インターンシップ2009 報告会 を開催しました


2009/11/19

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 11月19日(木)、本校秀麗館アリーナにて、高校3学年共催「キャリアガイダンス2009~自分たちの将来を考えるシンポジウム~」が開催されました。今回のキャリアガイダンスでは、この夏、2年目の試みとして実施した「インターンシップ(就業体験)を振り返って」という大テーマをもとに、3部構成で展開され、これまでのシンポジウム以上に、規模的にも内容的にも充実したものとなりました。
 第1部では本校OGで現関西大学1回生の丸山加奈子さんをゲストスピーカーにお招きし、関西大学商学部主催ビジネス・コンペティションKUBIC2009大学の部での優勝受賞を校長先生より披露していただき、その後、在校の後輩たちに向けてスピーチをしていただきました。
 第2部ではインターンシップに参加した生徒代表らがそれぞれの実習の概要報告を行ないました。  第3部のパネル・ディスカッションでは、インターンシップでお世話になった企業・団体からもゲストパネリストの方々をお迎えし、生徒代表パネリストと熱い議論が繰り広げられました。
 また今回も企画段階から宣伝・運営やシンポジウムの議論展開に至るまで、キャリガイダンス実行委員会のメンバーを中心に生徒たちがすべて自主的に開催してくれました。それでは、キャリアガイダンス実行委員長の樋口大喜さんにバトンを渡します。
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キャリアガイダンス2009実行委員長兼コーディネーター
3年C組 樋口 大喜さん
 「キャリアガイダンス」とは、私たち生徒自身が企画・立案・運営する「自分たちの将来を考える全員参加型の会議」です。今回のキャリガイダンスから、従来の学年単独の行事ではなく、学校行事として全校生徒が参加する形となり、これまでにない規模で開催されることになりました。これまで3回に渡って実施してきた反省点を踏まえ、今年度、高2・高3学年の有志生徒が参加した「インターンシップ(就業体験)」をトピックの中心に設定し、実際の就業体験談をもとに議論を進めました。またインターンシップの受け入れをしていただいた外部の企業様や団体様からもゲストパネリストをお招きして、参加生徒に対する講評をいただきながら、私たち高校生が将来の進学や就職に対して、どのようなことに不安を感じているのか、そしてそれらに対して、現時点で何をなすべきなのかを軸に話し合い、最終的な結論を浮き彫りにすることで生徒全員にフィードバックできるように、展開に工夫しました。
 それではシンポジウム当日の様子を紹介させていただきます。

【第1部 先輩は語る ~本校OB 関西大学商学部1回生 丸山加奈子さん(2009年3月卒)】
 まずは第1部では、関西大学でご活躍されている本校ご出身の先輩を招いて、私たち後輩にメッセージをいただきました。今回のゲスト丸山加奈子さんは、関西大学商学部主催KUBIC2009ビジネスプラン・コンペティション・大学の部において、独創的な企画でエントリーされ、応募総数511件の中から見事、優勝を果たされました。
 豊島光男校長による丸山さんのご紹介のあと、優勝の表彰状の披露があり、会場は大きな拍手に包まれました。また受賞記念スピーチの中で丸山先輩は、ご自身の受賞された企画内容について触れ、「なぜ?どうして?と思うことにさまざまな可能性が隠れていて、今、目の前にある機会をうまく活かすことがつぎのステップへとつながっていく」と述べられました。そして最後に、私たち後輩へのアドヴァイスとして、「いろいろな人との出会いを大切にして、そしていろいろな経験を積んで大きくなってほしい」と熱く訴えてくださいました。
 丸山先輩、貴重なお話をありがとうございました。


【第2部 インターンシップ報告会】
 夏期休暇中、私たち関大一高の2年生・3年生42 名(累計)がさまざまな企業や団体でインターンシップを行ないました。まずは第1部では、実際にインターンシップに参加した生徒から、それぞれのインターンシップ体験を報告してもらいました。個人的な体験である「インターンシップ」を生徒全員の前でプレゼンテーションすることで、参加できなかった生徒にとっても疑似体験としてフィードバックされ、情報を全員が共有することができたと思います。

≪インターンシップ2009にご協力いただいた企業・団体≫
 上原綜合法律事務所  山田公認会計士事務所
 古渕税理士事務所  株式会社ヤナセ
 子ども情報研究センター  株式会社エフエム宝塚
 株式会社セブン-イレブン・ジャパン  株式会社電通リサーチ
 栄興電機工業株式会社  千里阪急ホテル
 株式会社神戸屋  吹田市立中央図書館
 株式会社みずほ銀行  日本放送協会(NHK)
 コカ・コーラウエスト株式会社  株式会社ドウシシャ
 関西大学博物館     (順不同)
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【第3部 パネルディスカッション】
 第3部では、パネルディスカッションを行ない、「将来の進路選択とインターンシップの果たす役割」というテーマで議論を進めていきました。
 このパネルディスカッションでは、実際にインターンシップに参加した生徒代表3名と、今回、インターンシップを受け入れてくださった企業・団体の代表の方3名にパネリストとしてご登壇いただき、貴重なご意見を述べていただきました。

≪今回、参加していただいたパネリストの方々≫
 インターンシップに協力いただいた企業・団体の代表(3名)
  上原綜合法律事務所 弁護士 豊田 祐介 氏
  株式会社みずほ銀行 法人営業部次長 絹笠 順二 氏
  コカ・コーラウエスト株式会社ベンディング大阪北支店支店長 佐川 寿男 氏

 インターンシップに参加した生徒代表(2年生3名)
  2年D組 岩田 真歩 さん (文Ⅰコース)
  2年D組 石田 悠人 さん (文Ⅰコース)
  2年G組 廣瀬 翼 さん (文Ⅱコース)
≪ゲストパネリストの方々のプロフィール≫
上原綜合法律事務所
   弁護士 豊田 祐介(とよだ ゆうすけ)氏
 プロフィール:豊田氏のプロフィールをご紹介します。豊田氏は現在、上原綜合法律事務所に所属され、弁護士として、日々第一線でご活躍されています。当日は、裁判関係の資料作成や整理、打ち合わせといった超過密スケジュールの中、私たちのためにお越しいただきました。実は、豊田氏は本校(一中・一高)のご出身で、高校時代は文Ⅱコースに在籍され、文武両道を実践されました。そして一高から関西大学法学部法律学科へ進学され、大学卒業後はさらに神戸大学大学院(修士課程)・神戸大学法科大学院に進まれ、裁判制度や法律の研究に励まれ、同大学院を修了されました。
 当日は弁護士というお仕事や裁判の実情など、普段、私たちがなかなか知ることのできない法曹界についてわかりやすくお話いただきました。また、どんな目標を掲げるにせよ、「やる気」をもって、それに向かって努力することが一番大切であると一高生に自信と勇気を与えていただきました。

<一高生へのメッセージ>
 『キャリガイダンスにパネリストとして参加させていただいて、みなさんが、将来の進路を非常に真剣に考えておられるという印象を受けました。高校生活は、みなさんの「個」を確立する重要な時期であり、そのような中で、勉強やクラブ活動、友人との交流などから、多くを学び取って自身を見つめ、焦ることなく自分に合った進路を考え、選択なされればよいのではないかと思います。がんばって下さい。』

コカ・コーラウエスト株式会社
   ベンディング大阪北支店長 佐川 寿男(さがわ としお)氏
 プロフィール:佐川氏は、京都府立宮津高校をご卒業後、昭和56年に近畿コカ・コーラボトリング(現在のコカ・コーラウエスト株式会社)に入社されました。勤続約30年の大ベテランで、自ら率先する行動力で社内での信頼も厚い「頼れる支店長」です。また、高校在学中は商業科に在籍されていたこともあり、ご実家の漁業を継ぐべきか、親元を離れて就職するべきか、進路選択に苦悩された時期もあったようですが、ご家族の理解もあり、最終的に就職を選ばれました。現在の会社を選ばれた理由は、高校時代の佐川少年にとって、「コカ・コーラ」は全国的に知名度が高く、ユニフォーム姿がカッコよく見えたからだそうです。また、ご自身でも「汗をかく仕事」が向いていると自負する職人気質で、地元のお祭りでは若者に交じって、地車も曳かれる自称「お祭り男」の一面もお持ちです。当日は一高生に、「自分で汗をかいて何かをつかみ取ることと、悩むことの中から何かを見いだすことの大切さ」を教えていただきました。

<一高生へのメッセージ>
 『私には子供が3人おり、3人目は皆さんと同じ高校生です。クラブ活動でサッカーに熱中しており、まだ先のことは何も考えていないようです。長男は大学に合格しましたが、高校生のときから「美容師になりたい」という夢があり、大学には進学せずに美容師の専門学校に進み、現在は美容室に勤めています。私は、ある意味、長男のことを立派だと思います。それは私が高校生のときには何になりたいかなんて考えてもいなかったからです。
 皆さんもこれから何になりたいかを決めていかれることでしょう。そのためには高校生活でしかできない、勉強やクラブ活動、友達との交友を大いに深めてください。そして地域においてもいろいろな行事に参加してみてください。近所のおじさんやおばさん、少し上の先輩などとの「ためになる話」も多いと思います。また、いろいろな場面に出会い、「こんな仕事がいいな」と感じることもあるでしょう。大いに悩んで自分の進む道を決めてください。人は悩むことで成長します。頑張れ、関大一高生!』

株式会社みずほ銀行
   梅田法人部 次長 絹笠 順二(きぬがさ じゅんじ)氏
 プロフィール:絹笠氏は、香川大学経済学部をご卒業後、みずほ銀行(旧富士銀行)高松支店に入行されました。それ以降、同行の室町支店・審査部・大阪営業第一部での勤務を経て、本年7月より梅田法人部の次長に就任されました。絹笠氏は現在、梅田法人部において、精鋭の部下を率い、上場企業の他にも、大企業や中堅企業向けの営業活動を日夜、精力的に展開されています。取引先への営業、組織マネジメント、部下教育等の多忙な毎日を送られる傍らで、持ち前のエネルギッシュさで、プライベートでも「愛するもの」のために充実した日々を送られています。また銀行という組織の中で構築してきた人的ネットワーク、とりわけ数多くの取引先との幅広い人脈を形成できたことが、「職業人」としての自分の今を支える大きな財産となっていると絹笠氏は述べられています。
 当日は銀行のお仕事について興味深くご紹介していただいただけでなく、学生時代に「メガバンク」への就職を志望した理由についても、絹笠氏は「『日本を代表するような大企業で日本を変えるような大きな仕事』をやりたかったから」と本音を熱く語られ、「大きな夢を持ち、その夢に向かって全力で挑むことの大切さ」を一高生に訴えてくださいました。

<一高生へのメッセージ>
 『人生、「愛」が一番大切だと思っています。恋愛、家族愛、愛校心など、様々な愛のかたちがあると思いますが、その愛するもののために一生懸命生きることが、あるべき人生ではないかと思います。皆さんの一人一人の人生を、愛を持って、胸を張って生きて欲しいと願います。』

 ゲストパネリストの方々、貴重なお話を本当にありがとうございました。


――キャリアガイダンス2009を終えて――
コーディネーター 3年C組 樋口 大喜 さん (文Ⅰコース)
 今回のキャリアガイダンスは、私自身、高校生活最後のキャリアガイダンスで、また全校生徒参加という初めての試みも重なっていたので、これまでの三年間の集大成として、以前よりも入念に事前準備に力をいれました。前回までの反省点を活かし、どれだけ企業・団体側から深い話を聞きだせるかに焦点を絞って、生徒が今、将来に対して漠然と不安に思っていることを形にして、的を射た質問をすることを心がけて本番に挑みました。
 また、私たち3年生はこれが最後のキャリアガイダンスとなりましたが、自分自身と向き合って、自分たちの将来を考える機会を与えてくれるこの企画を次年度以降も開催できるように、1年生や2年生の後輩たちに向けても関心のある話題を選択し、提供することで、インターンシップ体験に少しでも興味を持ってもらうために全力を注ぎました。
 その結果、あくまでも自己評価ですが、パネリストの方々のサポートもあり、私自身としては今までで一番満足のいくパネルディスカッションを展開でき、最後にふさわしいものとなったとうれしく思っています。また今回、このような形でシンポジウムを盛大に開催できたのも、積極的にインターンシップに参加し、貴重な体験談を私たちにフィードバックしてくれた生徒のみなさんや縁の下の力持ち、実行委員のみなさんがいたからこそです。このシンポジウムをともに創りあげることができたことは私にとっても貴重な経験となりました。
 最後になりましたが、このたびインターンシップにご理解とご協力をいただきました企業・団体の皆様方に厚く御礼申し上げます。また私たちにこのような機会を与えてくださった一高の先生方にも感謝したいと思います。ありがとうございました。
(インターンシップ先:日本放送協会(NHK))
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司会・進行 3年H組 坂本 祐作 さん (理コース)
 私は今回、このキャリアガイダンス2009で司会・進行を務めさせていただきました。実行委員長や副委員長である樋口大喜君、樋口拓弥君ほどは、内容的に企画制作の内部には関われなかったのですが、やはり生徒主体でこれほど大規模なイベントを執り行なうということの困難さ、そして凄さにあらためて感動しました。
 これまで学校の行事にあまり深く関わったことのない私が、はたして司会という大役を上手くできるかどうか、本当に不安でしたが、周りの友人や先生方の助けもあり、なんとか無事に終わってホッとしています。また全校生徒1500名を一堂に会して行なった今回のキャリアガイダンスは、主観的に見ても、またまわりの方々の事後のご感想やご批評から判断しても大成功に終ったと断言しても何ら問題ないと私は思います。
 人の前に立つということがどれほど責任のあることか、そしてひとつの行事がどれほどたくさんの人たちの協力によって成り立っているのかということを今回改めて実感し、私自身とてもよい体験ができたことをとても嬉しく思っています。
 私たち3年生はもうすぐ卒業ですが、このキャリアガイダンスという素晴らしい企画を下の学年の生徒にもより一層、充実した形で受け継いでいってもらいたいです。
最後になりましたが、今回、この企画を手伝ってくれたみなさん、そして何よりもキャリアガイダンス2009に参加し、サポートしてくれた全校生徒の皆さんに心から感謝したいと思います。ありがとうございました。
(インターンシップ先:株式会社ドウシシャ)

オペーレーター 3年E組 樋口 拓弥 さん (文Ⅰコース)
 今回の「キャリアガイダンス2009」では、会場が今までの大学の施設ではなく、普段、体育の授業で使っている秀麗館なので舞台の演出が今までよりも難しいものでした。照明や音響、スクリーンなど、今までの式典では使っていなかった機能をフル活用し、本番に望みました。しかし、どの機材をどこから借りてきて、どう活用するのかが決まったのは前日のことでした。部活動や授業で秀麗館を使っていることもあり、最終的な通しのリハーサルはできずに本番を迎えてしまいましたが、これまで3年間の一高生活で培ってきた技術を総結集し挑み、これまでにないほど盛大に「キャリアガイダンス2009」を開催できたことをとても嬉しく思います。
(インターンシップ先:株式会社セブン-イレブン・ジャパン / コカ・コーラウエスト株式会社)

生徒代表報告者 2年D組 岡田 真帆 さん (文Ⅰコース)
 私はこれまで全校生徒の前で自分の意見を発表したことがなかったので、本番ではすごく緊張すると思ったのですが、あまり緊張しませんでした。今回のキャリアガイダンスによって、たくさんの人にインターンシップでどのようなことをし、どんな体験ができたのかを伝えることができて本当によかったです。
 来年もインターンシップに参加する人がもっと増えて、ずっとキャリアガイダンスが続いていったらいいと思います。
(インターンシップ先:子ども情報研究センター)

生徒代表報告者 2年G組 宮崎 汐里 さん (文Ⅱコース)
 インターンシップの概要報告者として選ばれて、参加していない人たちにもインターンシップの概要が伝わる原稿を考えるのが少し大変でしたが、私自身、「体験して終わり」ではなく、振り返ってもう一度、思い出すことができてよかったと思います。発表の時はとても緊張しましたが、私の報告を聞いて少しでも多くの人に、インターンシップに興味をもってもらえたらなぁという気持ちで失敗せずにできたのでよかったです。ほかの参加者の人の体験談も聞くこともできたのでとても勉強になりました。
(インターンシップ先:千里阪急ホテル)

生徒代表報告者 2年G組 光井 友理 さん (文Ⅱコース)
 大勢の人の前で話すのは緊張したけれど、インターンシップで貴重な体験をすることができ、その体験を伝える機会をいただけたのもよい経験になりました。パネルディスカッションは見る側で、受け入れ先の方々のお話を聞くことができ、生徒代表パネリストの人のパネルディスカッションでの意見・考えを聞けたことも勉強になりました。キャリアガイダンスを含め、このインターンシップに参加し、将来の職業選択参考にもなり多くのことを学ぶことができてとても良かったと思います。
(インターンシップ先:上原綜合法律事務所 / 日本放送協会(NHK))

生徒代表報告者 2年E組 中山 遙香 さん (文Ⅰコース)
 今回初めて参加したキャリガイダンスですが、実際に第2部で概要報告をして気づいたことは、午後から2時間というのは時間的に少し長すぎると思いました。また当日、会場の様子を投影した大型スクリーンには、インターンシップ実習中の生徒の様子や写真を映した方がよかったように思います。話を聞くだけでは生徒は退屈するので、来年度は、概要報告者は口頭発表のみではなく、パワーポイントなどを各自作成して、写真・映像を交えながら補足説明をするとよりよい報告会になるのではと思いました。このように、大勢の生徒を前に、相手にとって聞きやすい、そして興味のわくような口頭発表するのは、会社でのプレゼンのようで本当に大変だとあらためて思いました。
(インターンシップ先:株式会社ヤナセ)

生徒代表報告者 3年D組 吉村 美侑希 さん (文Ⅰコース)
 私たちは関西大学博物館でインターンシップを行ないました。今回、代表としてその概要報告をしたのですが、本番当日は、ちゃんとできるか不安でいっぱいで、いざステージに上がると大勢の人の前で発表するという状況に、もう緊張して頭が真っ白になってしまいました。原稿を用意したのですが、読み間違えたり、詰まったりといろいろと失敗してしまいました。しかし、発表後に友人や先生方から温かい言葉をかけていただき、少しだけホッとしました。今回のインターンシップは、このような普段、絶対にできない経験も含めて、私にはいい経験となりました。
(インターンシップ先:関西大学博物館)

生徒代表パネリスト 2年D組 岩田 真歩 さん (文Ⅰコース)
 今回のパネルディスカッションを行なって、全校生徒の前で自分自身の意見をはっきりと伝えることの難しさを痛感しました。自分ではわかっているつもりのことでも、ステージ上で突然質問されたり、つっこまれたりしたときに、すぐにうまく答えられないのは、まだきちんと自分で理解できていないということなんだなぁとわかりました。
 このシンポジウムを機会に、自分が何を思って、何をしたいのかを人に説明できるくらい考えてみたいと思いました。自分の中では反省すべき点は多々ありますが、パネリストとして参加したディスカッションは、全体を通して、成功だったと思います。貴重な経験になりました。ありがとうございました。
(インターンシップ先:上原綜合法律事務所)

生徒代表パネリスト 2年D組 石田 悠人さん (文Ⅰコース)
 今回、会議の時に自分がパネリストに指名されたときは本当に驚きました。他のメンバーは全員が生徒会なのに、なぜ、自分が選ばれたのだろうかと何回も疑問に思いました。しかも、当日のシンポジウム本番まで、事前の打ち合わせをしたのはたったの3回で、こんなままで本当にパネリストとして大丈夫だろうかと内心、本当に不安でした。しかし、いざやってみると、少しは緊張したものの、いつものように自然にでき、自分でも褒めてあげたいくらいうまくやりとげることができたと思います。そして、ゲストパネリストの方々のお話を聞きながら、「あ、これは今の自分たちのためになる!」と思い、パネリストとして参加したシンポジウムを大変有意義に過ごすことができました。最後に、今回すばらしい体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
(インターンシップ先:株式会社みずほ銀行)

生徒代表パネリスト 2年G組 廣瀬 翼さん (文Ⅱコース)
 今回、私はパネリストとして舞台の上でマイクを持ち、自分の経験や意見を発表するという、普段はあまりできない貴重な体験をさせていただきました。もとから人前で話すのが好きでしたので、とても楽しかったです。
 しかし、実習で感じ取ったことを可能な限り、すべて伝えようと思うあまり、自分の考えがうまくまとまらず、逆にわかりにくいものになってしまったのでは…と反省しています。それに比べ、ゲストパネリストのみなさんのお話にはとてもまとまりがあり、簡潔でかつ、話し方にも抑揚があって、私たちの興味を引きつけるものでした。
 これを機に、今後もどんどん人にものを伝え、言葉を大切にするようにしていきたいと思います。こんな貴重な機会を与えてくださり、ありがとうございました。
(インターンシップ先:コカ・コーラウエスト株式会社 / 株式会社エフエム宝塚 / 上原綜合法律事務所)

――生徒の感想から――
 先日のインターンシップの報告会では、仕事の大切さ、楽しさ、しんどさなどを実際に働いている人の立場からまじかに聞くことができ、とてもいい経験になりました。自分も中学校の時に職業体験をしたことがあり、幼稚園に行きましたが、想像以上にしんどかったです。やはり、実際に働いてみないとわからないことが多くあると思うので、こういう活動はいい経験になると思います。これを機にこれからの進路や職業を考えていきたいと思います。(1年生 男子生徒)

 私は、この発表会の時にはじめてインターンシップというものを知りました。あんなにたくさんの職業の中から、自分がやってみたい職業を体験することができるのは良いことだと思うし、興味深く感じました。来年、または再来年でも、私が参加できる機会があれば、ぜひインターンシップ参加してみたいと思います。(1年生 女子生徒)

 僕は、もともとインターンシップに興味はありましたが、結局、参加しませんでした。でも、参加した人のコメントや、企業の方々の話を聞くと、とても楽しそうで、ステージ上でパネリストをしている同級生が自分よりも年上に見えてしまうほど大きな経験をしてきたのが正直、うらやましいです。今更ながら、僕もインターンシップに参加すればよかった…という気持ちでいっぱいです。(2年生 男子生徒)

 私は「仕事」ってとても事務的だと思っていた部分がありましたが、パネリストをしている友達の体験を聞いて、たとえ1人でコツコツと行う仕事でもどこかで人と繋がっていて、技術よりも知識よりも一番大切なことは、この人なら仕事を任せられると、人から信用されることなんだと思いました。パネルディスカッションでは企業の方が高校生の時、どういった職業に就きたいと思われていたのかを直接、お聞きして、はじめから本当に自分に合った仕事を見つけるより、あれこれと考え、悩みぬくことが大切で、たくさんの情報を集めて、就きたい職業と関連のある大学の学部に進学することが今の自分にとって大切だと感じました。(2年生 女子生徒)

 私は去年度、インターンシップに参加させてもらったのですが、そこでいろいろなことを学ばせていただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。今回、インターンシップに参加した人たちも、実習を通して、学んだことが多かったと思います。第2部の報告会でそれをみんなに伝えることによって、今年、インターンシップに参加できなかった人とも情報を共有することができ、とても参考になったと思います。この報告を聞いて、実際に自分も参加してみたいと思う人も出てくると思うし、インターンシップに参加する人がもっと増えて、これからもこのような報告会やディスカッションを続けていってもらえたらいいなと思います。(3年生 女子生徒)


――ご来場いただいた保護者の方々の感想から――
 まず、今回、普段、一般社会との関わりが希薄な子供たちに、貴重な体験をさせていただいた学校、ならびに企業の方々に深く感謝致します。社会で働くのは大人のみ、自分が必要とするお金は親の財布から「無限に」出てくると思っているのではないか?と思うことが多々ある子供たちに、たとえ短い時間でも社会で働くことの意味を考えさせるとても良い機会になったのではないでしょうか。
 ただ、せっかく大きなスクリーンを使っているのだから、子供たちが実際のインターンシップ中に体験している映像を映したら、より良かったのではないかと思いました。(2年生 保護者様)

 ほとんどの一高生が大学に進学して初めて「キャリア教育」を受けるのでしょうが、今回インターシップに参加できた皆さんは、高2・高3のこの時期に、一足先に職場を体験し、多くの疑問・悩みを抱えたことでしょう。  今、自分の将来について、答えを出せなくて当たり前です。これらの課題を念頭におき、充実した大学生活を送り、後悔のない選択をしてもらいたいと思います。
 ご協力いただいた企業・団体及び進路指導部の先生方には、大変お世話になりましたが、高1段階で生徒全員が体験できれば、コース選択や学部選択にも役立ち、学習に対する姿勢も変わると思います。また、シンポジウムの運営も、回を重ねる毎に向上してきたと思います。(3年生 保護者様)


 一高生のみなさん、ゲストパネリストの方々のお話はいかがでしたか。今回のシンポジウムもみなさんのハートに火をつける熱いメッセージばかりでしたね。貴重なアドヴァイスを参考に、将来の進路に向けて、今、この瞬間からその準備をスタートさせていきましょう。
 最後に、繰り返しになりますが、「自分たちの将来を考えるシンポジウム」はみなさん自身のためのものです。進路に関する相談、悩み、不安などをみんなで共有し、人生の先輩や友達から「実体験」というよきアドヴァイスを得て、一緒に解決していきましょう。その意味において、今回のキャリアガイダンスがみなさんの進路を自らの力で切り拓く「きっかけ」となることを切に願います。
 それではまた来年、さらに大きくグレードアップしたキャリアガイダンスでお会いしましょう。がんばれ、一高生!

※ 「第1回 キャリアガイダンス2007」の模様は こちら をご覧ください。
※ 「第2回 キャリアガイダンス2007」の模様は こちら をご覧ください。
※ 「第3回 キャリアガイダンス2008」の模様は こちら をご覧ください。


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