生命工学部の石川正司教授(関西大学先端科学技術推進機構長)と山縣雅紀准教授が開発した「イオン液体リチウム二次電池」が、地球周回軌道上での充放電試験にイオン液体電池として世界で初めて成功しました。

本年6月、世界で初めて地球周回軌道上で充放電などの運用実験を行うことを目的に、東京大学の中須賀真一教授が開発した人工衛星「ほどよし3号」に搭載され打ち上げられました。その後、8月にイオン液体電池として軌道上での充放電に世界で初めて成功し、10月には長時間の充放電試験にも成功しました。

実験データからは、耐真空補強なし・長期宇宙滞在にもかかわらず、宇宙環境の影響による劣化がほとんど無いことが明らかになりました。この結果は、本電池が柔軟な外装のみで宇宙空間に安定的に存在することが可能で、地上に温存した同型の電池と全く変わらない性能を持つという、重要な成果を示しています。

※ほどよし衛星への搭載は、内閣府/日本学術振興会・最先端研究開発支援プログラムの
支援を受けています。

◇ 研究の詳細はこちらをご覧ください
  ⇒関西大学プレスリリース(PDF)[12月16日付]