ICT研修を実施しました
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7月19日、生徒のICT委員会が主体となって企画したICT研修を実施しました。始めに全校生徒を対象に行った生成AI利用状況に関するアンケート結果を共有しました。アンケートでは、情報収集での活用から、アイディア出し、娯楽での活用まで幅広い利用が見られました。一方で、情報の正確性や著作権、個人情報に対する不安や課題も明らかになり、自分たちの利用を振り返る契機となりました。

続いて大学の先生の協力のもと、生成AIを使って作成したフェイク画像やフェイク動画を用いたクイズを行いました。一見すると本物と見分けがつかない精巧な事例に、生徒たちは仲間と「なぜそう思ったのか」を話し合いました。情報をそのまま受け入れるのではなく、根拠を持って判断する重要性を体感する時間となりました。最後に、関西大学社会安全学部の河野和宏先生による「AIリテラシー・メディアリテラシー」をテーマとした講義を受け、自分達が生成AIとどう向き合うべきかを考えました。生成AIが提示する情報はもっともらしく見えても誤りを含む場合があり、情報源の確認や複数資料での裏付けが欠かせないことを具体例を交えて学びました。さらに先生からは、情報の信憑性を見極めるためには、日頃の学習を通じて知識や経験という"土台"を築くことが大切であり、その土台があるからこそ、物事を鵜呑みにせず「なぜ?」と考えられるという言葉をいただきました。質疑応答の時間には生徒たちからたくさん手が挙がり、一つ一つの質問に対して河野先生から丁寧に回答をいただきました。

参加した生徒からは、「AIが作ったものを見分けれなかったことが怖かった」「信憑性について問題がないか疑問を持ちながら利用したい」という感想が寄せられました。今回の研修は、生成AI時代に欠かせない情報リテラシーと日々の学びの意義を実感する貴重な機会となりました。