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ラーニング・アシスタント(LA)合宿を開催しました

2015年2月17日

 2月9日・10日の両日に亘り、本学の六甲山荘にて、2014年度LA合宿を開催しました。LAとしての勤務第一期目の新人から七期目を迎えたベテランまで、総勢24 名が参加しました。

 この度のメインテーマは「LA流情報整理術」です。LAとして勤務している時には、授業内容や与えられた(もしくは発見・発掘した)課題の他に、教師からの指示・学生の反応・グループワークの進捗状況等々、数多くの情報に遭遇します。臨機応変に対応するためには、そのような情報をパーソナルワークもしくはグループワークのデスク上で、あるいはLA自身の頭の中で、適宜、取捨選択し、整理して受講生や他のLAに提示する必要があります。あるいはまた勤務後には、多種多様の情報を適切に整理することがリフレクションペーパーを作成するための前提として求められます。グループワークを効果的に展開するために、そしてリフレクションなどをより深めるために、いかなるシンキングツールを用いて情報を整理するのがよいのか、それを体験するセッションをLA自身が企画しました。

 ワークは、まず、シンキングツールを用いずに、与えられた情報に対する意見を個々に考え、それをグループの中で発表するところから始まりました。その次にはシンキングツールを用いて同様のことをするというステージがデザインされています。フィッシュボーンやカードを用いての発想法など、複数のシンキングツールを用いた情報整理体験を通して、LAは個々別々に自らに合うツールを確認あるいは発見しました。

 引き続いて「リフレクションペーパーのノウハウを知る」をテーマにしたセッションがもうけられました。リフレクションペーパーの作成はLAのミッションとして求められていることのひとつですが、その書き方や活用方法についてのマニュアルが存在しないため(マニュアルを敢えて作らないようにしているため)、ことに新人LA はしばしば困惑します。このセッションのワークを通して、新人はねらい通り「ノウハウ」をつかんで「困惑」から解放され、二期以上の勤務経験のあるLAは、ノウハウを確認するとともに、新たな価値や意義も発見しました。新たな価値とは、例えばリフレクションペーパーの記載に際して、ストーリー性を重んじたり、オノマトペを適宜用いたりして、他のLAが読みやすい「作品」として編み、大切なことを確実に後輩に伝えていくこと、などです。
 LA制度発足の当初、研修は、例えばフィッシュボーンというツールの「紹介」が主でしたが、現在は、これを効果的に活用するためのワークをデザインするところまで、LA の考動力とリーダーシップが成長しています。
そのことを十分に確認できる研修でした。

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