OB・OGからのメッセージ

かけがえのない仲間に出会える場所。
一中・一高での出会いを大切にしてください。

一中・一高時代、私たちは共学一期生としていろいろな「初めて」を経験してきました。ずっと男子校であった学校にとっても、女子が入学することが初めてですから、必要とする施設が無かったり、制服が実情と合っていなかったり、様々な面で未整備なところがありました。私たちは、どうすれば事態が改善するのかを一生懸命考えて、先生にお願いをしたり、相談をしたりしました。いまの様子を聞くと、私たちの時代とは違って共学が定着しており、学校も変わっていったなと思います。
現在、私は司法修習生として弁護士になるための研修を受けています。幼い子ども2人を抱えながら司法修習に通っていますが、そのような状況の人はほとんどいません。子どもを保育所に預けるときも、私が住んでいる市では母親が司法修習生という前例がなく、大変苦労しました。修習生活を皆と同じように乗り切るのにはたくさんの工夫が必要ですが、周囲に温かく見守っていただきながらなんとかやっています。各担当部署などと話し合いを重ねたり、周囲の協力を得たりして問題を解決していく力は一中・一高で培われたものだと感じています。
司法の世界に入ってみると、一中・一高出身の後輩たちによく出会います。皆、礼儀正しいけれど話しやすく、とてもいい雰囲気で話が弾みます。この雰囲気は、自由な校風の中で培われるものではないかと思います。社会に出ても素晴らしい一中・一高の仲間と出会えることはとても幸せなことです。みなさんもこの学校ですばらしい仲間と巡り合ってくださいね。

勉強も部活動も好きなことも。
選択肢豊富なこの学校で、夢を見つけてほしいです。

勉強だけではなく、行事や部活動にも全力で取り組めるのが一中・一高のいいところ。私は中学、高校と6年間バスケットボール部に所属しました。中学では、バスケットボールの技術はもちろん、周りへ細かな気配りをすることの大切さも学びました。高校では副キャプテンになり、キャプテンとともに部活をまとめるという役割の中で、他の部員と衝突することもしばしば。たくさん悩みましたが、部活引退の際に皆から感謝の気持ちのこもったメッセージをもらい、今まで頑張ってよかったという気持ちでいっぱいになったことをよく覚えています。中学で学んだこと、高校で悩んだこと、部活動を通しての経験はすべて私の財産です。
私は現在、看護師として働いています。高校時代に助産師についてのテレビ番組を見たことがきっかけで、「人を助けたい」という気持ちを持ち、医療系の学部がある大学に進むことを決めました。受験期にはピリピリしてしまうこともありましたが、友達が支えてくれました。つらいときに支え合える友達が多くできることも、一中・一高の素晴らしいところですね。念願かなって看護師になった今は、人の生命に携わることの責任の重大さを実感するとともに、この仕事の素晴らしさも感じています。患者さんと良い関係を築き、誠意をもって心身のケアをすることで、人の人生に大きくかかわることができる職業なのです。
中高生の間は、進路について迷うと思います。私も看護師になろうと決意するまでには、紆余曲折がありました。ですが、悩み抜いて自分で出した結論に、後悔することはないはずです。進路に関しても多様な選択肢があるこの学校で、自分が本当にやりたいことを見つけてください。

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