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社会人×大学生「交渉学交流会」テーマは記者会見

2015年5月20日

3月22日(日)、LA(ラーニング・アシスタント※2)である学生5名が、本学の田上正範先生の引率のもと、金沢工業大学(K.I.T.)虎ノ門大学院 東京虎ノ門キャンパスでの「交渉学交流会」に参加しました。

記事 :関西大学 社会学部3回生 福長英未

0322_kit01-2.jpg3月22日、K.I.T.虎ノ門キャンパスで「交渉学交流会」※1が行われた。私が交渉学の勉強会に参加したのは、2度目だ。

私が交渉学と出会ったのは、大学の2年生の秋学期に、ディベートに関する授業のLAを担当したときだ。その頃、交渉学は「深い学問だ」と実感したのと同時に、日常生活で交渉学を使っている場面が多くあることに気付いた。そこで、今回の交渉学勉強会は「日常で役に立つ交渉スキルを磨き、交渉学を通してたくさんの人と話そう」という目的をもって臨んだ。

今回のモデルケースは、テレビなどでよく見る記者会見。プログラムの最後に行う模擬記者会見に向けて各チームで作戦をたてる。私は、社会人2人とチームを組んだ。2人とも交渉学勉強会に頻繁に参加されている方で、社会人の方々の中でもかなり上級者だ。チームで話し合っていると、自分の力不足を感じた。しかし、本番に向けて3人で一丸となって頑張ることができ、とても楽しかった。

そしていよいよ迎えた模擬記者会見。始まる前は、準備した作戦を思い返すことで頭がいっぱいになり、緊張した。話し合いの詰めが甘かったこともあり、私が答えられないことも出てきた。それを、社会人の2人はフォローしてくれた。このような状況に慣れている2人は、想定外のことがあっても臨機応変に対応していた。


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模擬記者会見を通し、社会人の方々の交渉を間近で見ることができ、本当に学ぶことが多かった。また、多くの社会人の方と交流する中で、将来どのような職業であったとしても、学びを求め続ける(=チャレンジする)社会人になりたいと思った。このような、普段の大学生活では関わることのない社会人の方との交流は、様々な刺激を受ける。
交渉学は、友人との会話からビジネスの商談、さらには外交まで幅広い状況の中で生きてくる学問だ。これからも交渉学のこのような勉強会があれば是非参加したい。

0322_kit03.jpg参加者の感想(抜粋)
◎社会人女性(エンタメ系企業勤務)
「交渉学で大切な、状況整理や目標設定、代替案といった準備は、交渉に限らず、人生のあらゆる場面で有用です。ロールプレイを通じて学ぶことで、自分の長所や弱点に気付くことができ、より深い学びを得ることができます」
◎大学生女性
「会見を体験できたことで、これからは新聞やテレビを今までとは違う視点から見ることができそうです」このようなご意見をいただきました。ありがとうございます。

※1:交渉学交流会
日本人向けの開発授業を履修した東京大学大学院生等の希望を受けて、2007年より不定期に開催していたが、2014年より、大学の授業として、交渉学を導入している東京大学大学院(工学系)、慶應義塾大学大学院ビジネススクール(社会人)、金沢工業大学(K.I.T.)虎ノ門大学院(社会人)の履修者、交渉学を組織的に学習している企業(IBM、ANA等)や個人(弁護士、弁理士等)の学習者を対象とした交渉学の継続学習と相互交流を兼ねた会(今回は、約50名が参加)。K.I.T.虎ノ門キャンパスの協力を得て、毎年1回開催の予定。主催者は、同大学院で交渉学科目を担当する一色正彦 客員教授竹本和広 客員教授

※2:ラーニング・アシスタント(LA)
アクティブ・ラーニングを支援するシステム。学生に身近な学部学生が、グループワーク等のファシリテーション、モデルプレゼンテーションの掲示、専門知識や技術を要しない質疑への対応等をする。