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出版物 Publications

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令和5年度東西学術研究所 刊行物の紹介

関西大学東西学術研究所資料集刊27-12
『家礼文献集成 日本篇 十二』
吾妻 重二 編著
358頁
7,100円+税

朱子『家礼』関連文献影印シリーズの第12冊。写本でのみ伝えられた天木時中、中村習斎、稲葉迂斎、稲葉黙斎、福井敬斎ら崎門学派の著述を影印収載する。補遺として林述斎の『封禅書』を影印翻刻。神道の「神祇伯家葬送古図」が『文公家礼儀節』の翻案であることも初めて明らかにする。東アジア儒教研究の貴重な成果。

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令和4年度東西学術研究所 刊行物の紹介

研究叢書第17号
『風景表象の比較史』
野間 晴雄 編著
181頁
1,900円+税

美学、史学、人文地理学、土木史、都市環境学など多様な分野にわたる東西学術研究所風景表象研究班の2019〜2021年度の成果報告論集。「近世フランスにおける旅の風景」「「山紫水明」と「東山鴨水」」などを収録。

研究叢書第16号
『Through the Lens of Faith: Eastern and Western Perspectives』
Edited by Yoko Wada
180頁
1,900円+税

東西学術研究所「西洋文学における信仰とフィクション研究班」の研究成果。日本語論考「アダム・マーシュからグロステスト宛書簡」「『エヴゲーニィ・オネーギン』試論」ほか、英文論考2本、独文論考1本の計5本を収録。

研究叢書第15号
『日本言語文化の内と外』
村田 右富実 編著
144頁
1,700円+税

関西大学東西学術研究所・日本言語文化学研究班2019年度〜2021年度の研究成果。上代文学から近代文学までを対象に、「『伊勢物語』第百十七段の成立」「能〈剣珠〉復曲に向けて」などの論考を収録。

研究叢書第14号
『文書・出土・石刻史料が語るユーラシアの歴史と文化』
森部 豊 編著
164頁
1,900円+税

ユーラシアの多様な歴史と文化を具体的に復元し、そこから新しいユーラシア史像を模索していくことを目的とした関西大学東西学術研究所ユーラシア歴史文化研究班の研究成果報告書。「漢代の部都尉をめぐる覚書」などを収録。

研究叢書第13号
『東アジアの思想・芸術と文化交渉』
二階堂 善弘 編著
213頁
2,000円+税

関西大学東西学術研究所「東アジアの思想と芸術の文化交渉研究班」第1期(2019年4月〜2022年3月)の研究活動の成果。儒教式の墓「馬鬣封」について日本の事例を参照して考察した論考などを収録。

研究叢書第12号
『周縁資料と言語接触研究』
奥村 佳代子 編著
186頁
2,000円+税

「周縁からのアプローチを基盤とした近代における東西言語文化交渉研究とアーカイブ構築」を目標とする関西大学東西学術研究所言語交渉研究班の研究成果報告書。「漢文訓読と和歌散文連接形式の展開」などの論考を収録。

関西大学東西学術研究所資料集刊27-11
『家礼文献集成 日本篇 十一』
吾妻 重二 編著
378頁
6,500円+税

朱子『家礼』関連文献影印シリーズの第11冊。写本でのみ伝えられた尾張藩儒、蟹養斎の関連著作を初めて翻刻、収載する。『居家大事記』『士庶喪祭考』『儒法棺椁式』『火葬辨』の4種で、山崎闇斎に始まる崎門派の儒教儀礼および『家礼』学の特色を示す重要文献である。詳細な解説を付す。

関西大学東西学術研究所研究叢刊68
『戦争と文学の交渉 古代から近現代へ』
増田 周子 編著
182頁
4,700円+税

2022年3月に開催された国際シンポジウム論集。 終戦から77年、そしてロシアによるウクライナ侵攻に直面する今日、古代から近現代までの戦争を巡る文学を取り上げ、その意義を読み解く。壬申の乱から戦後日本まで、戦争の悲惨さや苦悩、そして人間愛を描いた数々の作品は、我々に何を問いかけるのか。

関西大学東西学術研究所研究叢刊67
『語彙力の獲得』
沈 国威 著
236頁
4,700円+税

語彙力とは何か。それは必ずしも一般に考えているようにことわざ、慣用句、難解な漢字語の知識ではない。また語彙の量は、語彙力の構成要素ではあるが、両者はイコールではない。語彙力を手に入れるには、語彙の量を増やすと同時に数万といった語を一定の構造に仕上げていかなければならない。著者は異なるもの・ことの名前がどれだけ言えるかより、同じもの・ことの異なる名前がどれだけ言えるかが語彙力の本質に近いと考えている。そして、本書はその獲得法を説くものである。 巻末に政治、経済の文章によく使われる、使い方の難しい一字漢語150語の用例集を収録。

関西大学東西学術研究所研究叢刊66
『国際シンポジウム論文集 内藤湖南研究の最前線』
陶 徳民 編著
344頁
4,700円+税

2021年11月関西大学で開かれた国際シンポジウム「内藤湖南と石濱純太郎ー近代東洋学の射程」の内容の一部として「内藤湖南における学問と政治」、「内藤湖南の学術・芸術とその周辺」と「内藤湖南の儒教思想と仏教観・神道観」をめぐる論考14編を収録。関西大学図書館内藤文庫所蔵資料をフルに活用し、内藤研究における新しい問題意識を示した意欲的論集。

関西大学東西学術研究所研究叢刊65
『国際シンポジウム論文集 内藤湖南と石濱純太郎 近代東洋学の射程
内藤・石濱両文庫収蔵資料を中心に』
玄 幸子 編著
254頁
4,200円+税

2021年11月開催の国際シンポジウム論文集。内藤文庫(関西大学図書館)・石濵文庫(大阪大学図書館)に収蔵される資料から内藤湖南・石濵純太郎を中心に据えて日本近代東洋学の歩みを見るというテーマでまとめられた。内容は内藤湖南論・石濵純太郎論ばかりでなく敦煌学・言語学・文学など多方面におよぶ。

令和3年度東西学術研究所 刊行物の紹介

泊園書院の人びと その七百二人
吾妻 重二 監修
横山 俊一郎 著
389頁
8,700円+税

関西大学の源流の一つである泊園書院の門人略伝集。膨大な資料に埋もれていた門人たちの実像を明らかにする。
江戸後期に始まり、明治・大正・昭和前期にかけての激動期を歩み続けた大阪の漢学塾「泊園書院」。その門人とそれに準ずる人々の事績をまとめた略伝集。職能・出身・父親と出生順・名・家柄・略歴・著作等を掲載する。

関西大学東西学術研究所資料集刊51
『 北京官話資料8種『京華襍拾』
 解題と影印・語彙索引』
内田 慶市 編著
374頁
7,400円+税

最近発見されたカルフォルニア大学バークレー校東アジア図書館所蔵の18世紀末に著わされたと思われる北京官話資料8種(京話指南、三字経、千字文、大学、中庸、意拾喩言、一塊金錢、聖諭廣訓)を影印し、解題と語彙索引を付した。北京官話研究に新しい資料が加わり、研究者にとって裨益すること大であると確信する。

関西大学東西学術研究所資料集刊50
『内藤湖南の人脈と影響
関西大学内藤文庫所蔵還暦祝賀及び葬祭関連資料に見る』
陶 徳民 編著
246頁
6,800円+税

内藤湖南(1866-1934)の還暦祝賀および葬祭記録から、京大東洋史教授・書画研究者・政論家として築かれたその広汎な人脈が窺える。編著者による解説「晩年の湖南―還暦前後から一周忌までの事ども」および高田時雄氏による特別寄稿「ポール・ぺリオと内藤湖南」などが収録されている。

関西大学東西学術研究所資料集刊27-10
『家礼文献集成 日本篇 十』
吾妻 重二 編著
358頁
6,900円+税

朱子『家礼』関連文献影印シリーズの第10冊。写本で伝えられた三宅尚斎とその門人の著作を影印収載する。『朱子家礼筆記』、『家礼雑記』、『祭祀略礼』、『祭祠略記』など、重要でありながらこれまでほとんど論じられることがなかった文献群である。詳細な解説付き。

『南岳百年祭』記念論文集
吾妻 重二 編著
269頁
3,600円+税

藤澤南岳の没後百年を記念する論文集。稀代の漢学者・南岳の学問、芸術、交友、門人、影響や私塾泊園書院の魅力を論じた全9篇を収録。記念シンポジウムでの講演や研究発表をもとに書籍化。古琴演奏を収録したDVD付き。

令和2年度東西学術研究所 刊行物の紹介

関西大学東西学術研究所研究叢刊64
『Abraham Lincoln, Samuel Williams and East Asia: A Multilingual Study』
陶 徳民 編著
214頁
5,800円+税

将軍家茂に返信しジョセ彦を日本に派遣した大統領、ペリーの通訳官と北京駐在代理公使を務めた宣教師。その影響の諸相を描き出す本書は、明星大学東京リンカーンセンター・リンカーン大統領図書館竝博物館・イエール大学図書館所蔵の一次資料を生かして書かれた論文7編、関連写真170余点と関連目録などより構成されている。本文は英文、中国語文、和文で記載。

関西大学東西学術研究所資料集刊27-9
『家礼文献集成 日本篇 九』
吾妻 重二 編著
322頁
5,500円+税

朱子『家礼』関連文献影印シリーズの第9冊。儒教葬祭儀礼をめぐる山崎闇斎、浅見絅斎の著作および講義を影印収載する。すなわち闇斎の『文会筆録』家礼部分、絅斎の『家礼師説』、『喪祭小記』(『通祭喪葬小記』および『浅見先生祠堂考』)、『家礼紀聞』、『喪祭略記』である.『家礼師説』(写本)には全文の翻刻を附した。解説つき。

関西大学東西学術研究所資料集刊49
『造洋飯書』の研究 解題と影印
内田 慶市 編著
396頁
7,000円+税

16世紀以降、イエズス会宣教師をその主な担い手とする「西学東漸」という一大潮流が巻き起こり、さまざまなものが西から東にもたらされた。遠近法を使って描かれたキリストやマリアの像や聖書をはじめ、イソップ物語、世界地図、時計、ピアノ、天文学、数学等々、新しい西洋の近代科学文明が東アジアに伝わったのである。その中には、当然、「食」も含まれていたはずである。ただ、この「食」文化、特に「西洋料理」の伝播に関しての議論は、これまで余りなされてこなかった。本書は中国で最初に出版された西洋料理レシピ本である『造洋飯書』(1866)とその後継である『西法食譜』(1889)を影印し、解題として「近代中国における西洋料理の伝播と受容―『造洋飯書』を中心に」を付したものである。

『文化の翻訳としての聖像画の変容 ヨーロッパ―中国―長崎』
内田 慶市 編著
315頁
3,000円+税

2019年6月に開催された国際ワークショップの論文集。「文化の翻訳としての聖像画の変容」「ド・ロ版画と関連資料」など7本の論文のほか、付録として「ローチャ「誦念珠規程」とナダル原画の対照」等も収録。

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令和元年度東西学術研究所 刊行物の紹介

研究叢書第11号
『Trends in Eastern and Western Literature,Medieval and Modern』
和田葉子 編著
222頁
2,200円+税

関西大学東西学術研究所の西洋文学における信仰とフィクション研究班の研究成果をまとめた論文集。「「貧しき人々」と「ペテルブルク年代記」」「フアン・パブロ・ビジャロボスの前半生と作品について」など全8編を収録する。

研究叢書第10号
『祈りと祈りの場』
新谷英治、松井幸一 編著
268頁
2,400円+税

関西大学東西学術研究所比較信仰文化研究班の2016~2018年度に亙る3箇年の研究成果をまとめた論文集。様々な信仰の祈りの場のありようを比較検討し、祈りに集約された人々の生き方の本質的な普遍と特殊を明らかにする。

研究叢書第9号
『日本古典文化の形成と受容』
長谷部 剛 編著
216頁
2,100円+税

2016~2018年に「日本古典文化の形成と受容」をテーマに研究活動を展開した関西大学東西学術研究所日本文学研究班の成果報告書。「文献資料の変転と伝来」「大西閑雪筆「謡曲十五徳」について」など8編の論考を収録。

関西大学東西学術研究所研究叢刊63
『松陰とペリー -下田密航をめぐる多言語的考察-』
陶 徳民 著
162頁
4,200円+税

開国初期の下田湾で演出された日米交渉のドラマを、米側の一次史料と約60点の貴重画像を用いて活写。松陰の旗艦滞留時間の特定、下田獄中の嘆願書の解読、ペリーが行った人道的介入の事実確認など重要な発見を満載。近代東西文化交渉の視野から、日・中・英三言語を駆使して「心が動いた」歴史的瞬間をキャッチした意欲作。

関西大学東西学術研究所資料集刊48
『南京官話資料集 -《拉丁語南京語詞典》他二種-』
内田慶市 編著
494頁
7,500円+税

南京官話に関する資料は少ないが、今回、これまで目に触れることのなかった資料三種(ラテン語南京語辞典、教義問答、南京会話テキスト)を解題を付けて影印し、研究者の便に供することとした。

関西大学東西学術研究所研究叢刊62
『西士與近代中國:羅伯聃研究集 -ロバート・トーム研究(研究と影印)-』
沈 国威 編著
314頁
4,600円+税

1834年来華したイギリス人ロバート・トーム(羅伯聃)が、イソップ寓話を中国語に翻訳したり、中国語と英語の学習書を執筆したりする文化活動だけではなく、アヘン戦争中、外交官としても活躍した。本書は、翻訳史、中国語・英語学習史、外交史の角度から当時の貴重資料を用いてロバート・トームの人間像と貢献に迫る。

関西大学東西学術研究所研究叢刊61
「風景論 ―東アジアから見る・読む・考える」
中谷 伸生 編著
348頁
4,700円+税

風景とは何か、という問題設定の下、日本美術を中心に、西洋美術や日本史や宗教学の論考を収録して、若手研究者たちによる斬新な研究を紹介する。これらの論考は「東アジア」という視点から考察されたものである。絵画史が多くを占めているが、近年、関心をもたれつつある多様な「風景画」をめぐる論攷となっている。

関西大学東西学術研究所資料集刊47
「『華英通語』四種 ―解題と影印」
内田慶市 編著
田野村忠温 編著
670頁
10,000円+税

『華英通語』の道光版を始めロバート・トームの「華英通用雑話」など貴重な四種を影印し、詳しい解題を付したもの。日中欧言語接触研究の貴重な資料である。

関西大学東西学術研究所研究叢刊60
「東南アジアの華人廟と文化交渉」
二階堂 善弘 著
146頁
2,400円+税

シンガポールとマレーシアを中心に、東南アジアの華人たちの民間信仰や道教、習合の状況を現地調査に基づき報告する。またベトナム・タイ・フィリピンのチャイナタウンの廟の状況についても報告。様々な宗教文化が交錯する現象を文化交渉の視点から追う。

東西学術研究所研究叢書第8号
『言語接触研究の最前線』
内田慶市 編著
133頁
1,700円+税

東西学術研究所言語接触研究班の研究成果報告書。欧米人の中国語研究に関するもの、近代漢語における基本語彙の問題、古事記と「仮名」の関係、日中間の大数の命名の仕方など、言語接触研究の様々な可能性を示す論考を収録。

東西学術研究所研究叢書第7号
『東アジア圏における文化交渉の軌跡と展望』
井上克人 編著
296頁
2,500円+税

東アジア圏における近世近代の文化交渉の様態を対象に、情報が伝播したプロセスや、その情報が引き起こした文化的影響等に着目し、文化事象相互の比較研究を行う。「歴史」「芸術」「哲学・思想」の3部門に分けた論考を収録。

東西学術研究所研究叢書第6号
『続 中国周辺地域における非典籍出土資料の研究』
玄 幸子 編著
196頁
2,000円+税

中国本土の周辺地域で発見された非典籍出土資料の調査を通じ、歴史・文化・言語の諸相を復元。「敦煌遺書に見る西天取經の事蹟」「今西ノートからみるロンドンでの内藤湖南敦煌遺書調査」など全6編の論文を収録する。

東西学術研究所研究叢刊59
「東西学術研究と文化交渉 -石濱純太郎没後50年記念国際シンポジウム論文集-」
吾妻重二 編著
512頁
5,700円+税

近代東洋学のパイオニアとして言語学や敦煌学、チベット学、大阪文化研究などに大きな足跡を残した石濱純太郎は関西大学の中国学・東西学術研究発展の礎を築いた功労者でもあった。2018年はその没後50年にあたるところから国際シンポジウムを開催した。国内外19篇の論考を収め、石濱の足跡と貢献を明らかにする。

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平成30年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ20
『コスタリカ選詩集―緑の祈り』
カルロス・フランシスコ・モンへ 編
鼓 宗 訳
254頁
2,800円+税金

自然豊かな平和国家として名高い中米の楽園、コスタリカ。本書は同国を代表する現代詩人の一人が編んだアンソロジーである。ダリーオの影響色濃いモデルニスモの詩に始まり、フェミニズムやディスコミュニケーションなど、多様な主題と格闘する今日の作品にまで至る、かの国の詩人たちが印してきた詩の百年の軌跡をたどる。

東西学術研究所研究叢刊58
『近世東アジアにおける口語中国語文の研究』
奥村佳代子 著
569頁
2,100円+税金

中国、朝鮮、日本には、それぞれ話し言葉として記述された資料群がある。話されたように書くことが意識された中国語とは、どのような特徴を持ち、また資料によってどのような違いが見られるのだろうか。唐通事の会話テキスト、中国档案資料の供述書、備辺司の問情別単等の資料を用い、話し言葉と書き言葉の境界を考察する。

東西学術研究所研究叢刊57
『西教東漸と中日事情-拝礼・尊厳・信念をめぐる文化交渉-』
陶 徳民 著
376頁
3,600円+税金

清の典礼問題から明治末の三教会同までの東西宗教交渉史を、ローマ教皇と康熙帝、S・W・ウィリアムズとW・A・P・マーティン、王韜とJ・レッグ、中村敬宇と井上哲次郎、栗田寛と井上毅、藤澤南岳と西園寺公望、チェンバレンと小泉八雲、内藤湖南とトムソンなど複数の関係人物に対する研究と関連画像146点にて活写。

東西学術研究所資料集刊46
『戦ひの記 インパール作戦-「弓」師団長 田中信男従軍記-』
増田周子 編著
198頁
4,100円+税金

インパール作戦第33師団(弓)師団長田中信男中将の『従軍日誌』全文初公開!従軍作家火野葦平が託され。日本に持ち帰った貴重な日誌!戦後70年以上を経た現在「死の作戦」といわれた戦争の真実が克明に活写され、師団長の苦悩や陸軍上層部の暴挙の様が浮かび上がる。世界平和を改めて考えるための必読の書。

東西学術研究所資料集刊45
『シャルトル大聖堂-秋山博愛撮影写真追懐-』
中谷伸生 編著
246頁
5,800円+税金

長らく関西大学の教壇に立った故秋山博愛教授撮影の1960年代から1970年代のシャルトル大聖堂についての写真集で、修道院活動に関する講義ノートを収録。同時に、関西大学教授中谷伸生撮影による2008年以後の写真と論文を収録し、21世紀に入って大修理を進めるシャルトルの新旧の表情を紹介する。

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平成29年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊56
『泊園書院と漢学・大阪・近代日本の水脈』
吾妻重二 編著
250頁
3,200円+税金

関西大学の知的ルーツの一つとなった大阪の私塾、泊園(はくえん)書院。江戸後期から明治・大正・昭和へと続くその知的伝統を、学問や芸術、門人、人脈の軌跡をめぐって論じ、漢学・大阪・近代日本とのかかわりを照射する。関西大学創立130周年を記念して開かれたシンポジウムの論文8点を収める。最新の研究成果。

東西学術研究所資料集刊40-2
『北京官話全編の研究(中巻)-付影印・語彙索引-』
内田慶市 編
760頁
7,100円+税金

19世紀末に日本人の領事、深澤暹が編集した『北京官話全編』は、全378章からなり、『語言自邇集』(T.F.Wade)を凌ぐ北京語研究の極めて重要な資料である。今回、それを完全影印し、研究論文および全語彙索引を付して三巻本として上梓するが、本書はその中巻。

東西学術研究所資料集刊13-10
『天保七年薩摩片浦南京船金全勝號資料-江戸時代漂着唐船資料集十-』
松浦 章 編著
382頁
3,400円+税金

天保7年(1836)正月に、現在の鹿児島県の片浦に漂着した中国から長崎への貿易船金全勝号の約40年にわたる中日間を往来した記録を収録。とくに金全勝号が文化年間初期に長崎来航を確認できる繪圖『長崎遊覧圖繪』全巻の影印と研究編の「唐船金全勝号の来日とその時代」は、”唐船”金全勝号の航跡について述べる。

東西学術研究所資料集刊27-7
『家礼文献集成 日本篇 七』
吾妻 重二 編著
384頁
5,200円+税金

朱子『家礼』関連文献影印シリーズの第7冊。古学系として荻生徂徠、伊藤東涯および東峯、朱子学系として中井甃庵および竹山・履軒、陽明学系として三輪執斎と佐藤一斎、考証学系として津阪東陽、松崎慊堂、朝川善庵、洋学系として佐久間象山、そして有職故実家による諸著作を収める。詳細な解説つき。儀礼史上の重要文献。

東西学術研究所資料集刊39-2
『平山省斎と岩瀬忠震-開国初期の海外事情探索者たち(II)-』
陶 徳民 編著
404頁
6,000円+税金

明治維新150周年に当り、あえて安政期の外交で活躍し儒教的理念と世界的視野を持合せた幕吏の代表作を提示する。扉絵としてカラー図版113点、第1部は『地理全志』・『満清紀事』、第2部は『省斎年譜草案』・『省斎遺稾』、第3部は忠震自筆の『輿地便覧』と大槻文庫旧蔵『瀛環表』などを収録。よって「敗者」側の功績と精神を後世に伝える。

東西学術研究所資料集刊40-3
『北京官話全編の研究(下巻)-付影印・語彙索引-』
内田 慶市 編著
962頁
8,800円+税金

19世紀末に日本人の領事、深澤暹が編集した『北京官話全編』は、全378章からなる北京語研究の極めて重要な資料である。今回、それを完全影印し、研究論文および全語彙索引を付して三巻本として上梓するが、本書はその下巻で研究論文と語彙索引を収めた。

東西学術研究所資料集刊43
『日本の近世近代絵画と文化交渉』
中谷 伸生 著
298頁
4,900円+税金

江戸時代から現代に至る日本近世近代絵画史研究。江戸時代の大坂画壇の絵画を含む狩野派、四条派、文人画から近代および現代絵画までの交流を扱う論考。日本の絵画を中心とする中国、台湾、フランス、スペインなどの絵画との比較研究。新資料を数多く掲載した研究書で、美術史的な文化交渉学の可能性を問う。

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平成28年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊52
『文化交渉学のパースペクティブ-ICIS国際シンポジウム論文集-』
吾妻 重二 編著
486頁
4,300円+税金

東アジアにおける文化の形成、展開、相互交渉の様相をダイナミックにとらえ、文化交渉学の展望を探る東西学術研究所ICISの国際シンポジウム論文集。言語接触研究班、近世近代日中文化交渉研究班、東アジア宗教儀礼研究班のICIS三研究班のメンバー、および海外の研究者による論文16点を収める。文化交渉学の新たな成果。

東西学術研究所研究叢刊53
『The Cultural Interaction of East Asia Seas in the Early Modern』
松浦 章 編著
240頁
3,200円+税金

近世東アジア海域において朝鮮王朝、江戸幕府は”鎖国”的な製作を堅持したため、海外への船舶の進出はほとんど見られなかった。しかし中国帆船は積極的に海外に進出し、とりわけ中国帆船は”鎖国”下の日本へ恒常的に来航し、日中文化交流に貢献した。本書はその一端に関する論考と、中国帆船の東南アジア海域への進出などの論考を収める。

東西学術研究所研究叢刊54
『From Medieval to Modern-Aspects of the Western Literary Tradition-』
和田 葉子 編著
212頁
2,000円+税金

中世初期から現代に至る、欧米の諸地域で生まれたラテン語、英語、スペイン語、ロシア語、フランス語による西洋文学の作品は、それぞれ独自の社会的、政治的、宗教的状況と深い関わりを持っている。そのような中で、これらの文学がどのような異文化の影響を受け、その結果がどのようにテキストに表れているのかを考察する。

東西学術研究所研究叢刊55
『聖心のイコノロジー-宗教改革前後まで-』
蜷川 順子 著
334頁
4,800円+税金

キリスト教世界で広く見られる聖心図像の起源と展開とを、世俗世界のハート形と比較しながら中世から近世にかけてのヨーロッパの文化、宗教、民俗事情などに探り、シスマ終結を機に公会議で定められた、パンとぶどう酒のそれぞれがもう一方の聖体を含むとする二種併存説に、積極的な図像展開の理由があったことを論じる。

東西学術研究所資料集刊40-1
『北京官話全編の研究(上巻)-付影印・語彙索引-』
内田 慶市 編
756頁
7,100円+税金

19世紀末に日本人の領事、深澤暹が編集した『北京官話全編』は、全378章からなり、『語言自邇集』(T.F.Wade)を凌ぐ北京語研究の極めて重要な資料である。今回、それを完全影印し、さらに、輪読会のメンバーによる研究論文および全語彙索引を付して三巻本として上梓するが、学界に裨益すること大である。

東西学術研究所資料集刊41
『内藤湖南 敦煌遺書調査記録 續編 -英佛調査ノート-』
玄 幸子
高田 時雄 編
656頁
6,900円+税金

『内藤湖南 敦煌遺書調査記録』の続編。大正13年から14年にかけ、内藤湖南一行がヨーロッパに渡航し、ロンドン及びパリで敦煌写本の調査を行った。本書は関西大学内藤文庫に所蔵される記録ノート全13冊を、解説と索引を附して影印するもので、内藤湖南の敦煌学を知るための基本資料である。

東西学術研究所資料集刊42
『寂照山成菩提院所蔵『悟鈔』影印 翻刻』
大島 薫 編著
202頁
9,200円+税金

寂照山成菩提院は中世後期に「柏原談義所」と称された天台宗寺院である。本書に影印・翻刻するのは、この成菩提院に伝存する新出説法資料集(室町時代前期書写)である。中世後期の天台談義所に伝領された聖教として価値は高く、教学の拠り所とした経論に基づく言辞に限らず、豊富な譬喩因縁譚が鏤められることも注目される一書である。

東西学術研究所資料集刊29-3
『新聞「泊園」-泊園書院資料集成 三-』
吾妻 重二 編著
444頁
8,500円+税金

大阪を代表する私塾であり、関西大学の知的ルーツの1つとなった泊園書院の新聞を影印する。昭和2年から同18年まで藤澤黄坡と石濱純太郎を中心として刊行されたその全77号を原寸大で掲載するとともに、詳細な「記事名・執筆者一覧」と「人名索引」、そして「解説」を附す。泊園書院とその学問・人脈、近代漢学、大阪文芸の研究のための貴重な資料。

東西学術研究所研究叢書創刊号
『周縁アプローチによる東西言語文化接触の研究とアーカイブスの構築』
<言語接触研究班> 内田 慶市 編著
198頁
2,200円+税金

「周縁アプローチによる東西言語文化接触の研究とアーカイブスの構築(Studies in Cultural and Linguistic Exchanges Between West and East,adopting the Peripheral Approach and the construction of archives)を総合課題として取り組んできた言語接触研究班(第1期)の研究成果報告書である。中国語学および国語学研究を既存の研究から新たな研究へと導く論考7篇を収めた。

関西大学東西学術研究所研究叢書 第2号
『祈りの場の諸相』
<比較信仰文化研究班> 新谷 英治 編著
270頁
2,500円+税金

様々な信仰の「祈りの場」のありようを広範かつ多角的に比較検討してその共通性と個別性を明らかにすることにより、人の「祈り」という行為に存する心性の地域的、時代的な普遍と特殊を浮かび上がらせる、それは「祈り」に集約された人々の生き方の本質的な普遍と特殊を明らかにすることに繋がるに違いない。比較信仰文化研究班(第1期)の成果を収めたものである。

関西大学東西学術研究所研究叢書 第3号
『中国周辺地域における非典籍出土資料の研究』
<非典籍出土資料研究班> 玄 幸子 編著
204頁
2,200円+税金

本書は、非典籍出土資料の中でも特に「敦煌文献」を大きな柱とし、中国本土の周辺地域で発見された非典籍出土資料の調査・分析を通じ、歴史・文化・言語の諸相を復元することをテーマとした、非典籍出土資料研究班(第1期)の研究成果6篇を収めた。

関西大学東西学術研究所研究叢書 第4号
『近世近代日中文化交渉の諸相』
<近世近代日中文化交渉(日中移動伝播)研究班> 井上 克人 編著
242頁
2,400円+税金

近世近代における日本と中国の文化交渉をテーマに3つの分野による研究成果8本を収めた。

  • 第1部 近世東アジアにおける宗教文化
  • 第2部 言説と文章をめぐる問題
  • 第3部 近世近代の東アジア文化圏における《画像表現》をめぐって
  • 第4部 総論
関西大学東西学術研究所研究叢書 第5号
『日本言語文化の「転化」』
<日本文学研究班> 長谷部 剛 編著
258頁
2,400円+税金

「日本言語文化の『転化』」のテーマのもと「日本近代文学」、「日本中古文学」、「日本仏教説話」、「ヨーロッパ表彰文化の日本」におけるそれぞれの『転化』を論及した。日本文学研究班(第1期)の研究成果9本を収めた。

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平成27年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊51
『東アジア言語接触の研究』
沈 国威
内田 慶市 編著
448頁
4,000円+税金

漢字、特に近代以降の漢字新語、訳語の創出、普及に関する最新研究。翻訳論、文体論から漢字訳語の造語法、新漢語の語構成、「牛津」「剣橋」「恋愛」「難民」などの個別語誌まで多角度からアプローチし、近代語形成の諸問題を漢字文化圏における言語接触・語彙交流というバックグランドにおいて考察する論文集である。

東西学術研究所資料集刊27-5
『家礼文献集成 日本篇 五』
吾妻 重二 編著
382頁
4,300円+税金

日本における朱子『家礼』関連文献影印シリーズの第5冊。藤井懶斎『二礼童覧』、熊沢蕃山『葬祭弁論』、和刻本『居家必用事類全集』乙集の家礼部分、室鳩巣『文公家礼通考』、新井白石『家礼儀節考』、猪飼敬所『文公家礼儀節正誤』、岡山藩の関連文献2種を影印・翻刻する。いずれも儒教儀礼の貴重資料。詳細な解説を付す。

東西学術研究所資料集刊27-6
『家礼文献集成 日本篇 六』
吾妻 重二 編著
358頁
4,300円+税金

朱子『家礼』関連文献影印シリーズの第6冊。江戸時代に刊行された『家礼』関係和刻本3種を収める。浅見絅斎点『家礼』5巻・図1巻、『文公家礼儀節』8巻、小出永安点『新刻性理大全』家礼部分4巻。いずれも広く読まれたテキストとして影響が大きい。中国刊本(底本)の考察など書誌学上の詳細な解説を付す。

東西学術研究所資料集刊38
『日本台湾統治時代のジャンク型帆船資料-中国式帆船のアーカイヴズ-』
松浦 章 編著
366頁
3,800円+税金

日清戦争後の1895年以降からおよそ半世紀にわたって、日本が台湾を統治すると、伝統的な中国式帆船いわゆるジャンク型帆船にも船籍の登録が必要となり、多くの台湾の船舶が台湾総督府に船籍登録している。その記録の一部が、旧台湾総督府の公文書類の中に残された。本書はその一部について考察を加え、船籍登録書も影印し紹介する。

東西学術研究所資料集刊39
『吉田松陰と佐久間象山-開国初期の海外事情探索者たち(I)-』
陶 徳民 編著
288頁
4,300円+税金

下田密航事件をめぐる松陰の義勇、象山の智謀とペリーの仁愛。幕府の『墨夷応接録』、米日和親条約と羅森「日本日記」、松陰自筆の『海国図志』抄録・「投夷書」と下田獄中の嘆願書、象山の『省けん録』およびペリーの航海日誌中の松陰乗船記録など、「その時心が動いた」瞬間をキャッチした第一級の文字史料と画像の数々を網羅する入魂の力作。

東西学術研究所訳注シリーズ 18
『神話から神化へ-中国民間宗教における神仏観-』
劉 雄峰 著
二階堂善弘 監訳
228頁
2,900円+税金

中国の明清時代には、宝巻を信仰の中心にすえる民間宗教が次々に起こった。これまで歴史的な研究が多かった民間宗教を、その信仰理論面から考察したものが本書である。

東西学術研究所訳注シリーズ 19
『サーカス-えも言われぬ美しさの、きらびやかにして、永遠なる-』
ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナ 著
平田 渡 訳
544頁
4,300円+税金

サーカス〈番記者〉を自認するスペイン前衛派作家、ラモンが書き留めた、はらはらどきどきの、空中ブランコや綱渡り、曲馬の高度な技、そして観客に笑いをふりまき、心をなごませる道化師の練達の芸。ベル・エポックのパリとマドリードに花開いたサーカス文化の、馥郁たる薫りがただよう。文化人類学的に評価の高い作品。

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平成26年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊49
『近代東アジア海域の人と船-経済交流と文化交渉-』
松浦 章 著
428頁
4,000円+税金

近代東アジア海域の人的、物的交流に関する視点から、経済交流の側面から解明を試みる。とくに19世紀後半の中国を中心とする帆船、汽船の航運活動による物流や20世紀初期における華僑の神戸における活動、19世紀末から20世紀前半における日本と中国や台湾との航路を往来した日本汽船の活動を通して東アジアの文化交渉の視点から述べる。

東西学術研究所研究叢刊50
『〈時〉と〈鏡〉 超越的覆蔵性の哲学
-道元・西田・大拙・ハイデガーの思索をめぐって-』
井上 克人 著
476頁
4,500円+税金

本書は、前著『露源と覆蔵―現象学から宗教哲学へ』の続編である。道元の禅思想にみる存在論、西田幾多郎の〈絶対無〉と〈逆対応〉の論理、鈴木大拙が説く〈即非〉の論理、そしてハイデガーの〈有〉と〈時〉をめぐる思索それぞれに通底するものを探り、それを「超越的覆蔵性」という著者独自の視点から読み解いた哲学的洞察の書。

東西学術研究所資料集刊27-3
『家礼文献集成 日本篇 三』
吾妻 重二 編著
354頁
5,200円+税金

朱熹(朱子)の『家礼』の冠婚葬祭儀礼は中国のみならず、韓国・朝鮮・琉球・ベトナム・日本に大きな影響をもたらした。本書は『家礼』シリーズ日本篇1および2に続く成果。朱舜水『朱氏談綺』、徳川光圀の儒式葬儀記録、『喪祭儀略』、『喪礼略私注』、『喪祭式』など水戸学における儒礼関連文献を収録する。詳細な解説を付す。

東西学術研究所資料集刊27-4
『家礼文献集成 日本篇 四』
吾妻重二 編著
菅原 慶乃 編著
300頁
4,500円+税金

本シリーズ日本篇3に続く成果。江戸時代初期、朱子学の受容に大きな役割を果たした中村てき斎およびその門人増田立軒の『家礼』関連著作を影印、収載する。すなわち中村てき斎『慎終疏節通考』『追遠疏節通考』、増田立軒『慎終疏節聞録』『追遠疏節聞録』の四書。いずれも儒教儀礼研究の貴重資料となっている。解説つき。

東西学術研究所資料集刊34
『内藤湖南 敦煌遺書調査記録』
玄 幸子 編著
高田時雄 編著
500頁
5,000円+税金

関西大学図書館内藤文庫の中から、湖南はじめ5名の京都大学教官が明治43年9月に北京で行った敦煌遺書調査記録「清國學部所藏敦煌石室寫經繙閲目録」および湖南が欧州調査のために抄写した董康「敦煌莫高窟藏書録」の原稿(墨書と鉛筆書二種)を影印し校録を附したもので、内藤湖南の敦煌学を知るための基本資料である。

東西学術研究所資料集刊35
『関西大学長澤文庫蔵琉球官話課本集』
内田 慶市 編著
374頁
6,500円+税金

琉球官話資料はこれまでにもいくつか出版されてきているが、この関西大学図書館長澤文庫所蔵本4種(『終有報』『百姓話』『学官話』『中国語会話文例集』)は本邦初のものである。特に『中国語会話文例集』は恐らく明代のもので琉球官話課本としては最も古いものであろう。影印とテキスト翻刻の他、4篇の論考を付す。

東西学術研究所資料集刊36
『耳鳥齋アーカイヴズ-江戸時代における大坂の戯画-』
中谷 伸生 著
218頁
5,500円+税金

江戸時代に活躍した戯画作者の耳鳥齋の肉筆画・挿絵など計300点によるオールカラーの作品資料集。忘れられた大坂の戯画作者の中でも、最も注目される耳鳥齋は、かつては江戸の写楽と比較され、大いに人気を博していたが、近代になって忘れられた。本書は初めてといえる耳鳥齋の網羅的な作品紹介および資料集である。

東西学術研究所資料集刊37
『重野安繹における外交・漢文と国史
-大阪大学懐徳堂文庫西村天囚旧蔵写本三種-』
陶 徳民 編著
258頁
6,000円+税金

幕末の昌平黌で「天下の才子」の名声を博した詩文掛、薩英交渉で知性と胆力と示した若いサムライ外交家、「抹殺博士」と呼ばれる徹底的実証主義史学者、東京大学史料編纂所の前身たる修史機構の責任者および史学会の創始者、近代日本の文学博士第一号、帝国学士院の幹事。そのような大家の原像を知る手掛りとなる秘蔵の写本三種およびその解説。

東西学術研究所訳注シリーズ 17
『クレアシオニスムの詩学-ラテンアメリカのアヴァンギャルド-』
鼓 宗 編著
ビセンテ・ウイドブロ 著 290頁
3,000円+税金

クレアシオニスムは、チリの詩人ビセンテ・ウイドブロがダダや超現実主義と拮抗すべく唱えた前衛主義の美学。ルヴェルディ、ブルトン、ブニュエルらとの論争を生み、若きボルヘスが傾倒したスペインの前衛運動ウルトライスモ誕生の契機となった。本書には、初期から晩年までの詩論、宣言、インタヴュー、詩編を採録した。

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平成25年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊44
『近世東アジア海域の帆船と文化交渉』
松浦 章 著
486頁
4,500円+税金

近世東アジア海域で活動していた帆船、特に積極的に海洋進出を行った中国帆船、和船などの航運、特にアジア海域諸国に漂着し、どのように言語接触がされたか、日本人が見たマカオや漂流民の送還、砂糖・書籍・海産物の貿易による中国と日本の関係、薩摩と琉球との海運、下関の帆船航運としての地位、中国帆船のベトナム貿易などを述べる。

東西学術研究所研究叢刊45
『住まいと集落が語る風土 -日本・琉球・朝鮮-
森 隆男 編著
336頁
4,200円+税金

本書は日本と南西諸島、朝鮮半島をフィールドに、住まいや集落の構造、景観などに関する調査・研究の成果をまとめたものである。研究グループには民俗学・地理学・建築学の研究者が参加し、研究に当たってはこれらの地域で展開された文化交流などの歴史を視野に入れて比較する視点が共有された。

東西学術研究所研究叢刊46
『日本古代中世の仏教と東アジア』
原田 正俊 編著
356頁
4,000円+税金

日本古代中世の仏教と東アジア仏教の歴史を交流・伝播と変容の視点から共同研究した成果論文集。東部ユーラシアにおける五臺山信仰の展開と王権、生身釈迦像信仰と王朝の正統性、僧伝のなかの出家因縁の分析、日本古代の空海密教の受容、入宋僧【チョウ】然の伝記の考証、中世禅 宗の伝法観など諸論点から東アジアの仏教史を考察。

東西学術研究所研究叢刊47
『越境の映画史』
堀 潤之 編著
菅原 慶乃 編著
274頁
2,500円+税金

時期的には初期映画の時代から1960年代半ばまで及び、地理的にはヨーロッパ(フランス、ドイツ、帝政ロシア)、アジア(日本、上海、香港、マレー半島)、そしてアメリカに関わる、東西の映画史における「越境」の6つのケース・スタディを通じて、ナショナルな枠組みを乗り越えた映画史を構想する。

東西学術研究所研究叢刊48
『1955年「アジア諸国会議」とその周辺-火野葦平インド紀行-』
増田 周子 著
292頁
3,000円+税金

世界をとりまく国際緊張の緩和を目的として、ラメシュワリ・ネール夫人の提案のもと1955年4月に14カ国200人が集結しデリーで開催された「アジア諸国会議」の全容を記し、作家 火野葦平が見た当時のインド芸術、風土、文化状況などを記した書。半世紀を超えてアジアの平和と連帯の精神が、今、浮かび上がる。

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平成24年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊42
『日本と琉球の歴史景観と地理思想』
高橋 誠一 著
368頁
5,500円+税金

琉球は、古代以来、日本文化の影響下におかれてきたというのが一般的な理解である。しかし、歴史景観に潜んでいる地理思想を分析すれば、これはある意味では作為的なミスリードであったことがわかる。本書では、集落形態、道路網、龍の存在、魔除けの標識、天妃信仰などのフィールド調査を通じて、相互の多面的な交流を検討する。

東西学術研究所研究叢刊43
『日本を愛したドイツ人 フリッツ・ルンブと伊勢物語版本』
山本 登朗 編著
396頁
4,000円+税金

パンの会でも活躍した異色のドイツ人、フリッツ・ルンプは、版画家であるとともに日本美術についてすぐれた著作を数多く出版しているが、ドイツ語で書かれているため知られることがなかった。本書は、『伊勢物語』版本について詳細に研究した彼の代表的著作を翻訳し、多岐にわたる業績や波乱に満ちた生涯を紹介する。

東西学術研究所資料集刊33
『大正癸丑蘭亭会への懐古と継承-関西大学図書館内藤文庫所蔵品を中心に-』
陶 徳民 編
292頁
6,600円+税金

本書は1913年日中蘭亭会関連文献と画像の集成で拙編『内藤湖南と清人書画』の姉妹篇である。岸田雨臣・高瀬惺軒の蘭亭紀行、『書苑』の東京蘭亭修禊記念會記事、梁啓超編『癸丑禊集詩』、長尾雨山・神田喜一郎・須羽源一・杉村邦彦・陳振濂の論考、内藤の書論(漢文)、王羲之研究文献目録のほか、西【レイ】印社と台湾・香港・韓国の関連画像も収録。

東西学術研究所国際共同研究シリーズ10
『戦争の記録と表象-日本・アジア・ヨーロッパ-』
増田 周子 編著
230頁
3,200円+税金

2013年度に開催された日・韓共催国際シンポジウム論集。戦後70年を経た現在、日本・アジア・ヨーロッパの戦争の記録と表象―ギュンター・グラス、ヘミングウェイ、火野葦平、韓国現代詩人―をとりあげ、戦争について再認識し、平和への道を模索する論考集。

東西学術研究所訳注シリーズ16
『聖なるものをめぐる ミルチャ・エリアーデ』
マルセリーノ・アヒース=ビリャベルデ 著 平田 渡 訳
374頁
3,400円+税金

ポール・リクールの薫陶をうけた、若手実力派のスペイン人哲学者による、エリアーデの思想と方法論をめぐる学問史の試み。アルカイック期の宗教的な人間について、<聖なるものの弁証法>と<宗教的シンボリズム>が中心的な役割を果たす、現象学的な方法論によって真相が解き明かされる。格好のエリアーデの入門書。

東西学術研究所資料集刊29‐2
『泊園文庫印譜集-泊園書院資料集成二-』
吾妻 重二 編著
202頁
6,000円+税金

関西大学「泊園文庫」に所蔵される印章172点をすべて紹介する。泊園書院の院主藤澤南岳(ふじさわ・なんがく)が所持していた貴コレクション。円山大迂、阿部縑洲、羽倉可亭ら、幕末から明治・大正期にかけて活躍した名家の篆刻を多く含んでおり、芸術的価値が高い。写真・拓本多数。「泊園書院歴史資料集」に続く成果。

東西学術研究所訳注シリーズ15
『マニフェスト-ダダからクレアシオニスムへ-』
ビセンテ・ウイドブロ 著 鼓 宗 訳
186頁
2,500円+税金

ダダ、シュルレアリスムと時代を共有する前衛の詩学クレアシオニスムの宣言集。ビセンテ・ウイドブロ(1893-1948)は実験的長詩『アルタソル』によってラテンアメリカ文学史に名を刻むチリの詩人。1910年代後半からパリで活躍。アポリネール、ツァラ、ブルトン、ルヴェルディ、ピカソ、ピカビアといった人々と交流があった。

東西学術研究所資料集刊27‐2
『家礼文献集成 日本篇二』
吾妻 重二 編著
314頁
4,200円+税金

大和田気求『大和家礼』は江戸時代初期、朱熹『家礼』の全文を和文に翻訳した貴重な成果である。大和田は当時の朱子学ブームに乗って本書を撰述し、反響を呼んだ。ここでは『大和家礼』の全文を翻刻し、解説をつける。「家礼文献集成1」に続く成果。

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平成23年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊40
『清代中国琉球交渉史の研究』
松浦 章 著
418頁
4,200円+税

清朝中国と琉球国とは朝貢関係にあった。その制約での交渉史がどのように展開されたかについて述べる。とくに中国使節と琉球使節の派遣と往来、中国で客死した琉球使節の問題、両国の漂着船への対応、朝貢貿易により琉球国にもたらされた中国産品の産地や、中国からの産品の琉球での流通等、主に清朝讙蝿ト資料を使い述べる。

『関西大学東西学術研究所創立六十周年記念論文集』
関西大学東西学術研究所 編
576頁
7,000円+税

関西大学東西学術研究所は、1951年に創設され、本年で60周年を迎える。これまで本所は東西両洋の文化交流研究に多くの成果を上梓してきた。それらの成果は既に100冊を越えている。さらに新たな地平を開く意味で、東西文化交流という課題をもとに、現在関西大学に勤務する元研究員や現在の研究員による成果として上梓するものである。

東西学術研究所国際共同研究シリーズ 9
『泊園記念会創立50周年記念論文集』
吾妻重二 編
310頁
4,000円+税

泊園記念会は1961年、大阪の漢学塾「泊園書院」を記念して本学に設立され、2010年10月に第50回泊園記念講座として国際シンポジウム「東アジアの伝統教育と泊園書院」を開催した。本書は中国、韓国、日本の研究者によるシンポジウムの研究発表を中心とした、泊園書院に関する初めての論文集であり、東アジアの書院・私塾に関する論考も多数収める。

関西大学東西学術研究所研究叢刊41
『豊饒なる明治』
井上克人 編著
262頁
3,400円+税

明治の世には、西欧的近代化の流れの中にあっても「日本人としての矜持と風格」といったものがあった。それはいわば凜乎とした倫理意識と、土着的な共同体意識である。それらは漢籍の教養に裏打ちされた至高なる精神性であったと言ってよい。明治は、思想・文化の面において、日本の精神史上、「豊饒の時代」であった。

東西学術研究所訳注シリーズ 14
『東西文化の翻訳: 「聖像画」における中国同化のみちすじ』
内田慶市・柏木 治 編訳
426頁
3,400円+税

イエズス会の宣教師たちは、キリスト教を中国に伝えるとき、相手方の文化に身を置くという方法を採用した。その具体的な事例として、「聖像画」の中国化がある。本書は、この問題を扱ったデリアのイタリア語原書からの本邦初訳である。なお、ナダールの原画とアレニ、ローチャの中国化されたものも影印して収録した。

東西学術研究所研究報告書
『近代東アジアにおける中国語の諸相』
関西大学東西学術研究所 言語研究班
242頁
非売品

目次

  • 緒言
  • 沈 国威「異文化受容における漢字の射程―日本の蘭学者と来華宣教師の場合」他、4編
  • 内田慶市「モリソンが元にした漢訳聖書―新しく発見されたジャン・バセ訳新約聖書稿本」他、2編
  • 奥村佳代子「近世日本における異文化知識の受容―唐通事テキスト『訳家必備』にみられる異文化情報について」他、2編
  • 佐藤晴彦「『儒林外史』與清朝北京語七大語法特徴的比較研究」他、3編
アジアにおける経済・法・文化の展開と交流5
『アジアにおける文化システムの展開と交流』
森部豊・橋寺知子 編著
288頁
3,400円+税

平成19年度から4年間、関西大学東西学術研究所で展開された共同研究「アジアにおける文化システムの展開と交流」は、中央アジア文化と環インド洋文化の2班から成り、各文化圏の成り立ちや多様性、文化の交流関係を探ってきた。本書はその研究成果報告で、多彩な研究員の視点から、アジア文化の諸相を具体的に論じる。

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平成22年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ12-2
『参天台五臺山記 下』
藤善眞澄 訳注
568頁

1072年、杭州に上陸、中国仏教の聖地、天台山・五臺山を巡礼した入宋僧成尋の旅日記。大運河をめぐる閘門、浮橋、漕運や構造、宋都から五臺山に至る駅伝と馬舗などの交通運輸、宋代の生活文化、神宗朝の宮廷や政界、当時の仏教、文学等、中国史料を補う資料が多い。また神宗との謁見の儀、その命による雨乞い、異常気象など、珍奇な記録に富む。

東西学術研究所研究叢刊39
『西田幾多郎と明治の精神』
井上克人 著
296頁

西田幾多郎の哲学的動機を、明治の人々が徳川期以来伝統的に受け継いできた宋学的倫理観に求めた新たな試み。従来、西田哲学の特質を捉える場合、もっぱら禅からの影響ばかりが喧伝されてきた嫌いがあったが、それ以上に、西田には、明治の西欧近代化の流れにあっても根強くあった朱子学的な倫理意識が常に脳裏にあったのである。

東西学術研究所研究叢刊38
『文化交渉学と言語接触 ―中国言語学における周縁からのアプローチ―』
内田慶一 著
364頁
4,000円+税

「文化交渉学」という新しい学問体系の枠組みの中から、中国語学研究を捉え直そうとした意欲的な試み。「周縁からのアプローチ」という筆者がこれまで主張してきた方法に基づき、西学東漸と言語接触、欧米人の中国語研究の可能性等々を中心に、更に「図像」から文化交渉の様々な事象を見るという斬新な内容も含まれている。

東西学術研究所資料集刊13-9
『文化十二年豆州漂着南京永茂船資料―江戸時代漂着唐船資料集九―』
松浦 章 著
396頁
3,800円+税

文化12年(1815)末に伊豆下田の近海に長崎へ来航する予定の中国からの貿易船である永茂船が漂着した。この船は下田港から長崎まで護送されるが、この間の日本側と中国人乗員との間に交わされた漢文による筆談記録を収録した。その内の一つ『清舶筆話』は、日本側代表の儒者朝川善庵の重要な業績となった。

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平成21年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所国際共同研究シリーズ8
『国境なきヨーロッパ―文学と思想における異文化接触の形―』
和田葉子 編著
116頁
1,800円+税

西欧における文学と思想の異文化接触の多様な姿を多角的に考察する。地理的、時間的に広範囲に及ぶ各国の文学と思想、特に、イギリス、アイルランド、スペイン、ドイツを中心に、これらの国や地域に見られる異文化交流や共生の実体について、その形態・特質・意義を明らかにすべく日本、アメリカ、スペインの研究者が執筆。 ※この本は、約3分の1が欧文で記載されています。

東西学術研究所研究叢刊37
『文化システムの磁場 ―16~20世紀アジアの交流史―』
野間晴雄 編著
382頁
3,200円+税

関西大学東西学術研究所の共同研究「システムとしての文化の比較研究」をもとに、アジアの16世紀から近代までを視野に入れたモノ、ひと、出来事が産み出す場の交流史に関する歴史学・地理学者12名の研究論集。外世界であるヨーロッパ・アフリカ・アラブとの邂逅・文化接触と、日本を含めたアジア内部の仕組みを考察する。

東西学術研究所研究叢刊36
『ソグド人の東方活動と東ユーラシア世界の歴史的展開』
森部 豊 著
396頁
3,800円+税

本書は,遊牧文化の影響を受けて武人化したソグド人が,7世紀から10世紀の東ユーラシア世界(北アジア・中国)の歴史に,密接に関わっていたことを,編纂資料や新出の石刻史料を駆使して明らかにしたものである。

東西学術研究所研究叢刊35
『The Angevin Empire and the Community of the Realm in England』
Keizo Asaji
304頁
2,800円+税

13世紀後半には神聖ローマ帝国、カペー家のフランス王国に対抗して、プランタジネット家のヘンリ3世が、アンジュー帝国の遺産としてのガスコーニュやイングランドを帝国として領有しようとしたが、イングランドでは諸侯が共同体を結成して、国王と共同で国家統治の任務を果たそうとした。1990年以降の海外学会での10篇の英文論集。

東西学術研究所研究叢刊34
『異界が口をあけるとき ―来訪神のコスモロジー―』
浜本 隆志 編著
278頁
3,300円+税

非日常の異界は、祭りの時に開かれ、その時空から先祖霊や神、妖怪が登場する。本書では、ヨーロッパと日本を中心に、祭りの中に継承されてきた来訪神信仰の構造を包括的に考察した。それを踏まえ、現代の来訪神信仰が商業的にデフォルメされ、本質的意義が消滅している問題と、現代社会の病根が繋がっていることを指摘した。

東西学術研究所研究叢刊33
『清代帆船沿海航運史の研究』
松浦 章 著
738頁
8,000円+税

17世紀後半において清朝中国が沿海民衆の海上活動を認めると、沿海民衆は帆船ジャンクを用いて盛んに海上活動を行っている。その活動の舞台は、北は渤海から黄海・東シナ海・台湾海峡・南シナ海などの中国沿海が主要な海域であった。しかし、その帆船活動の実態はこれまで明らかでなかったが、本書はその実態を解明している。

東西学術研究所資料集刊32
『稿本 傅聖澤撰 暦法問答』
橋本敬造 編著
378頁
4,000円+税

ケプラーの法則を始めて中国に紹介した大英図書館所蔵の稿本を出版する。従来、楕円運動論が公式的に紹介されたのは1742年のこととされてきたから、それよりも四半世紀も早いという証拠になる史料であり、『暦法問答』の発掘とその出版は意義深い。今回出版する稿本の他には、完本にはなっていないバチカン版がある。
※この本は、全て中国語で記載されております。

東西学術研究所資料集刊31
『近代英華華英辞典解題』
沈 国威 編著
254頁
3,000円+税

近代の英華・華英辞書は、明治の英和辞書だけではなく、日本の近代語にも大きな影響を与えた。本書は、そのうちから重要なものを22点選び、英語序文を全訳し、タイトル頁の書影と詳細な解題を付したものである。英学史、近代語彙、訳語の研究から近代キリスト教布教史の研究まで必須の基礎資料集。
※この本は、全て中国語で記載されております。

東西学術研究所資料集刊28
『長崎聖堂祭酒日記』
薮田貫
若木太一 編著
4,000円+税

江戸時代、長崎にあった聖堂の塾主(祭酒)は、キリシタン書を発見したことで有名な向井元成はじめ、向井家当主が歴任した。本書は、長崎歴史文化博物館が所蔵する聖堂文庫に残された3代元成、5代元仲、そして8代雅次郎閑齋の日記をすべて翻刻、あわせて解題と研究論文を付けた。江戸の長崎が、日中文化交流の拠点として浮かび上がる。

東西学術研究所資料集刊27-1
『家礼文献集成 日本篇一』
吾妻重二 編著
268頁
4,000円+税

朱熹(朱子)の『家礼』の冠婚葬祭儀礼は中国のみならず、韓国・朝鮮、琉球、ベトナム、日本に大きな影響をもたらした。本冊は林鵞峰、三宅鞏革斎、中村惕斎、若林強斎らによる日本近世時期の貴重な『家礼』関連文献を収録する。儒教儀礼が周縁諸国にいかに受容、咀嚼されたのかをトレースする基礎資料を提供するものとなろう。詳細な解説を付す。

東西学術研究所資料集刊26
『内藤湖南と清人書画―関西大学図書館内藤文庫所蔵品集』
陶 徳民 編著
244頁
5,500円+税

稀少価値を有する戴震・章学誠の書蹟、値段のつけようもない王【がい】運・趙爾巽・葉徳輝・陳宝【しん】・傅増湘・羅振玉・鄭孝胥からの贈物。程瑤田・黄易の絵画、胡公寿・張熊・任伯年の合作扇面。清朝のファースト・エンペラーの順治帝の自筆になる達磨像、ラスト・エンペラーの溥儀の親筆による挽しょう。湖南の収蔵品の数々がその中国趣味と人脈の絶好な写照である。

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平成20年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所国際共同研究シリーズ7
『海の回廊と文化の出会い ―アジア・世界をつなぐ―』
橋本 征治 編著
398頁
4,000円+税

「東西両洋」に象徴される世界の諸文化交流の道筋として、陸の回廊に対して「海の回廊」が浮かび上がる。古くから東アジアから東南アジア世界、インドからアフリカ東部、大航海時代には西洋とアフリカ・アジア・太平洋を結ぶ太い「海の回廊」を通した様々な文化の出会いがあった。その諸相に文化・歴史・地理・経済の視点から迫る。

東西学術研究所国際共同研究シリーズ6
『漢字文化圏諸言語の近代語彙の形成―創出と共有―』
沈 国威 編著
476頁
4,300円+税

本書は、16世紀以降の西洋文明の東漸とそれに伴う東西の文化接触・言語交流の諸問題を取り上げ、特に「近代」と向きあった漢字文化圏の国と地域における近代知の受容に当たっての言語的対応をめぐって、多岐にわたるアプローチが試みられた優れた論文集である。

東西学術研究所研究叢刊32
『東アジアの文人世界と野呂介石
―中国、台湾、韓国、日本、ポーランドからの考察―』
中谷伸生 編著
260頁
3,700円+税

中国、台湾、韓国、日本の近世・近代社会では、文人たちが絵画や詩などの芸術作品によって、東アジアに共通する文人世界をつくり上げてきた。本書では美術史学、美学、文学、哲学、歴史学の立場から文人の諸相を明らかにする。加えて、薗田香融家に所蔵される未紹介の野呂介石筆「南紀山水写生帖」の全容を収載した。

東西学術研究所研究叢刊31
『宋代思想の研究―儒教・道教・仏教をめぐる考察―』
吾妻重二 著
456頁
4,000円+税

中国宋代思想を儒教や道教、仏教から照射した論文集。周惇頤、王安石、宗族、「性理大全」、『悟真篇』、景霊宮、『大乗起信論』など、キー・ポイントとなる人物や文献、事項につき、通説に訂正を迫る知見を実証する。中国学に関する回顧と展望、実地調査、問題提起なども含む。中国思想史研究の新たな成果。

東西学術研究所研究叢刊30
『清代内河水運史の研究』
松浦 章 著
408頁
6,500円+税

中国では古くから内陸の水運を利用した交通運輸業が発展してきた。しかしその具体的実態はこれまで解明されてこなかった。本書は17世紀から20世紀初頭の清朝中国における主として大運河と長江などにおける水運を中心に帆船航運の実情を述べるものである。さらに資料として18世紀初めの帆船図等も掲載している。

東西学術研究所研究叢刊29
『明清期における武神と神仙の発展』
二階堂善弘 著

現在の中華圏で祀られる神々は、明と清の時代にわたってその信仰を発展させてきたものが多い。本書では、【ナ】咤太子・玄天上帝・太歳神・八仙・四天王・華光神などの道教・仏教・民間信仰で祀られる神や仙人の幾つかを取り上げ、その歴史的な発展の経過を明らかにする。

東西学術研究所資料集刊25
『南紀寺社史料』
薗田香融 編著
400頁
8,000円+税

紀伊山地の高野・熊野の神聖空間に根を下ろした新仏教諸派の軌跡をたどる。(1)この地域に濃密な分布を示す曹洞禅および臨済禅法灯派の本末帳。(2)蒙古襲来のさ中、野上荘司の女に八幡神が憑依し、法灯国師と問答をくりひろげた実録、託宣記。(3)高野山領の境界、小川荘に伝わった古写の大般若経など。すべて新出の未公刊史料。

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平成19年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ13
『乳房抄(ちぶさしょう)』
ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナ著
平田 渡 訳
250頁

われこそはスペインのアポリネールなるぞ、と言わんばかりの気概に燃えるラモンの、パリ仕込みのアヴァンギャルド精神が横溢する、世界に比類を見ない、まるごと一冊、乳房の本。「東方の乳房商人」「異端審問官の奥方の乳房」「森番の娘の乳房」「花咲く乳房」「イヴの乳房」など乳房をめぐる瀟洒な艶笑小咄168篇の愉しみ。

東西学術研究所訳注シリーズ12-1
『参天台五臺山記 上』
藤善眞澄 訳注
538頁
5,000円+税

1072年、巡礼のため海を渡った京都岩倉の大雲寺主であり、平等院の護持僧を務めた成尋の旅行記に訳注を加えたもの。佐賀県の加部島を出て杭州に上陸し、天台山を巡拝したのち五臺山に向かい、各地の名刹に参詣しながら大運河を北上して長江を渡り、さらに大運河を溯って宋都開封に達するまでの訳注四巻である。

東西学術研究所資料集刊13-8
『安政二・三年漂流小唐船資料―江戸時代漂着唐船資料集八―』
松浦 章 編著
570頁

安政二・三年(1855・1856)に紀州や日向に漂着した中国沿海の商船3隻、土佐に漂着した海南島の漁船、薩摩に漂着した長崎へ向かう101名の乗員が搭乗した貿易船、以上5隻の漂着地から長崎送還までの取調記録及び日向に漂着した商船の乗員と船体図の彩色画や別の商船の乗員と当地役人との漢文による筆談記録も収める。

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平成18年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ11
『グレゲーリア抄』
ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルラ 著
平田 渡 訳注
314頁

オルテガ・イ・ガセー、ヴァレリー・ラルボー、ボルヘス、オクタビオ・パスの絶賛を浴びたスペイン前衛派巨匠ラモンの代表作。「諧謔+隠喩=グレゲリーア」と定義した作者は、日本の俳諧を意識しながら独自の短詩型文学を編み出した。ジャンル分けを拒む、ラモン主義的方法による、選りすぐりの五百有余篇収録。本邦初訳。

東西学術研究所研究叢刊28
『江戸時代の唐話に関する基礎研究』
奥村佳代子 著
378頁

江戸時代の日本人にとっての「現代中国語」すなわち「唐話」とは、どのような言葉だったのであろうか。初めて出版された唐話書である『唐話纂要』をはじめとする岡島冠山の一連の唐話資料と、長崎貿易の唐通事が記した唐話資料とを取り上げ、中国語学の見地から両者を比較、分析し、唐話の姿を鳥瞰する。

東西学術研究所研究叢刊27
『道教・民間信仰における元帥神の変容』
二階堂善弘 著
262頁

中国において今でも信仰される神々の多くは、元帥神という武神から変化してきたものである。しかし、道教や民間信仰におけるその変容については、不明確な部分が多かった。本書は、道教経典や民間信仰の神学類書、さらに通俗文学の資料を博捜し、中国の武神の発展と変化の過程を解明する。

東西学術研究所資料集刊20-2
『A Palaeographer's Review :The Insular System of Scripts in the Early Middle Ages Vol.2』
デイヴィッド・N. ダンヴィル 著
160頁

古文書学の第一人者である著者が、中世初期におけるブリテン島および欧州大陸の一部に広まっていた書体の歴史を徹底的に再検討することによって、古書体学の権威ジュリアン・ブラウン(1923-87)の名著A Palaeographer’s Viewに挑戦する。学会に論争を呼んだ第一巻に続く待望の第二巻。刺激的で手堅い研究書がインデックスとともにここに完結する。

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平成17年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ10
『中論釈 明らかなことば II』
丹治昭義 訳注
334頁

本書はナーガールジュナ(龍樹)の中論に対するインド最後で最重要なチャンドラキールティ(月称)の注釈のなかの第22章から第27章までの訳注である。如来・仏とは何か。迷いとは、空とは、涅槃とは、縁起とは、哲学的立場とは何か、という仏教の根本問題を、空の立場で論ずる。

東西学術研究所研究叢刊26
『参天台五壹山記の研究』
藤善眞澄 著
574頁

天台宗発祥の地である天台山および文殊菩薩の聖地である五臺山は、平安仏教徒の憧れの地であった。京都岩倉の大雲寺主成尋は巡礼を志し、七人の門弟と入宋する。その間に書き残した旅行記が『参天台五臺山記』八巻であり、仏教史や日中関係史のみならず、宋代史研究に貴重な資料を提供している。本書は、これらの旅行記に関する論集である。

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平成16年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所国際共同研究シリーズ5
『The Low Countries : a Crossroads in the Middle Ages and the Renaissance』
和田葉子 編著
110頁

中世とルネサンス期の、主としてフランドルとその他の文化圏との異文化交流を、言語・文学・思想・芸術の観点から考察したユニークな試み。スペイン・ナヴァラ大学のアンドリュー・ブリーズ氏、関西大学の加藤雅人、安川?、和田葉子各氏による英文3篇を含む論文を収録。英語英文学・哲学・西洋史・音楽史の研究者必携の書。
※この本は、大半が欧文で記載されております。

東西学術研究所研究叢刊25
『清代上海沙船航運業史の研究』
松浦 章 著
588頁

17~20世紀初期において上海の黄浦江岸に南市があり、その地で平底船舶沙船を保有した船商は、沙船で盛んに東北沿岸の港市から大豆や大豆油、豆粕などを上海にもたらした。この沙船による輸送業は上海経済に活況を与え、関連産業を活性化したのである。その沙船の輸送業の実態を当時の新聞記事等から解明している。

東西学術研究所資料集刊13-7
『文政十年土佐浦戸漂着江南商船蒋元利船資料
―江戸時代漂着唐船資料集七―』
松浦 章 編著
242頁

文政十年正月、高知城下から土佐湾に接する浦戸湾口に中国の江南商船「蒋元利号」が漂着した。本書は、この商船の漂着時における土佐藩側の応接の記録、土佐藩から江戸幕府・長崎奉行への通知状、そして浦戸港から足摺岬・豊後水道・下関・玄界灘を経て長崎まで護送した土佐藩側の漢文記録や護送の日記を収録して解題を附す。

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平成15年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所
『『国際シンポジウム '01 報告書 東と西の文化交流』
関西大学東西学術研究所 編
574頁

関西大学東西学術研究所の創立五十周年記念論文集。研究所設立の礎となった泊園書院にちなみ「江戸の漢学・明治の漢学」歴史中心の「異文化交流ー東アジアの世界」、言語-I・II「東西の言語・文化の交流」、総合的な「自然・風土・人間-異文化理解のために」の5部からなる。海外の研究者13名を含む33篇の論集である。

東西学術研究所訳注シリーズ9
『新唯識論』
熊 十力 著
吾妻重二 訳注
330頁

『新唯識論』は、現代中国において初めて独創的な哲学をうち立てた名著。仏教・儒教・老荘思想を視野に収めつつ、綿密かつ深遠な論理を駆使する。ここではその「文言文本」をすべて訳出するとともに、詳細な注と解説、「文言文本・語体文本対照表」および索引を付した。東洋から現代社会を照射する熊十力哲学の待望の訳書

東西学術研究所研究叢刊24
『『遐邇貫珍』の研究』
松浦 章
内田慶市
沈 国威 編著
728頁

『遐邇貫珍』Chinese Serialは、1853~56年に香港で刊行された中国語月刊誌である。刊行当時に幕末日本でも開明派の知識人の間で関心が持たれ、当時の科学技術や啓蒙知識、東アジアのニュース等を掲載した重要な雑誌であったが、長らく忘れ去られていた。そこで英国SOAS所蔵本をもとに全巻の影印と索引、研究編を付し刊行する。

東西学術研究所研究叢刊23
『琉球の都市と村落』
高橋 誠一 著
406頁

琉球時代に建設された都市や村落は、中国から伝来した風水思想と琉球独自の伝統的地理観がみごとに融合したものであった。本書は、首里城下町や唐栄久米村、今帰仁城周辺の新旧集落、さらに格子状集落などを具体的に景観復原することによって、その実態を解明したもの。沖縄戦によって掻き消された歴史的景観がいま蘇る。

東西学術研究所資料集刊24-2
『薛允升 唐明律合編稿本』下
奥村郁三 編
852頁

内藤文庫中の貴重稿本の写真復刻。一二の刊本との校合と解題を付している。著者薛允升は清末の大官で律学者。この書で薛允升は唐律と明律を比較、得失を論じた。両律共、我国の旧法に深い影響を与えたが、その比較研究は旧中国法の変化・発展の姿を見る基本的法典である。また、この書は法の比較なる学術上の手法の嚆失である。

東西学術研究所資料集刊24-1
『薛允升 唐明律合編稿本』上
奥村郁三 編
1066頁

内藤文庫中の貴重稿本の写真復刻。一二の刊本との校合と解題を付している。著者薛允升は清末の大官で律学者。この書で薛允升は唐律と明律を比較、得失を論じた。両律共、我国の旧法に深い影響を与えたが、その比較研究は旧中国法の変化・発展の姿を見る基本的法典である。また、この書は法の比較なる学術上の手法の嚆失である。

東西学術研究所資料集刊9-6
『長崎唐館図集成―近世日中交渉史料集六―』
大庭 脩 編著
254頁

長崎市立博物館・神戸市立博物館・ピーボディ・エセックス博物館など国内外から集めた長崎唐館図の集大成がはじめて実現。A4判 140頁におよぶフルカラーの図版はまるで空から唐人屋敷内を覗き込むようである。日中交渉史に生涯を捧げた故大庭脩教授の絶筆をはじめ4編の論説とともに図版解説、英文解説が読者の便宜を計っている。

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平成14年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊22
『南太平洋の英語文学の研究』
安川 昱 著
190頁

わが国にはまだほとんど紹介されていないフィジー、サモア、トンガ、白人系とマオリの二文化主義のニュージーランドなどの英語で書く作家達の新鮮で力強い新文学を解読する。サモアの酋長位をめぐる争いと家族内の悲劇的な葛藤を描いた重厚な小説、『尻に接吻』や『楽園最後の処女』のような奇想天外な滑稽譚や喜劇など、活力ある南太平洋の文学を紹介する。

東西学術研究所研究叢刊21
『日本の水車 ―その栄枯盛衰の記―』
末尾至行 著
572頁

明治期以降、水車は地方税の課税対象となりその設置は、地方庁によって規制されていた。それに基づき関係者が提出した設置出願・廃止届出の文書類は、水車の興廃期、架設地、用途などを物語っていてエネルギー史研究上、貴重な資料といえる。本書は石川、京都、長崎、神奈川などの府県文書を徹底採録し駆使した労作である。

東西学術研究所研究叢刊20
『露現と覆蔵 ―現象学から宗教哲学へ―』
井上克人 著
382頁

本書は、フッサールの現象学やハイデガーの存在論によって切り開かれてきた〈覆蔵性〉の次元を第一篇で追跡しつつ、第二篇ではそれを踏まえて、道元の禅思想や親鸞の他力の立場に見られる本覚思想を存在論的・時間論的に究明している。本書に一貫する基本的立場を一語で示せば、〈超越的覆蔵性〉の哲学ということになろう。

東西学術研究所資料集刊23
『マールブルグ聖書とベルレブルク聖書における雅歌』
芝田豊彦 編著
114頁

日本語書名は、『マールブルク聖書とベルレブルク聖書における雅歌』。ドイツ敬虔主義の聖書翻訳・解説である上記聖書と、両聖書を仲介するシェーファーのヘブル語辞書から、それぞれ雅歌の部分を収録した。18世紀前半のドイツ語の資料である。さらに導入論文(ドイツ語)と解題(日本語)を付した。
※この本は、大半が欧文で記載されております。

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平成13年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所国際共同研究シリーズ4
『福建と日本』
藤善眞澄 編著
336頁

距離的な問題もあり、疎遠な地として扱われがちであるが、悠久の日中交流史に福建の占める位置は実に大きい。卑近なところでは華僑の主たる故郷であり、福州に至っては黄檗宗の隠元禅師を生んだ。その福建と日本を基軸に古代から近代に及ぶ文化交流史を人・物・言葉の往来、さらに美術工芸・建築・経済など、8人が10編で描く。

東西学術研究所
『関西大学東西学術研究所 創立五十周年記念論文集』
関西大学東西学術研究所 編
552頁

東西学術研究所訳注シリーズ8
『エクエ・ヤンバ・オー』
アレッホ・カルペンティエール 著
平田 渡 訳
298頁

キューバ黒人の世界は“どんなことも魔術的な性格を帯びているものだ”。そうした世界に生まれた主人公メネヒルドの成長、人妻との恋愛、不慮の死を通して、黒人社会に根づいたヴードゥー教と秘密結社、魔術師や祈祷師が幅をきかせる習俗、心のいやしである音楽を叙情的に描く。若い作者が前衛的手法を駆使した処女長篇小説。

東西学術研究所研究叢刊19
『近代啓蒙の足跡―東西文化交流と言語接触:『智環啓蒙塾課初歩』の研究―』
沈 国威
内田慶市 編著
340頁

『智環啓蒙』(1856)は、中国のみならず幕末・明治初期の日本でも広く読まれ、当時の日本人の知識形成に大きな役割を果たしたが、本書は『智環啓蒙』を資料として近代の日中欧間の文化交流と言語接触の史実を詳細に検証したものである。総語彙索引、香港初版の影印本文を付し、東洋の近代を研究する上での貴重な基礎資料として使用できる。

東西学術研究所研究叢刊18
『海を渡ったタロイモ―オセアニア・南西諸島の農耕文化論―』
橋本征治 著
266頁

太平洋地域の熱帯・亜熱帯農耕の基幹作物であるタロイモが、海を渡った経路を辿って各地域の栽培様式や技術を丹念に実地調査し、比較検討を加えてその地域性と斉一性を明らかにする。さらに、農耕儀礼や神話伝承も取り上げタロイモ栽培が紡いできた時間と道筋に、各地域を位置づけ、タロイモ栽培文化の伝播と拡散の構図を描く。

東西学術研究所研究叢刊17
『近代における東西言語文化接触の研究』
内田慶市 著
450頁

言語の翻訳は単なることばの置き換えではなく「文化の翻訳」を含むものという観点から、明代以降の漢訳イソップの系譜を中心に、「西学東漸」における東西の文化の接触と受容の方法を論じ、併せて近代欧米人の中国語研究を語法、語彙、方言等の多面的な角度から考察し、中国語学の新しい方向を目指した画期的な論著。

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平成12年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊16
『ポストコロニアル文学の研究』
丹羽良治 編
212頁

アジア、オセアニア、フランス語圏およびスペイン語圏などのポストコロニアル文学を、それぞれの専門家が斬新なアプローチで分析、ジャンルの多様性ばかりでなく(珍しい新たな翻訳を含む)、それぞれのアプローチも負けず劣らずユニークである。ポストコロニアル文学の特性を浮き彫りにした一味違った共同研究の論文集。

東西学術研究所研究叢刊15
『「大乗起信論」の研究』
井上克人 編著
424頁

『大乗起信論』は、大乗仏教の根本思想である仏性論もしくは如来蔵思想を精細かつ論理的に論述したものだが、サンスクリット本もチベット訳本も存在せず、漢訳が新旧二種類あるのみで、インド撰述か中国撰述か、いまだに決着がつかない。本書はこうした論著を哲学的・歴史的・文体論的視座に立って共同研究を行った成果である。

東西学術研究所国際共同研究シリーズ3
『中国華東・華南地区と日本の文化交流』
藤善眞澄 編著
248頁

中国文化の受容といえば、つい政治の中心地を思い浮かべがちだが、沿海地域の比重には遥かに及ばないとの反省に立ち、浙江大学日本文化研究所と提携した共同研究の成果である。「浙江と日本」につづく第二弾「円珍と【ぶ】州商人李達」をはじめ「江都の漆工<蘆家>」や「日本に伝わった漢訳イソップ物語」など、さまざまな問題を扱う。

東西学術研究所資料集刊22
『藤澤東?著 辨非物』
長谷川雅樹 解説
206頁

『辨非物』は懐徳堂の五井蘭洲が徂徠の『論語徴』を『非物篇』で論難したのに対し、徂徠学の立場から弁護し反論したものである。先ず『非物篇』の文を記し、次に自己の見解を述べ、「八价篇」の “林放問礼之本” で終る。近世儒学の旺盛な活力を示すと共に、泊園塾の創設者藤澤東垓の学術・思想を観る上に重要な書である。

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平成11年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊14
『令集解所引漢籍備考』
奥村郁三 編著
786頁

『令集解』所引漢籍の基本研究。典拠の点検及び校訂等を通じて現行テキストの難読部分を解明し、読解の水準を引き上げようとした。又、典拠を丁寧に示すことによって漢籍の使われ方を見る。これによって、古代の中国法継受の際の法理の基本や我国独自の法理の展開を見ようとしたもの。中国文化導入の実相研究の基本。

東西学術研究所研究叢刊13
『エズラ・パウンドとギリシア悲劇―エズラ・パウンド研究―』
安川 昱 著
180頁

20世紀英米詩革新の旗手パウンドの勇姿と晩年の不幸は、ギリシア悲劇の主人公を想起させる。聖エリザベス病院に監禁されていたパウンドは、ソボクレスの悲劇を英訳し、かつて彼が英訳した能『景清』をそらんずるのであった。本書は、著者がこれまでに発表してきたパウンドについての論考を表題のもとにまとめたものである。

東西学術研究所研究叢刊12
『中近東の水車・風車』
末尾至行 著
386頁

一説では水車は東地中海沿岸部で発明されたとされ、水が乏しいがゆえにその代替物として発明された風車はイラン東辺部が故地であるとされている。本書はこのように、中近東と縁の深い水車・風車の実態を、欧亜にまたがる9ヵ国の町や村を踏査しながら30余年にわたって綿密に調査した、そのフィールドワークの一成果である。

東西学術研究所資料集刊21
『植学啓原と植物学の語彙
近代日中植物学用語の形成と交流 研究論文・影印翻訳資料・総語彙索引』
沈 国威 編著
310頁

『植学啓原』(宇田川榕庵著 1834)と『植物学』(韋廉臣・李善蘭他訳 1858)は、西洋の近代植物学が東洋に伝来する歴史において、極めて重要な文献であり、近代植物学用語の形成に大きく寄与した。本書は、両書の語彙に考察を加え、漢字学術用語の形成、及び漢字圏での交流を検証する。影印資料、総語彙索引付き。

東西学術研究所資料集刊9-4
『享保時代の日中關係資料三〈萩生北溪集〉―近世日中交渉史料集四―』
大庭 脩 編著
572頁

八代将軍徳川吉宗に陰のように従い、吉宗の疑問を紅葉山文庫の新渡来書を縦横に利用しながら答えていた、吉宗の眞のブレインは、荻生北溪、徂來の弟であった。その子孫の家蔵の資料をはじめ多くの資料を集めて作成された北溪の全集が、今初めて世に出る。徂來研究者も見逃していた徂來の眞跡も紅葉山文庫で発見、本書に含む。

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平成10年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊11
『日本漢学思想史論考 ―徂徠・仲基および近代―』
陶 徳民 著
250頁

日本・アメリカ・中国で国際的に活躍する気鋭の学者の日本漢学論。荻生徂徠、富永仲基、中井竹山、重野安繹、藤沢南岳、内藤湖南など代表的漢学者の著述を素材に、近世・近代漢学の継承関係や和魂漢才の精神構造を解明する待望の書。文中に発掘資料の写真を掲載し、巻末に日・中・英3ヵ国語の索引を付す。

東西学術研究所訳注シリーズ7
『中世ウェールズをゆく―ジェラルド・オブ・ウェールズ1188年の旅―』
チャールズ・カイトリー 著
和田葉子 訳
104頁

ジェラルド・オブ・ウェールズ(1146-1223)の著した『ウェールズ旅行記』に従って1188年、彼がカンタベリ大司教ボールドウィンと行った十字軍の戦士募集キャンペーンの足跡を辿る。この「12世紀最大のエゴイスト」と称された人物の数奇な人生とウェールズ各地の今と昔を余すところなく全頁、美しいカラー写真で紹介。

東西学術研究所資料集刊20-1
『A Palaeographer's Review :The Insular System of Scripts in the Early Middle Ages Vol.1』
デイヴィッド・N. ダンヴィル 著
140頁

英国ケンブリッジ大学教授で古文書学の第一人者である著者が、中世初期におけるブリテン島(及び欧州大陸の一部)に広まっていた書体の、難解で論争の絶えない歴史を徹底的に再検討することによって、一世代前の古書体学の権威ジュリアン・ブラウン(1923-87)の名著 “A Palaeographer’s View” に挑む刺激的で手堅い研究書。

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平成9年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊10
『対馬藩藩儒 雨森芳訓の基礎的研究』
泉 澄一 著
646頁

本書は誤って江戸時代の朝鮮外交に活躍したと説かれる雨森芳洲について対馬藩の記録をもとに徹底的に検証を加えてその否を明らかにし芳洲の実相に迫ったもの。芳洲の研究に関わって20年、対馬藩の記録に通暁した筆者が藩政組織を復元してその中に芳洲を位置づけ藩儒としての日々を克明に跡づけた最初の本格的な論考である。

国際共同研究シリーズ2
『現代社会と環境・開発・文化―太平洋地域における比較研究―』
橋本征治 編著
358頁

多様化・多元化しつつある太平洋地域の現代社会の状況やその文化的背景を解明するために、日米の幅広い研究者が、文化的アイデンティティを異にしながらも、「比較」という手法をキーワードとして、開発と環境利用・改変、農耕様式と文化、社会構造と文化の三つの局面からアプローチした。

国際共同研究シリーズ1
『浙江と日本』
藤善眞澄 編著
254頁

浙江の沿海部は有史以前から日中文化交流の玄関口であった。稲作の伝播に始まり、言葉、食生活風俗習慣にいたるまで日本のそれと関係が深い。関西大学と抗州大学の大学間交流による『浙江と日本』研究班が1995年3月、抗州大学開催の国際シンポジウムでの発表をもとに、両大学関係者15名の論稿を編んだ論集である。

東西学術研究所資料集刊13-6
『寛政十二年遠州漂着唐船萬勝號資料 ―江戸時代漂着唐船資料集六―』
藪田 貫 編著
294頁

大庭脩教授の下で開かれた江戸時代漂着唐船資料集シリ-ズの第6集。唐船一般ごとに資料収集する方針のもと、本書では寧波船萬勝號の漂着始末日記、漂着顛末図譜などの応接記録、船もと儒者の筆談記録、静岡県内各地に散らばる漂着見聞記を収め、あわせて詳細な解説と松浦章氏「中国商船萬勝號の運営形態」を収録した。

東西学術研究所資料集刊9-5
『江戸時代の日中關係資料〈蘭園鷄肋集〉 ―近世日中交渉史料集五―』
大庭 脩 編著
424頁

著者は常に江戸時代の資料を活字化し、学界共有のものとすべきであると主張、本書所収の大半は著者の所蔵する唐蛮貨物帳の離れや唐方俵物絵図などの貿易資料、市橋長昭の蔵書目、和泉屋吉兵衛や、所有者不明の値段付唐本目録、銚子や対馬に漂着した唐船資料などを公表、日中関係史の研究に寄与することを期待している。

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平成7年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊19
『明治前期染織資料集成』
角山幸洋 編著
434頁

ウィーン万国博への参加にあたって、国内の産業の現状を広く海外に周知させるために全国の産業調査を行い、集成したのちに独文に翻訳して、資料として持参しようとした。また、この資料から一枚物の図説「教草」に編簒して教育用として役立たせることにしていた。これらのうち各地に所蔵されている染織資料についてのみ集大成することにし、それに解説をつけた。

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平成6年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所索引シリーズ1
『居延漢簡索引』
大庭 脩 編著
422頁

居延新簡と居延新簡から地名・人名・官職名・物品名の 索引、語句考証論文索引に一字索引を付した總合索引である。関西大学漢簡研究会員が長年にわたって作成して きた成果である。コンピューターが普及した今日でも、印刷された索引の方がなお役立つ一例である。

東西学術研究所資料集刊18
『‘Temptations’ from Ancrene Wisse vol.1』
和田葉子 編著
248頁

世界で初めて、 Ancrene Wisse 全体の4割以上を占める第4章すべてに、パンクチュエーションをほどこし編纂。各センテンスには通し番号を付し、現代英語の対訳をつけた。英文学史上、他の作品に先駆け本格的に七つの大罪を動物に例え、人間のさまざまな煩悩をピクチャレスクに描く、文学的価値の高いこの「誘惑の章」は、中世英文学研究者必携の書である。
※この本は、全て欧文で記載されております。

東西学術研究所資料集刊9-3
『享保時代の日中關係資料二〈朱氏三兄弟集〉―近世日中交渉史料集三―』
大庭 脩 編著
782頁

徳川吉宗の享保時代は、新井白石の正徳新令を承け、中国商人と深い関係があった。18世紀の初頭将軍吉宗の御用を達する中国商人が多く居り、情報を提供し、文化を運んだ。例えば吉宗は、ケイズルの阿蘭陀馬術を学ばせたのと全く同時に、中国馬術も研究させていた。近藤正齋複製の絵図をも含む隠れた日中関係の資料集である。カラー口絵28頁。

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平成5年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所
『漢簡研究国際シンポジウム '92 報告書漢簡研究の現状と展望』
大庭 脩 編輯
612頁

'92年12月、連日三百余名が参加したシンポジウムの完全記録。日文・中文よりかなり多くの新情報を満載。漢簡の研究はこれを見れば一目瞭然。別に刊行する漢簡索引と共に、関西大学漢簡研究会のレベルを示す内容である。この書を極めることにより、研究の将来展望が開ける。

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平成3年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ6
『イブン・ジュバイル旅行記』
藤本勝次
池田 修 監訳
398頁

著者は、12世紀のスペイン生まれのアラブ人で、ムワッヒド朝のグラナダ大守の書記官。1183年メッカ巡礼のため海路アレクサンドリアに至り、メッカ巡礼後、バグダ一ド、ダマスクス、アッカを経てシチリアに渡り、85年に帰国。その旅行記は十字軍時代のムスリム世界の社会状態や、ノルマン朝下のシチリアを知る貴重な史料である。

東西学術研究所研究叢刊9
『堺緞通―中国緞通技術の受容と輸出地場産業の成立―』
角山幸洋 著
646頁

堺緞通は幕末に堺・鍋島・赤穂に導入され、藤本荘太郎 の努力で輸出地場産業として、安価な麻緞通がアメリカに多量に輸出されるが、明治30年の保護関税公布により 沈滞傾向をたどる。この成立過程を政府文書を主として述べたのち未公開資料を集大成している。

東西学術研究所研究叢刊8
『近世対馬陶窯史の研究』
泉 澄一 著
534頁

近世対馬の陶窯については不確かな二次的史料をもとに、 これまで誤謬の多い解説が行われてきていた。本書は第一級の史料である対馬藩の「宗家文書」をもとに、対州諸窯の実態とその窯史に取り組んだ本格的な研究書。実証的な論考によって従来の誤謬を改め、対州諸窯をめぐる数々の歴史的な新事実や技術伝承の系譜を明らかにする。

東西学術研究所研究叢刊6-2
『実在と認識 中観思想研究II』
丹治昭義 著
384頁

空の立場を提唱し、貫き通した般若経・中観思想では、佛陀も空であり、佛陀の教えも空である。この空なる佛陀による空なる説法以外に佛の教え・佛教はない。本書は空が縁起、相互依存であることを佛陀と佛陀の教説にも貫き通した中観派の立場を追求した。

東西学術研究所資料集刊17
『中国語文法学史稿』
千 炎 著
鳥井克之 訳
506頁

古代の経書解釈に見られる文法研究の萌芽から最新の生成変形文法研究に至る歴史を生成・萌芽、草創・模倣、模索・革新、発展・繁栄の四期に分けて概観し、更に今後の研究方向を示唆するため、現在の文法学界を代表する呂叔湘と朱徳煕の著作を特に詳細に論評し、併せて台湾におけるアメリカ構造主義による研究成果を紹介する。

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平成2年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ5
『諸蕃志』
藤善眞澄 訳注
454頁

東西学術研究所資料集刊13-5
『安永九年安房千倉漂着南京船元順號資料 ―江戸時代漂着唐船資料集五―』
大庭 脩 編著
262頁

安永9(1780)年に安房の千倉に漂着した中国の貿易船の処理をめぐって、岩槻藩の奉行兒玉南柯の残した記録を始め、船に乗っていた副船頭の画家方西園の作品などを集め、江戸の日中関係の断面を明らかにした資料集。一つの事件から糸を手繰っておのずから展開する文化史の面白さがわかる。

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平成元年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊7
『令集解 官位令・職員令 語句索引』
奥村郁三
薗田香融 共編
438頁

『令集解』は、平安前期に編纂された養老令の注釈書で、日唐古代法研究の基礎的文献であるが、文章が難解のため、これまで索引が出来ていなかった。本索引は、日本令の基幹部をなす官位・職員両令に関する最初の語句索引として画期的な成果である。精選した語句の他に、助字・音訓もとり上げ、また漢籍引用句については校訂を施し、難解な集解の読解に有力な武器となろう。

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昭和63年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊16
『現代中国語における外来語研究』
高 名凱
劉 正炎 著
鳥井克之 訳
264頁

本書は英語、フランス語、ドイツ語、日本語、ロシア語、イタリア語、スペイン語および中国各少数民族語を源泉とする外来語の実態を個別的に紹介し、外来語の吸収と使用に関する一般的法則性を総括し、増大する外来語の規範化の原則を具体的に論じ、最近出版された『漢語外来詞詞典』の理論的バック・ボーンにもなっている。

東西学術研究所資料集刊13-4
『文化五年土佐漂着江南商船郁長發資料―江戸時代漂着唐船資料集四―』
松浦 章 編著
142頁

中国の長江河口にある崇明県の商船が交易のため山東へ赴く洋上で漂流し、文化5(1808)年11月高知県室戸岬の近くに漂着した。本書はその船の土佐漂着時より長崎に送還されるまでの記録である。漂着船は典型的な江南の沙船でその図や土佐の役人と乗組員との筆談の記録を中心に資料を編集し、解題を付す。

東西学術研究所資料集刊13-3
『寛政元年土佐漂着安利船資料―江戸時代漂着唐船資料集三―』
松浦 章 編著
426頁

本書は、寛政元(1789)年12月に高知県へ漂着した中国の貿易船、船名安利の漂着時より長崎送還までの記録である。この資料は、寛政時期における長崎での対中国貿易の記録の欠如を補う一助となる。本書の内容は船図並びに安利船護送役であった土佐藩役人の送還中の日記、筆談記録等から成り、解題を付す。

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昭和62年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊6
『沈黙と教説 中観思想研究』
丹治昭義 著
370頁

空という実在観においては、無我ということが悟りに他ならないし、悟りにおいて、沈黙と教説が同事として成立する。このような悟りを追求しているものが龍樹の中論第十八章である。本書は、同章の諸注釈を思想史的に比較検討して、かかる実在観を解明する。

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昭和61年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ3
『ウサーマ・ブヌ・ムンキズ回想録』
藤本勝次
池田 修
梅田輝世 訳注
392頁

本書は12世紀のシリアのアラビア人、ウサーマ・ブヌ・ムンキズの『回想録』の邦訳と注釈である。ウサーマは武人として十字軍との戦いに参加する一方、外交官、文人としても活躍し、その『回想録』は、十字軍との戦いにおける体験談や逸話のほかに、十字軍兵士としてシリアにきたフランク人の生活についての記述も含まれ、貴重な文献である。

東西学術研究所研究叢刊5
『釜山窯の史的研究』
泉 澄一 著
884頁

日本人の海外活動はあり得ないと思われている江戸時代に、朝鮮釜山に日本人の開いた陶窯があった。寛永~寛保期のほぼ百年間に対馬藩が対朝鮮外交・貿易の拠点とした釜山倭館内に経営した釜山窯がそれである。本書は対馬の宗家文書を根幹にすえ釜山窯および窯史について学問的にメスを入れたわが国最初の体系的な研究書である。

東西学術研究所資料集刊15
『中国・和蘭羊毛技術導入関係資料』
角山幸洋 編著
282頁

江戸幕府は増大する輸入毛織物を防遏するため国産化を計画し、オランダより技術導入をはかるが成功をみず、若干の和蘭書を提供するに止まった。そのため中国の技術者を長崎に招聘し、緬羊飼育、毛氈製造をし、『毛氈製造手順書』の記録を作成した。資料集では、これをカラー図版で再現し、さらに関係未刊書を記録、解説を加えている。

東西学術研究所資料集刊14
『中国現代史―革命と建設の基本問題―』
馮 玉忠 主編
芝田 稔
鳥井克之 共訳
556頁

本書は中国共産党中央宣伝部理論局の指導の下で編纂された幹部学習文献であり、半封建半植民地社会から社会主義社会に至る歴史を回顧し、経済体制改革と対外開放を実施する道程とその必然性を説き、四つの現代化建設の展望を政治・経済面以外に社会主義的民主主義、法律制度、人材養成の側面からも詳細に論じた未来を描く歴史書である。

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昭和60年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊4
『エックハルトとゾイゼ―ドイツ神秘主義研究―』
川﨑幸夫 著
332頁

中世のドイツ神秘主義は修道院の霊的経験とスコラ哲学の論理、騎士道的禁欲と恋愛詩、異端運動と世俗化の動向といった多様な要素が攪拌され、醗酵するなかから現われた。その特色は人間の思弁的な魂が絶対無として見徹した神と純粋一化するところにある。本書はその代表的思想家であるエックハルトとゾイゼに関する論文を集めたものである。

東西学術研究所資料集刊13-2
『文政九年遠州漂着得泰船資料―江戸時代漂着唐船資料集二―』
田中 謙二
松浦 章 編著
666頁

本書は、上記「資料集一」に続く標題に関する資料で、得泰船の長崎版画、遠州に残された同船の姿、江戸昌平黌の書生野田笛浦と同船乗組員との筆談、遠州で応接にあたった人々の書き残した古文書、同船の護送に関係した紀州田辺の記録等をカラー版、影印、活版翻刻など資料に適した方法で復原し、さらに主要筆談の校定・譯注と解題を付す。

東西学術研究所資料集刊9-2
『享保時代の日中關係資料一―近世日中交渉史料集二―』
大庭 脩 編著
382頁

徳川吉宗は将軍になると、前代の新井白石の政治を改めたが、外交政策ではそれを継承し、正徳新令の影響下に中国の文物の輪人に関心を持った。吉宗の治世享保時代の初期の対中国関係資料を集めたものである。

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昭和59年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊13-1
『寶暦三年八丈島漂着南京船資料―江戸時代漂着唐船資料集一―』
大庭 脩 編著
512頁

江戸時代に長崎以外の日本の土地に漂着した中国船に関する資料は、江戸鎖国時代人によって多量に記録、保存されているが、研究資料蒐集の関心が払われた形跡がなく、歴史研究のエア・ポケットになっている。本書は、標題に関する資料で、当時の流人画家の描いた肖像画、船の姿、八丈島に残る古文書、齎来書籍の大意書とその下書きなどをカラー版、影印、活版翻刻など資料に適した方法で復原、解題と書名索引を付す。

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昭和58年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊11-4
『続芳洲外交関係資料集 雨森芳洲全書四』
泉 澄一
中村幸彦
水田紀久 編
264頁

鎖国期のわが国では、長崎貿易と対馬外交とが二大対外 活動だった。すぐれた語学の才をもって対馬藩に仕え、互恵対等の信念を貫いて生涯任地で活躍し、海彼にまで その名を知られた雨森芳洲(1668~1755)の詩文・随筆・外交関係資料・書翰類を集大成した。第1巻は朝鮮使節 との唱酬詩文、第2巻は文集随筆、第3巻は朝鮮外交に関する史料および書翰類、第4巻は第3巻に収録できなかった「裁判記録」の続編など外交関係史料を収録した。各巻に解説を付す。

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昭和57年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ4
『中論釈 明らかなことばⅠ』
丹治昭義 訳注
292頁

本書は、龍樹の中論第一章に対する月称の注釈の和訳である。この注釈は、インドにおける最後のもので、中観思想の結論とも言うべき思想を説示している。特に、この章は、中観派の縁起観、論理観、認識観の基本を示す貴重な資料を提供する。

東西学術研究所資料集刊11-3
『芳洲外交関係資料・書翰集 雨森芳洲全書三』
泉 澄一
中村幸彦
水田紀久 編
350頁

鎖国期のわが国では、長崎貿易と対馬外交とが二大対外 活動だった。すぐれた語学の才をもって対馬藩に仕え、互恵対等の信念を貫いて生涯任地で活躍し、海彼にまで その名を知られた雨森芳洲(1668~1755)の詩文・随筆・外交関係資料・書翰類を集大成した。第1巻は朝鮮使節 との唱酬詩文、第2巻は文集随筆、第3巻は朝鮮外交に関する史料および書翰類、第4巻は第3巻に収録できなかった「裁判記録」の続編など外交関係史料を収録した。各巻に解説を付す。

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昭和56年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所
『関西大学東西学術研究所 創立三十周年記念論文集』
関西大学東西学術研究所 編
552頁

東西両洋文化の融合を目的に開設されて以来三十周年を迎え、かつての研究員も含む珠玉の論文集。

東西学術研究所資料集刊12-3
『名家叢書(下)国立公文書館内閣文庫蔵』
荻生 観 ほか著
大庭 脩 解説(下)
562頁

江戸幕府紅葉山文庫旧蔵で荻生観ほかの自筆著作を蒐めた叢書の影印。将軍吉宗の諮問に答えた学者たちの報告書であるから、著名な彼等のかくされていた業績が明らかになり、好学の将軍が何に関心を持ち、どんな解答に接したかの究明も可能で、近世思想史研究上貴重な資料である。下巻に解題を付す。

東西学術研究所資料集刊10-6
『事実文編(六)』
五弓雪窓 編
中村幸彦
水田紀久 解説
802頁

わが国近世の墓碑文集成としてつとに名高い本書は、その至便さゆえに伝記研究上必須の書として珍重され、不完全な翻刻本さえリプリントされる有様であるが、今回これらの底本となった関西大学図書館蔵編者自筆本につき、未刊部を含む全巻を影印、世に送ることにした。詳審な解説と索引を付す。

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昭和55年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊12-2
『名家叢書(中)国立公文書館内閣文庫蔵』
荻生 観 ほか著
582頁

江戸幕府紅葉山文庫旧蔵で荻生観ほかの自筆著作を蒐めた叢書の影印。将軍吉宗の諮問に答えた学者たちの報告書であるから、著名な彼等のかくされていた業績が明らかになり、好学の将軍が何に関心を持ち、どんな解答に接したかの究明も可能で、近世思想史研究上貴重な資料である。下巻に解題を付す。

東西学術研究所資料集刊12-1
『名家叢書(上)国立公文書館内閣文庫蔵』
荻生 観 ほか著
636頁

江戸幕府紅葉山文庫旧蔵で荻生観ほかの自筆著作を蒐めた叢書の影印。将軍吉宗の諮問に答えた学者たちの報告書であるから、著名な彼等のかくされていた業績が明らかになり、好学の将軍が何に関心を持ち、どんな解答に接したかの究明も可能で、近世思想史研究上貴重な資料である。下巻に解題を付す。

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昭和54年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊10-5
『事実文編(五)』
五弓 雪窓 編
中村幸彦
水田紀久 解説
712頁

わが国近世の墓碑文集成としてつとに名高い本書は、その至便さゆえに伝記研究上必須の書として珍重され、不完全な翻刻本さえリプリントされる有様であるが、今回これらの底本となった関西大学図書館蔵編者自筆本につき、未刊部を含む全巻を影印、世に送ることにした。詳審な解説と索引を付す。

東西学術研究所資料集刊10-4
『事実文編(四)』
五弓 雪窓 編
中村幸彦
水田紀久 解説
556頁

わが国近世の墓碑文集成としてつとに名高い本書は、その至便さゆえに伝記研究上必須の書として珍重され、不完全な翻刻本さえリプリントされる有様であるが、今回これらの底本となった関西大学図書館蔵編者自筆本につき、未刊部を含む全巻を影印、世に送ることにした。詳審な解説と索引を付す。

東西学術研究所資料集刊10-3
『事実文編(三)』
五弓 雪窓 編
中村幸彦
水田紀久 解説
586頁

わが国近世の墓碑文集成としてつとに名高い本書は、その至便さゆえに伝記研究上必須の書として珍重され、不完全な翻刻本さえリプリントされる有様であるが、今回これらの底本となった関西大学図書館蔵編者自筆本につき、未刊部を含む全巻を影印、世に送ることにした。詳審な解説と索引を付す。

東西学術研究所資料集刊11-2
『芳洲文書 雨森芳洲全書二』
泉 澄一
中村幸彦
水田紀久 編
288頁

鎖国期のわが国では、長崎貿易と対馬外交とが二大対外 活動だった。すぐれた語学の才をもって対馬藩に仕え、互恵対等の信念を貫いて生涯任地で活躍し、海彼にまで その名を知られた雨森芳洲(1668~1755)の詩文・随筆・外交関係資料・書翰類を集大成した。第1巻は朝鮮使節 との唱酬詩文、第2巻は文集随筆、第3巻は朝鮮外交に関する史料および書翰類、第4巻は第3巻に収録できな かった「裁判記録」の続編など外交関係史料を収録した。各巻に解説を付す。

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昭和53年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ2
『インドの不思議』
ブズルグ・イブン・シャフリヤ―ル 著
藤本勝次
福原信義 訳注
186頁

本書は、10世紀後半に編纂されたと思われるアラビア語文献で、当時のインドの海で活躍したイスラム教徒のアラブ・イラン系船乗りの体験談や、インド・東南アジアの不思議な慣習や産物などの物語を集めたものの訳注である。『シナ・インド物語』に比べて、史料的価値はやや劣るが、当時の航海の実態、難破の恐怖など、生々しい船乗りの生活がうかがえる。

東西学術研究所資料集刊11-1
『縞紵風雅集 雨森芳洲全書一』
泉 澄一
中村 幸彦
水田 紀久 編
418頁

鎖国期のわが国では、長崎貿易と対馬外交とが二大対外 活動だった。すぐれた語学の才をもって対馬藩に仕え、互恵対等の信念を貫いて生涯任地で活躍し、海彼にまで その名を知られた雨森芳洲(1668~1755)の詩文・随筆・外交関係資料・書翰類を集大成した。第1巻は朝鮮使節 との唱酬詩文、第2巻は文集随筆、第3巻は朝鮮外交に関する史料および書翰類、第4巻は第3巻に収録できな かった「裁判記録」の続編など外交関係史料を収録した。各巻に解説を付す。

東西学術研究所資料集刊10-2
『事実文編(二)』
五弓 雪窓 編
中村幸彦
水田紀久 解説
582頁

わが国近世の墓碑文集成としてつとに名高い本書は、その至便さゆえに伝記研究上必須の書として珍重され、不完全な翻刻本さえリプリントされる有様であるが、今回これらの底本となった関西大学図書館蔵編者自筆本につき、未刊部を含む全巻を影印、世に送ることにした。詳審な解説と索引を付す。

東西学術研究所資料集刊10-1
『事実文編(一)』
五弓 雪窓 編
中村 幸彦
水田 紀久 解説
478頁

わが国近世の墓碑文集成としてつとに名高い本書は、その至便さゆえに伝記研究上必須の書として珍重され、不完全な翻刻本さえリプリントされる有様であるが、今回これらの底本となった関西大学図書館蔵編者自筆本につき、未刊部を含む全巻を影印、世に送ることにした。詳審な解説と索引を付す。

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昭和50年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所訳注シリーズ1
『シナ・インド物語』
藤本勝次 訳注
134頁

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昭和48年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊9
『唐船進港回棹録・島原本唐人風説書・割符留帳―近世日中交渉史料集―』
大庭 脩 編著
306頁

県立長崎図書館渡辺文庫蔵の唐船進港回棹録は正徳新例後、享保18年までの長崎港の中国船出入記録。島原本唐人風説書は「華夷変態」未収の風説書。割符留帳は県立長崎図書館所蔵の信牌発給原簿で、いずれも近世日中交渉史研究の基本文献。人名索引は華夷変態との比較ができるように工夫されている。

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昭和47年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊8
『附注 影印漱芳閣書畫記』
壺井 義正 編著
732頁

淺野梅堂家蔵の中国書畫等につき、その内容を記し、鑑賞を加えた本書は、邦人の手になる唯一の正統的書畫記である。また梅堂は幕末にあって書畫の収蔵鑑識で名を得た人で、中国書畫が愛好された時代の輸入書畫の著録としても重要な記録。なお漱芳閣蔵真帖を図版で併載。明代の名書家24名の筆跡を窺うことが出来る。

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昭和46年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊7
『舶載書目(上、下)宮内庁書陵部蔵』
大庭 脩 編著
1260頁

宮内庁書陵部に蔵する舶載書目を影印し、これと関連の深い国立公文書館内閣文庫蔵の分類舶載書目を附印、書名索引と詳細な解題・研究を加えたもの。舶来書目とも比較し、書誌学研究の上に大きな便宜を与える必備の書である。

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昭和45年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊6
『中國第八路軍行軍記―中國共産黨史研究の一資料―』
芝田 稔 他編
160頁

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昭和44年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊3
『蔵・漢対訳 賢愚経』
高橋盛孝 訳編
640頁

賢愚経は、北魏の曇学らが聞いた説教を編輯しA.D.445年にできた。唐以後、西蔵訳、蒙古訳が現われた。1843年にシュミットの独訳が完成されたが、これは一章だけ西蔵文が欠け、蒙古訳で補っているが、本書はロンドンにある完全な西蔵大蔵経本でその欠を補った。西蔵本、和文対訳で仏典研究上貴重な研究資料である。

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昭和43年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊2
『海南政典の研究』
石尾芳久 編著
414頁

本書は、土佐藩執政吉田東洋が編纂を主宰した幕末の藩法(行政法典・刑法典)を校合の上紹介したものである。維新革命への戦略と近代国家への展望がこの藩法の中にも織込まれていて、維新前夜の武士たちの先駆的構想の実体を認めることができる。土佐藩がすぐれた法典をつくりえた理由については解説にふれるところがある。

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昭和42年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所研究叢刊1
『江戸時代における唐船持渡書の研究』
大庭 脩 著・編輯
836頁

東西学術研究所資料集刊5
『紀伊国和佐庄 歓喜寺文書』
薗田香融 編著
136頁

歓喜寺は、紀伊国和佐庄(和歌山市祢宜)に開創された法灯派の禅寺で、所蔵の中世文書は、この地方の中世史の基本史料とされるばかりでなく、鎌倉末・南北朝期における庄園村落の実態や庄内土豪の動きを伝える好史料。同寺蔵中世文書165点全部を編年別に収める。

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昭和39年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊4
『抗日軍政大學の動態―中國共産黨史研究の一資料―』
三上諦聴(ほか)訳

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昭和37年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊3
『中國共産黨五年來の政治主張―中國共産黨史研究の一資料―』
三上諦聴(ほか)訳

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昭和36年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊2
『第四次全国労働代表大会に提出せる上海總工會の報告書 ―中國共産黨史研究の一資料―』
三上諦聴(ほか)訳

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昭和35年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所資料集刊1
『湖北秋收暴動經過の報告―中國共産黨史研究の一資料―』
三上諦聴(ほか)訳

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昭和33年度東西学術研究所 刊行物の紹介

東西学術研究所索引シリーズ2
『関西大学泊園文庫蔵書書目付 書目索引之部』
壺井義正 編著
414頁

文政八年(1825)大坂淡路町において、藤沢東垓先生に よって開かれた泊園書院は、徂徠学に淵源を有するものの、和漢の学を総合して独自の学派、即ち泊園学を樹立 した。泊園書院はその後、東垓先生の子南岳先生、その子黄鵠・黄坡両先生の計四代にわたって蔵書を収集した。 これらの蔵書は現在本学図書館に所蔵されている。その目録及び索引が本書である。

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研究叢刊 Study Report Series

  書籍名 著者 刊行年 価格 在庫
1 江戸時代における唐船持渡書の研究 大庭 脩 著・編輯 1967.3.1
1981.3.10
13,000円+税 なし
2 海南政典の研究 石尾芳久 著 1969.3.15 2,000円+税 なし
3 蔵・漢対訳 賢愚経 高橋盛孝 訳編 1970.3 7,000円+税 なし
4 エックハルトとゾイゼ ―ドイツ神秘主義研究― 川崎幸夫 著 1986.3.31 5,300円+税 なし
5 釜山窯の史的研究 泉 澄一 著 1986.10.30 13,000円+税 なし
6 沈黙と教説 中観思想研究I 丹治昭義 著 1988.3.31 5,200円+税 なし
6-2 実在と認識 中観思想研究II 丹治昭義 著 1992.3.1 5,340円+税 なし
7 令集解 官位令・職員令 語句索引 奥村郁三
薗田香融 共編
1990.3.31 6,311円+税 なし
8 近世対馬陶窯史の研究 泉 澄一 著 1991.9.10 8,738円+税 なし
9 堺緞通
―中国緞通技術の受容と輸出地場産業の成立―
角山幸洋 著 1992.3.31 8,253円+税 なし
10 対馬藩藩儒 雨森芳訓の基礎的研究 泉 澄一 著 1997.11.30 4,000円+税 なし
11 日本漢学思想史論考 ―徂徠・仲基および近代― 陶徳民 著 1999.3.31 3,500円+税 なし
12 中近東の水車・風車 末尾至行 著 1999.7.31 4,600円+税 なし
13 エズラ・パウンドとギリシア悲劇
―エズラ・パウンド研究―
安川 昱 著 2000.3.31 3,600円+税 なし
14 令集解所引漢籍備考 奥村郁三 編著 2000.3.31 16,000円+税 なし
15 「大乗起信論」の研究 井上克人 編著 2000.8.25 5,400円+税 なし
16 ポストコロニアル文学の研究 丹羽良治 編 2001.3.31 2,800円+税 なし
17 近代における東西言語文化接触の研究 内田慶市 著 2001.10.25 7,500円+税 なし
18 海を渡ったタロイモ
―オセアニア・南西諸島の農耕文化論―
橋本征治 著 2002.3.31 3,500円+税 なし
19 近代啓蒙の足跡
―東西文化交流と言語接触:『智環啓蒙塾課初歩』の研究―
沈国威
内田慶市 編著
2002.3.31 4,000円+税 なし
20 露現と覆蔵 ―現象学から宗教哲学へ― 井上克人 著 2003.2.15 4,800円+税 なし
21 日本の水車 ―その栄枯盛衰の記― 末尾至行 著 2003.3.31 9,400円+税 なし
22 南太平洋の英語文学の研究 安川 昱 著 2003.3.31 3,200円+税 なし
23 琉球の都市と村落 高橋誠一 著 2004.1.20
2005.1再刊
5,500円+税 なし
24 『遐邇貫珍』の研究 松浦 章
内田慶市 編著
沈国威
2003.9.19 11,000円+税 なし
25 清代上海沙船航運業史の研究 松浦 章 著 2004.11.4 7,500円+税 なし
26 参天台五壹山記の研究 藤善眞澄 著 2006.3.31 5,500円+税 なし
27 道教・民間信仰における元帥神の変容 二階堂善弘 著 2006.10.1 2,500円+税 なし
28 江戸時代の唐話に関する基礎研究 奥村佳代子 著 2007.3.3 5,000円+税 なし
29 明清期における武神と神仙の発展 二階堂善弘 著 2009.2.25 2,200円+税 なし
30 清代内河水運史の研究 松浦 章 著 2009.2.28 6,500円+税
31 宋代思想の研究
―儒教・道教・仏教をめぐる考察―
吾妻重二 著 2009.3 4,000円+税
32 東アジアの文人世界と野呂介石
―中国、台湾、韓国、日本、ポーランドからの考察―
中谷伸生 編著 2009.3.24 3,700円+税
33 清代帆船沿海航運史の研究 松浦 章 著 2010.1 8,000円+税
34 異界が口をあけるとき ―来訪神のコスモロジー― 浜本隆志 編著 2010.3 3,300円+税
35 The Angevin Empire and the Community of the Realm in England Keizo Asaji 2010.3 2,800円+税
36 ソグド人の東方活動と東ユーラシア世界の歴史的展開 森部 豊 2010.3 3,800円+税
37 文化システムの磁場 ―16~20世紀アジアの交流史― 野間晴雄 編著 2010.3 3,200円+税
38 文化交渉学と言語接触 ―中国言語学における周縁からのアプローチ― 内田慶一 著 2010.9.25 4,000円+税
39 西田幾多郎と明治の精神 井上克人 著   3,300円+税
40 清代中国琉球交渉史の研究 松浦 章 著 2011.10.11 4,200円+税
41 豊饒なる明治 井上克人 編著 2012.1.31 3,400円+税
42 日本と琉球の歴史景観と地理思想 高橋誠一 著 2012.10 5,500円+税
44 近世東アジア海域の帆船と文化交渉 松浦 章 著 2013.10.30 4,500円+税
45 住まいと集落が語る風土
―日本・琉球・朝鮮―
森 隆男 編著 2014.3.31 4,200円+税
46 日本古代中世の仏教と東アジア 原田正俊 編著 2014.3.31 4,000円+税
47 越境の映画史 堀 潤之
菅原慶乃 編著
2014.3.31 2,500円+税
48 一九五五年「アジア諸国会議」とその周辺
―火野葦平インド紀行―
増田周子 著 2014.3.31 3,000円+税
49 近代東アジア海域の人と船
―経済交流と文化交渉―
松浦 章 著 2014.12.1 4,000円+税
50 〈時〉と〈鏡〉超越的覆蔵性の哲学
―道元・西田・大拙・ハイデガーの思索をめぐって―
井上克人 著 2015.3.20 4,500円+税
51 東アジア言語接触の研究 内田慶市
沈 国威 編著
2016.2.29 4,000円+税
52 文化交渉学のパースペクティブ
―ICIS国際シンポジウム論文集―
吾妻重二 編著 2016.8.31 4,300円+税
53 The Cultural Interaction of East Asia Seas in the Early Modern by Akira MATSUURA 2016.9 3,200円+税
54 From Medieval to Modern:Aspects of the Western Literary Trdition
中世から現代へ―西洋文学の伝統の様々な形
Edited by Yoko Wada 2017.3.30 2,000円+税
55 聖心 ミココロ のイコノロジー
―宗教改革前後まで―
蜷川順子 著 2017.3.31 4,800円+税
56 泊園書院と漢学・大阪・近代日本の水脈
―関西大学創立130周年記念泊園書院シンポジウム論文集―
吾妻重二 編著 2017.8.31 3,200円+税

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訳注シリーズ Annotated Translations Series

  書籍名 著者 刊行年 価格 在庫
1 シナ・インド物語 藤本勝次 訳注 1976.3.31 1,200円+税 なし
2 インドの不思議 ブズルグ・イブン・シャフリヤール 著
藤本勝次
福原信義 訳注
1978.4.20 2,000円+税 なし
3 ウサーマ・ブヌ・ムンキズ 回想録 藤本勝次
池田 修 訳注
梅田輝世
1987.3.20 5,300円+税 なし
4 中論釈 明らかなことば I 丹治昭義 訳注 1983.3 4,700円+税 なし
5 諸蕃志 藤善眞澄 訳注 1991.3.30 6,000円+税 なし
6 イブン・ジュバイル旅行記 藤本勝次
池田 修 監訳
1992.3.31 6,311円+税 なし
7 中世ウェールズをゆく
―ジェラルド・オブ・ウェールズ1188年の旅―
チャールズ・カイトリー 著
和田葉子 訳
1999.3.31 3,500円+税 なし
8 エクエ・ヤンバ・オー アレッホ・カルペンティエール 著
平田渡 訳
2002.3.31 3,500円+税 なし
9 「新唯識論」 熊 十力 著
吾妻重二 訳注
2004.2.20 3,700円+税 なし
10 中論釈 明らかなことば II 丹治昭義 訳注 2006.3.31 5,000円+税 なし
11 ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルラ グレゲーリア抄 平田 渡 訳注 2007.1.13 3,800円+税 なし
12-1 参天台五臺山記 上 藤善眞澄 訳注 2007.11.1 5,000円+税
12-2 参天台五臺山記 下 藤善眞澄 著   5,300円+税 なし
13 乳房抄(ちぶさしょう) ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナ著
平田 渡 訳
2008.3.27 2,800円+税 なし
14 東西文化の翻訳: 「聖像画」における中国同化のみちすじ 内田慶市・柏木 治 編訳 2012.3.8 3,400円+税
15 マニフェスト―ダダからクレアシオニスムへ ビセンテ・ウイドブロ 著
鼓 宗 訳
2013.3.31 2,500円+税
16 聖なるものをめぐる哲学
ミルチャ・エリアーデ
マルセリーノ・アヒース=ビリャベルデ 著
平田 渡 訳
2013.3.27 3,400円+税
17 クレアシオニスムの詩学
―ラテンアメリカのアヴァンギャルド
ビセンテ・ウイドブロ 著
鼓 宗 編訳
2015.3.31 3,000円+税
18 神話から神化へ
―中国民間宗教における神仏観
劉 雄峰 著
二階堂善弘 監訳
2015.12.20 2,900円+税
19 えもいわれぬ美しさの、きらびやかにして、永遠なるサーカス ラモン・ゴメス・デ゙・ラ・セルナ 著
平田 渡 訳
2016.3.30 4,300円+税

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資料集刊 Sources and Materials Series

  書籍名 著者 刊行年 価格 在庫
1 湖北秋收暴動經過の報告
―中國共産黨史研究の一資料―
三上諦聴(ほか)訳 1961.3.31   なし
2 第四次全国労働代表大会に提出せる上海總工會の報告書
―中國共産黨史研究の一資料―
三上諦聴(ほか)訳 1962.3.31   なし
3 中國共産黨五年來の政治主張
―中國共産黨史研究の一資料―
三上諦聴(ほか)訳 1963.3.31   なし
4 抗日軍政大學の動態
―中國共産黨史研究の一資料―
三上諦聴(ほか)訳 1965.3.30   なし
5 紀伊国和佐庄 歓喜寺文書 薗田香融 編著 1968.3.31   なし
6 中國第八路軍行軍記
―中國共産黨史研究の一資料―
芝田 稔 他編 1971.3.31   なし
7 舶載書目(上、下)宮内庁書陵部蔵 大庭 脩 編著 1972.1.20 5,000円+税 なし
8 附注 影印漱芳閣書畫記 壺井義正 編著 1973.3.31 6,000円+税 なし
9 唐船進港回棹録・島原本唐人風説書・割符留帳
―近世日中交渉史料集―
大庭 脩 編著 1974.3.31 4,000円+税 なし
9-2 享保時代の日中關係資料一
―近世日中交渉史料集二―
大庭 脩 編著 1986.3.31 6,000円+税 なし
9-3 享保時代の日中關係資料二〈朱氏三兄弟集〉
―近世日中交渉史料集三―
大庭 脩 編著 1995.3.31 11,651円+税 なし
9-4 享保時代の日中關係資料三〈萩生北溪集〉
―近世日中交渉史料集四―
大庭 脩 編著 1999.11.30 9,709円+税 なし
9-5 江戸時代の日中關係資料〈蘭園鷄肋集〉
―近世日中交渉史料集五―
大庭 脩 編著 1997.4.1 8,000円+税 なし
9-6 長崎唐館図集成
―近世日中交渉史料集六―
大庭 脩 編著 2003.11.27
2009.3.31再刊
13,500円+税
10 事実文編(一)~(六)〈全6冊〉 五弓雪窓 編
中村幸彦 ・水田紀久 解説
1979.3.30~
1981.3.30
  • (一)
    6,400円+税
  • (二)
    6,500円+税
  • (三・四)
    6,200円+税
  • (五)
    7,800円+税
  • (六)
    11,000円+税
なし
11-1 縞紵風雅集 雨森芳洲全書一 泉 澄一
中村幸彦
水田紀久 編
1979.3.30 2,900円+税 なし
11-2 芳洲文書 雨森芳洲全書二 泉 澄一
中村幸彦
水田紀久 編
1980.3.31 3,300円+税 なし
11-3 芳洲外交関係資料集 雨森芳洲全書三 書翰 泉 澄一
中村幸彦
水田紀久 編
1982.6.10 7,500円+税 なし
11-4 続芳洲外交関係資料集 雨森芳洲全書四 泉 澄一
中村幸彦
水田紀久 編
1984.3.31 4,300円+税 なし
12 名家叢書(上)(中)(下)〈全3冊〉
国立公文書館内閣文庫蔵
荻生 観 ほか著
大庭 脩 解説(下)
1981.3.30~
1982.1.30
  • (上)
    7,700円+税
  • (中)
    7,000円+税
  • (下)
    7,300円+税
なし
13-1 寶暦三年八丈島漂着南京船資料
―江戸時代漂着唐船資料集一―
大庭 脩 編著 1985.3.30 4,800円+税 なし
13-2 文政九年遠州漂着得泰船資料
―江戸時代漂着唐船資料集二―
田中謙二
松浦 章 編著
1986.3.31 6,200円+税 なし
13-3 寛政元年土佐漂着安利船資料
―江戸時代漂着唐船資料集三―
松浦 章 編著 1989.3.31 3,000円+税 なし
13-4 文化五年土佐漂着江南商船郁長發資料
―江戸時代漂着唐船資料集四―
松浦 章 編著 1989.3.31 2,500円+税 なし
13-5 安永九年安房千倉漂着南京船元順號資料
―江戸時代漂着唐船資料集五―
大庭 脩 編著 1991.3.30 5,000円+税 なし
13-6 寛政十二年遠州漂着唐船萬勝號資料
―江戸時代漂着唐船資料集六―
藪田 貫 編著 1997.11.1 5,000円+税 なし
13-7 文政十年土佐浦戸漂着江南商船蒋元利船資料
―江戸時代漂着唐船資料集七―
松浦 章 編著 2004.11.4 3,400円+税 なし
13-8 安政二・三年漂流小唐船資料
―江戸時代漂着唐船資料集八―
松浦 章 編著 2008.3.31 5,000円+税 なし
13-9 文化十二年豆州漂着南京永茂船資料
―江戸時代漂着唐船資料集九―
松浦 章 編著 2011.02.15 3,800円+税
13-10 天保七年薩摩片浦南京船金全勝号虎資料
―江戸時代漂着唐船資料集十―
松浦 章 編著 2018.2.20 3,400円+税
14 中国現代史
―革命と建設の基本問題―
馮玉忠 主編
芝田 稔・鳥井克之 共訳
1987.3.31 5,000円+税 なし
15 中国・和蘭羊毛技術導入関係資料 角山幸洋 編著 1987.3.31 4,800円+税 なし
16 現代中国語における外来語研究 高名凱・劉正炎 著
鳥井克之 訳
1988.7 3,500円+税 なし
17 中国語文法学史稿 千炎 著
鳥井克之 訳
1992.3.31 4,855円+税 なし
18 ‘Temptations’ from Ancrene Wisse vol.1 和田葉子 編著 1994 4,855円+税 なし
19 明治前期染織資料集成 角山幸洋 編著 1996.3.31 8,447円+税 なし
20 A Palaeographer's Review
?The Insular System of Scripts in the Early Middle Ages Vol.1?
デイヴィッド・N. ダンヴィル 著 1999.3 1,700円+税 なし
20-2 A Palaeographer's Review
?The Insular System of Scripts in the Early Middle Ages Vol.2?
デイヴィッド・N. ダンヴィル 著 2007.1 2,300円+税 なし
21 植学啓原と植物学の語彙 近代日中植物学用語の形成と交流 研究論文・影印翻訳資料・総語彙索引 沈国威 編著 2000.3 1,900円+税 なし
22 藤澤東?著 辨非物 長谷川雅樹 解説 2001.3.31 4,000円+税 なし
23 マールブルグ聖書とベルレブルク聖書における雅歌 芝田豊彦 編著 2003.1.24 1,800円+税 なし
24-1 「薛允升 唐明律合編稿本」上 奥村郁三 編 2003.7.10 14,000円+税 なし
24-2 「薛允升 唐明律合編稿本」下 奥村郁三 編 2003.10.10 12,000円+税 なし
25 南紀寺社史料 薗田香融 編著 2008.7.15 8,000円+税
26 内藤湖南と清人書画
―関西大学図書館内藤文庫所蔵品集
陶 徳民 著 2009.6.25 5,500円+税
27-1 家礼文献集成 日本篇一 吾妻重二 編著 2010.3 4,000円+税
27-2 家礼文献集成 日本篇2 吾妻重二 編著 2013.3.31 4,200円+税
27-3 家礼文献集成 日本篇3 吾妻重二 編著 2015.3.20 5,200円+税
27-4 家礼文献集成 日本篇4 吾妻重二 編著 2015.3.30 4,500円+税
27-5 家礼文献集成 日本篇5 吾妻重二 編著 2016.3.25 4,300円+税
27-6 家礼文献集成 日本篇6 吾妻重二 編著 2016.3.30 4,300円+税
27-7 家礼文献集成 日本篇7 吾妻重二 編著 2018.3.30 5,200円+税
28 長崎聖堂祭酒日記 薮田 貫・若木太一 編著 2010.3 4,000円+税
29-1 泊園書院歴史資料集 ―泊園書院資料集成一― 吾妻重二 編著 2010.10.20 5,000円+税
29-2 泊園文庫印譜集 ―泊園書院資料集成2― 吾妻重二 編著 2013.3.30 6,000円+税
29-3 新聞「泊園」 附 記事名・執筆者一覧 人名索引
―泊園書院資料集成3―
吾妻重二 編著 2017.3.30 8,500円+税
30 関西大学図書館長澤文庫所蔵 唐話課本五編 奥村佳代子 編著   1,800円+税
31 近代英華華英辞典解題 沈 国威 編著   3,000円+税
32 稿本 傅聖澤撰 暦法問答 橋本敬造 著   4,000円+税
33 大正癸丑蘭亭会への懐古と継承
―関西大学図書館内藤文庫所蔵品を中心に―
陶 徳民 編著 2013.3.31 6,600円+税
34 内藤湖南 敦煌遺書調査記録 玄 幸子
高田時雄 編著
2015.1.10 5,000円+税
35 関西大学長澤文庫蔵琉球官話課本集 内田慶市 編著 2015.3.20 6,500円+税
36 耳鳥齋アーカイヴズ
江戸時代における大坂の戯画
中谷伸生 著 2015.3.31 5,500円+税
37 重野安繹における外交・漢文と国史
―大阪大学懐徳堂文庫西村天囚旧蔵写本三種
陶 徳民 編著 2015.3.31 6,000円+税
38 日本台湾統治時代のジャンク型帆船資料
中国式帆船のアーカイヴズ
松浦 章 編著 2015.10.31 3,800円+税
39 吉田松陰と佐久間象山
―開国初期の海外事情探索者たち(I)―
陶 徳民 編著 2016.3.31 4,300円+税
39-2 平山省斎と岩瀬忠震
―開国初期の海外事情探索者たち(Ⅱ)―
陶 徳民 編著 2018.3.31 6,000円+税
40-1 北京官話全編の研究―付影印・語彙索引
上巻
内田 慶市 編 2017.2.15 7,100円+税
40-2 北京官話全編の研究(中巻)
―付影印・語彙索引―
内田 慶市 編   7,100円+税
40-3 北京官話全編の研究(下巻)
―付影印・語彙索引―
内田 慶市 編著   8,800円+税
41 内藤湖南 敦煌遺書調査記録 續編
―英佛調査ノート
玄 幸子・高田時雄 編 2017.3.10 6,900円+税
42 寂照山成菩提院所蔵 「悟鈔」 影印 翻刻 大島 薫 編著 2017.3.31 9,200円+税
43 日本の近世近代絵画と文化交渉 中谷 伸生 著 2018.3.30 4,900円+税

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索引シリーズ Index Series

  書籍名 著者 刊行年 価格 在庫
1 居延漢簡索引 大庭 脩 編著 1995.3.31 4,855円+税 なし
2 関西大学泊園文庫蔵書書目
付 書目索引之部
壺井義正 編著 1958.2.20 3,000円+税 なし

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国際共同研究シリーズ International Collaborative Studies Series

  書籍名 著者 刊行年 価格 在庫
1 浙江と日本 藤善眞澄 編著 1997.4 2,400円+税 なし
2 現代社会と環境・開発・文化
―太平洋地域における比較研究―
橋本征治 編著 1998.3 2,600円+税 なし
3 中国華東・華南地区と日本の文化交流 藤善眞澄 編著 2001.3.31 2,800円+税 なし
4 福建と日本 藤善眞澄 編著 2002.3.31 3,400円+税 なし
5 The Low Countries
?a Crossroads in the Middle Ages and the Renaissance?
和田葉子 編著 2004.8.11 1,500円+税 なし
6 漢字文化圏諸言語の近代語彙の形成
―創出と共有―
沈国威 編著 2008.9.25 4,300円+税 なし
7 海の回廊と文化の出会い ―アジア・世界をつなぐ― 橋本征治 編著 2009.3.31 4,000円+税
8 国境なきヨーロッパ
―文学と思想における異文化接触の形―
和田葉子 編著 2010.3 1,800円+税
9 泊園記念会創立50周年記念論文集 吾妻重二 編 2011.10.20 4,000円+税

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関西大学東西学術研究所 研究叢書

  書籍名 著者 刊行年 価格 在庫
創刊号 周縁アプローチによる東西言語接触の研究とアーカイヴスの構築(言語接触研究班) 内田 慶市 編著 2017.1.10 2,200円+税
2 祈りの場の諸相(比較信仰文化研究班) 新谷 英治 編著 2017.2.10 2,500円+税
3 中国周辺地域における非典籍出土資料の研究(非典籍出土資料研究班) 玄 幸子 編著 2017.2.20 2,200円+税
4 近世近代日中文化交渉の諸相
(近世近代日中文化交渉(日中移動伝播)研究班)
井上 克人 編著 2017.3.15 2,400円+税
5 日本言語文化の「転化」 長谷部 剛 編著 2017.3.21 2,400円+税

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その他

  書籍名 著者 刊行年 価格 在庫
1 関西大学泊園文庫蔵書書目付書目索引之部 壺井義正 編著 1958.2.20 3,000円+税 なし
2 漢簡研究国際シンポジウム '92 報告書 漢簡研究の現状と展望 大庭 脩 編輯 1993.12.15 6,797円+税 なし
3 関西大学東西学術研究所 創立三十周年記念論文集 関西大学東西学術研究所 編 1981.12.2 12,000円+税 なし
4 関西大学東西学術研究所 創立五十周年記念論文集 関西大学東西学術研究所 編 2001.10 非売品 -
5 国際シンポジウム '01 報告書 東と西の文化交流 関西大学東西学術研究所 編 2004.3.25 5,300円+税
6 アジアにおける経済・法・文化の展開と交流3 アジアが結ぶ東西世界 橋寺知子・森部 豊・蜷川順子・新谷英治 編著 2011.5 5,700円+税
7 関西大学東西学術研究所創立六十周年記念論文集 関西大学東西学術研究所 編 2011.10.11 7,000円+税

刊行物