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研究班のご紹介

人権問題研究室では、現在36名の研究員が下記の研究班に所属して、個人および共同で研究・調査を行っています。

部落問題研究班

研究テーマ(2024.4.1~2026.3.31)

  • A 部落問題の歴史研究
    • (1)近世大坂における身分
    • (2)近代大阪における都市下層社会
  • B 部落問題の現状把握研究
    • (1)部落差別の実態把握
    • (2)部落差別意識・認識の変容
    • (3)若者世代の部落(民)アイデンティティ
  • C 課題解決に向けた教育啓発ならびに地域実践に関する研究
    • (1)大学における同和教育・人権教育の動向
    • (2)地域教育における部落問題学習
    • (3)部落解放運動とまちづくり
    • (4)地域課題解決のための被差別部落ならびに周辺地域をフィールドとするアクションリサーチ

部落問題研究室の発足以来、研究班の主たるテーマは、基本的に変わっていないといえるだろう。それは、ひとつには、歴史的、理論的な問題の研究であり、いまひとつは、現実的、実践的な問題の研究である。
歴史的、理論的な問題の研究としては、中世賤民や被差別部落の起源にかかわる研究や、近世の賤民制度、差別政策、解放運動などに関する研究、さらには近代の融和事業、解放運動史などに関する研究などを、それぞれの地域の人たちと共同して取り組んでいる。
現実的、実践的な問題の研究としては、都市部落や農村部落の実態調査、部落産業の現状と課題、部落問題に関する意識調査、解放教育や啓発事業の見直し、個人情報保護やえん罪問題の検討など、多角的な研究を実施して、被差別部落の置かれている現状の把握と、差別克服のための課題の追求を行っている。

研究員

氏名 所属 専門 備考
内田龍史(うちだ・りゅうし) 社会学部 社会学 幹事
髙久智広(たかく・ともひろ) 文学部 幕末維新史・文化遺産学  
若槻 健(わかつき・けん) 文学部 市民性教育  
岡本工介(おかもと・こうすけ) 委嘱研究員 社会福祉学  
吉村智博(よしむら・ともひろ) 委嘱研究員 近代都市下層社会史・地図史・博物館表象論  
澤井未緩(さわい・みひろ) 非常勤研究員 教育社会学  
渡邊充佳(わたなべ・みつよし) 非常勤研究員 ソーシャルワーク・福祉心理学  

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人種・民族問題研究班

研究テーマ(2024.4.1~2026.3.31)

  • A 移民・難民と多文化共生に関する研究
  • B 少数民族の同化と差別に関する研究
  • C 複数言語習得に関する研究
  • D 各国の貧困とホームレスに関する研究
  • E 教科書の国際比較研究
  • F 在日朝鮮・韓国人の歴史と現状に関する研究

現代日本社会においては、外国籍住民の増加という形で多文化化が進行しているが、地方自治体や学校などの現場における対応の遅れが指摘されている。一方、欧米をはじめ世界各地では難民の人権侵害が深刻な問題となっている。かかる状況を打開する方策を探るべく、移民や難民などホスト社会の周縁部に置かれているエスニック・マイノリティとの共生を可能にするための多様な教育的方策に関して、日本を中心にしつつ欧米やアジア諸国との比較を視野に入れた調査に基づいた実証的研究を通じて、できるだけ包括的に明らかにすることをめざす。
学校教科書は、民族的、人種的、歴史的、社会習慣的な側面で国ごとに異なる思考を反映するため、しばしば国際摩擦を引き起こす原因となっている。この点に注目し、ヨーロッパ諸国、日本、中国及び南北朝鮮の教科書を比較・検討することによって、21世紀の国際理解にふさわしい教科書編纂のありかた、教育方法の方向性を提示するための研究を行う。
この他にも、民族接触から生起する問題、たとえば在日朝鮮・韓国人や諸外国の少数民族の同化と差別、移民・外国人問題などについての研究を行う。さらに、貧困問題やホームレス問題についても研究を行う。

研究員

氏名 所属 専門 備考
青木 敬(あおき・けい) 文学部 文化人類学 幹事
赤尾勝己(あかお・かつみ) 文学部 学習社会学・生涯学習論  
宮本要太郎(みやもと・ようたろう) 文学部 比較宗教学 室長
山ノ内裕子(やまのうち・ゆうこ) 文学部 教育人類学  
リコ-ヨコヤマ・アドリアナ 文学部 フランスメディア・文学における言説研究  
熊野 建(くまの・たけし) 社会学部 文化人類学・フィリピン研究  
高 明 均(こ・みょんぎゅん) 外国語学部 朝鮮語学  
内田晴子(うちだ・はるこ) 委嘱研究員 東南アジア地域研究、移住者と人権  
山野上麻衣(やまのうえ・まい) 委嘱研究員 教育社会学・移民研究・移行期研究  

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障害研究班

研究テーマ(2024.4.1~2026.3.31)

  • A 障害児者・高齢者の権利と差別禁止
  • B 障害児者・高齢者の権利擁護と相談支援
  • C 障害児者・高齢者の地域生活と相談支援
  • D 障害児者・高齢者の社会参加と雇用
  • E 障害児者・高齢者のスポーツと文化
  • F インクルーシブ教育
  • G バリアフリー・ユニバーサルデザイン
  • H 介助・介護労働
  • I 複合差別(交差性差別)
  • J 子ども虐待の防止と相談支援

障害児・者の諸権利の保障と福祉に関する問題を広く研究している。
高齢者を含む障害者の都市計画、発達障害児の療育や教育的支援、障害者の社会参加、学生や一般社会人の障害者問題に対する意識啓発、障害とジェンダー、差別禁止法制など、実践と理論の両側面から研究を行なっている。
障害当事者である研究員も参加して、活発な研究活動が進められている。

研究員

                   
氏名 所属 専門 備考
串崎真志(くしざき・まさし) 文学部 臨床心理学 幹事
加戸陽子(かど・ようこ) 社会学部 障害児心理学  
土屋敦(つちや・あつし) 社会学部 福祉社会学・医療社会学  
吉岡洋子(よしおか・ようこ) 社会学部 社会福祉学・地域福祉論・北欧社会研究  
浅野宣之(あさの・のりゆき) 政策創造学部 社会科学・法学・アジア法  
山崎直樹(やまざき・なおき) 外国語学部 言語教育学・中国語教育  
亀谷義浩(かめたに・よしひろ) 環境都市工学部 建築計画・都市計画  
北村由美(きたむら・ゆみ) 心理学研究科(専門職学位課程) 臨床心理学  
姜 博 久(かん・ぱっく) 委嘱研究員 障害者政策論  
康 純(こう・じゅん) 委嘱研究員 精神医学、精神科遺伝学、ジェンダー研究  
越智祐子(おち・ゆうこ) 非常勤研究員 ソーシャルワーク  

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ジェンダー研究班

研究テーマ(2024.4.1~2026.3.31)

  • A 大学生のジェンダー意識調査
  • B セクシュアリティと人権
  • C 親密な関係における暴力に関する研究
  • D 戦争とジェンダー
  • E メディアにおけるジェンダー・セクシュアリティ
  • F スポーツとジェンダー・セクシュアリティ
  • G マイノリティ女性とインターセクショナリティ

ジェンダー研究班は、ジェンダーやセクシュアリティに関する人権問題について、理論と実践の両側面から研究を行っている。各研究員が、それぞれの専門性を活かして個別に研究を行うとともに、大学生のジェンダー意識調査の計画と実査、セクシュアリティや親密な関係における暴力と人権、質問紙調査と聞き取り調査を用いた「戦争」の記憶継承を通じてのナショナリズムとジェンダー意識の関わりなどを中心に、共同研究を行っている。

研究員

氏名 所属 専門 備考
酒井千絵(さかい・ちえ) 社会学部 社会学 幹事
井谷聡子(いたに・さとこ) 文学部 身体文化・ジェンダーとセクシュアリティ・ポストコロニアル理論・クイア理論  
多賀 太(たが・ふとし) 文学部 教育社会学・男性研究  
守 如子(もり・なおこ) 社会学部 社会学  
永冨 真梨(ながとみ・まり) 社会学部 ポピュラー音楽研究・アメリカ文化越境史  
仲間恵子(なかま・けいこ) 委嘱研究員 沖縄近現代史  
宮前千雅子(みやまえ・ちかこ) 委嘱研究員 日本近代史・女性史  
宮田りりぃ(みやた・りりぃ) 非常勤研究員 教育社会学・ジェンダーとセクシュアリティ研究  
土肥いつき(どひ・いつき) 非常勤研究員 教育社会学・ジェンダー研究  
尾﨑俊也(おざき・しゅんや) 非常勤研究員 社会学  

共通研究テーマ

研究テーマ(2024.4.1~2026.3.31)

  • A インターセクショナリティ

昨今、人権問題研究室の研究学習会や公開講座で取り扱われる内容においても、各研究班のテーマを横断するものが増えていることに鑑み、各班の研究の繋がりが、人権問題研究室総体の研究としても可視化できるテーマを設けている。

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