中等部２年生では 10月22日、25日、29日の３日間に渡り、人権体験学習会を実施しました。ボランティア点字サークルむつみ会様、高槻市聴力障害者協会様、ボランティア手話サークルうの花様、高槻筆記通訳グループ「エール」様を講師としてお招きし、点字・手話・要約筆記を体験を通して学びました。

点字の講座では、点字の成り立ちや私たちの身の周りの点字についてのお話の後、点字板を使用し単語や自分の名前を点字で打つ活動を行いました。生徒たちは点字用紙に穴を開けないよう、丁寧に点字を打つ作業に集中していました。実際に自分の打った点字を友達や講師の先生方と読みあい、改めて読む人のことを考えて点字を打つ難しさを体感しました。

手話の講座では、手話の成り立ちや様々な手話を教えていただきました。まず始めに単語や例文に合う手話を自分たちなりに考え表現をしました。その後に講師の先生方から実際の手話を教えていただき、一つひとつの手話のもつイメージや意味を理解することで、より手話の面白さを感じました。また講義の間には手話通訳の方に同時通訳をしていただきました。高槻市手話言語条例の紹介や質疑応答の時間があり、手話への疑問など様々な意見交換がありました。

要約筆記の講座では、要約筆記がどのような場面で活用されるのか、パソコンでの要約筆記の様子についてお話しいただきました。実際の体験では、話すスピードに合わせながら相手が見やすい字の大きさで書くこと、略号を使用しながら必要のない情報を省略して書くことを意識しながら、いくつかの例題に挑戦しました。自分の書いた要約筆記を友達と見せ合い、相手に分かりやすく正確に情報を伝えることの難しさや大切さに気づきました。