王権・秩序とアジアの宗教
王権・秩序とアジアの宗教
Formation of sovereignty and order, and religion of Asia
研究テーマ
アジアにおける国家・社会秩序の形成と宗教の役割研究
Research on the formation of national and social order and the role of religion in Asia
研究期間
2025年4月1日~2027年3月31日(1期目)
研究班紹介

径山万寿寺水陸会

甘粛省ラプラン僧院
本研究班では、アジア諸地域の国家や社会秩序の形成に仏教・儒教・道教などの宗教思想や宗教教団が果たした役割を解明していく。日本列島・ユーラシア東部諸地域を見渡しながら比較検討していく。また、時代的な変遷をたどることによって宗教が国家や社会の秩序形成に果たした役割と地域間の影響関係を歴史的に位置づけていく。
皇帝・天皇・王が宗教祭祀を司ることによって、その権威を保持したことは、アジア諸地域において広範囲みられることである。これらを政策・儀礼・思想など多方面から分析していく。また、仏教寺院を始めとした宗教施設の造営においては、社会の諸階層の労働力・経済力を集約して事業が進められ、国家や地域権力の統合の象徴ともなった。こうした事例を集積して地域による差異、共通性を明らかにしてその背景を考察していく。
思想の比較検討も行い、各宗教における王権の正統性を保証するための教義、王権を支える儀礼の背景にある思想を明らかにしていく。同時に宗教は反権力や秩序破壊の原動力になる場合も多く、こうした場面での宗教と民衆が果たした役割を明らかにしていく。
メンバー紹介
主幹Chief Researcher 主干
原田 正俊
Masatoshi HARADA
原田 正俊
文学部教授
Professor, Faculty of Letters
文学部教授
研究員Researcher 研究员
委嘱研究員Commissioned
Researcher
委嘱研究员
藤原 崇人
Takato FUJIWARA
藤原 崇人
龍谷大学文学部准教授
Associate Professor, Faculty of Letters, Ryukoku University
龙谷大学文学部副教授