
何を、どのように考えるのか。 「頭の使い方」を学ぶ授業。
「ミューズ学習」は関西大学初等部ならではの学びです。
年に12時間程度、「考えることを考える」に特化した学習に取り組み、
思考スキルの習得をめざします。
問題に接したとき、どのように考えればいいのか、どのような考え方があるのか、
常に頭の使い方を意識するような時間を設け、
1年生から6年生まで継続的に学習します。



何通りもの考え方ができるように。 6つの思考ツールを使いこなす。
比較する・分類する・関連づけるといった6つの思考スキルを、
考えるための手がかりとなる「シンキングツール」を活用して学んでいきます。
子どもたちは「ベン図」や「Xチャート」などのシンキングツールを用い、
テーマに応じて情報を書き込んで考えを整理します。
書き込むことで自分の考えを「見える化」するとともに、
ペアやグループ、または全体で交流することを通して、
思考スキルを自分のものにします。


どのように考えることが大切か。
子どもと教師で
到達目標(ルーブリック)を考える。
1コマの授業で到達すべき目標は、事前に子どもと教師で設定します。
授業は学習が深まるほど「調べること」自体が目的になってしまいがちですが、
そんなときは設定された到達目標をもとに方向を修正し、
「どのように考えることが大切なのか」を意識しながら学べるようにしています。
具体的な目標を教員と子どもたちが共有することで、
全員がゴールをめざして力を伸ばすことができるのです。




そして、考える達人へ。 繰り返し取り組み、力を伸ばす。
思考スキルは1コマの授業で身につくものではありません。
何度も繰り返して取り組み、学んだ「考える技」をほかの教科にも応用したりするなかで、
いつでも活用できる力にします。
したがって、本校では「ミューズ学習」以外の教科においても「考える」ことを重視した授業を実施しています。
また、中等部では「考える科」、高等部では「プロジェクト学習」を設け、
論理的な思考の育成をめざした教育を一貫して行っています。



確かな「学力の土台」を築くために。
読書はあらゆる教科等の学習や思考力育成の土台であり、
本校では読書教育を非常に重視しています。
その中心的な役割を担うのが、週1回の「図書」の授業です。
図書の授業で学ぶのは大きく2つ。「本の読み方」と「情報の活用法」です。
さまざまな本を読んだりディスカッションしたりして、読書の幅を広げる授業が1年次から組まれています。
また、目次や索引、百科事典や国語辞典、年鑑や白書などを使いこなすなかで、
調べたい情報に的確に到達できる情報活用スキルを1年次から鍛えていきます。
ライブラリーを100%活用する。
初等部のライブラリーは「はてな館」と「わくわく館」にわかれています。
はてな館には、知りたいことを調べられるよう、
百科事典や新聞記事、また各種のデータベースにアクセスできるパソコンなどを備えています。
また、わくわく館には、好きな分野の本をたっぷり読めるよう、さまざまな書籍を用意。
お話を聞いたりくつろいで本を読んだりできる床暖房のコーナーもあります。
充実した学習環境をフル活用し、6年間を通して豊かな感性と知性を育てます。
- 一人ひとりが読書の目標を設定し、
読書記録を書き、
毎日読書する習慣をつけます。
- 読み聞かせの機会を豊富に設けるほか、
お話会などを開催しています。
- 科学の本、伝記、童話、物語、
また発達段階に応じて翻訳本など、
多様な本に親しみます。
- 1年次に21世紀こども百科の使い方を、
2年次から目次や索引の
使い方などを学びます。
- はてな館には、子どもたちが記入した
多様なシンキングツールを掲示。
シンキングツールを印刷した用紙も
自由に使えるようにしています。
- 総合学習や各教科において、
図鑑や百科事典、データベースなどで
調べ学習を行います。

発想・思考・表現にICT※を活かす。
関西大学初等部の子どもたちにとって、コンピュータはノートや鉛筆のようなものです。
情報を集め、整理し、批判的に見る力や創造する力、表現する力などを養い、
コンピュータを思考力育成ためのツールとして授業で積極的に活用します。
iPadで情報収集するだけでなく自ら考えを発信したり、学び合いの道具として活用したり。
インプットとアウトプットを自然な形でつなげるツールとしてICTを利用しています。
- ※ICT(Information and Communication Technology = 情報通信技術)

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- 校内には、パソコン・iPadなど含めて300台以上のハードウェアがあり、
1年生から6年生まで、いつでも・どこでも情報機器を活用できる環境を整備しています。
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- ICT機器は1年生から活用します。
一人ひとりがIDとパスワードを持ち、情報を管理しています。
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- 3・4・5・6年生は、1人1台iPadを個人所有し、
校内の無線LANを利用して情報収集に活用するほか、
プレゼンテーションなどもiPadを利用して行います。
また、家庭でも予復習に利用しています。
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- 情報収集や表現の方法を学ぶだけでなく、
情報通信社会に必要とされるルールやマナーもしっかりと学びます。
一人ひとりの日々の生活の様子や学習状況の記録等をデジタルデータとして蓄積し、学習に役立てます。

Apple Distinguished Schoolは、テクノロジーを活用した革新的な取組をしている教育機関が認定されるものです。
関西大学初等部は、子どもたちが好奇心を持って学べるような環境と思考力を高める取組等が評価され、Apple Distinguished School 2018-2021に認定されています。
※Apple Distinguished Schoolについての詳細は、Apple社HPをご覧ください。