小学校への出張講義（高槻市立桜台小学校）（2025.10.24）

2025年10月24日（金）、高槻市立桜台小学校の6年生2クラスを対象に出張講義を実施しました。
講義のテーマは「顕微鏡で生物を観察してみよう」(関西大学　坂元先生) でした。

　秋学期の最初が桜台小学校での出張講義になりました。ようやく秋らしい季節になってきましたが、気温が急に低下してきてダンゴムシなどの生きた虫の捕獲が難しくなってきましたが、なんとか小学校庭先で越冬中のダンゴムシを見つけました。夏場に捕獲して冷凍保存後に乾燥させていた蝉、黄色地に黒斑点柄のツマグロオオヨコバイ、蛾やごま粒くらいの小ささの甲虫、大きなミミズを持って行きました。季節外れの蝉の実体顕微鏡での観察は大人気でした。顕微鏡については英国のロバート・フックの細胞の発見から、微生物学の父とされるレーウェンフックの話をし、植物の葉の裏には気孔という口のような構造があり、水の出入りを調節しているけれど植物病原菌もそこを狙って侵入してくる話をして、実際にみんなでレーウェンフックの顕微鏡を工作し、葉っぱの気孔の染色標本を作製して観察しました。テレビ画面で拡大された気孔の標本は気孔の多いものもあれば、気孔らしいものがなく、突起構造ばかりのものもあり、いろいろでしたが皆さんよくできていました。理科やミクロの世界に興味を持つきっかけになればいいと思います。