デズモンド・イーガン対訳詩集 音楽
| デズモンド・イーガン 著
髙橋 美帆 編訳 |
|
| 判 型 | 菊判変型 |
|---|---|
| ページ | 210頁 |
| 定 価 | 2,750円(本体2,500円+税) |
| ISBN | 978-4-87354-813-5 |
| 分類コード | C3098 |
| 刊行年月 | 2026年03月 |
こちらよりご予約を承ります。発売日後のお届けとなります。
※クレジットカード決済の場合、ご予約の時点でお支払い手続きがなされます。
2026年4月3日(金)発売! ご予約受付中
別離、音楽、飢饉の記憶、失われゆく景観——現代アイルランドの日常を歌う
デズモンド・イーガン(1935-)の5つの詩集から編まれたアンソロジー。アイルランドの心に深く刻まれたイギリスの苛烈な支配と飢饉の記憶、経済発展のなかで失われゆく風景、別離、喪失、愛する音楽への想い。そして、様々なテーマを貫くアイルランドのアイデンティティへの問い。日常の言葉による詩作=思索の結晶。英日対訳。
- 目 次
- 『ディングル半島』(1992)より
キルマルケダールの教会跡
リースクにて
ラティーヴモアの丘を見て
『哀悼の歌』(1996)より
父に
時計代わりのラジオが切れて目覚めるとき
台所の階段から
父は弱々しく
その日マリンガーから父を連れて帰った
空っぽの教会
同胞に
救われるのはひとつの世界
幼な児に――ある六歳児エイメア・カレンを偲んで
霊柩車が空になり
月日は川のように流れる
あらゆるものに
死んだ鳩
贈ることば
『飢饉』(1997)より
飢饉の悪臭が
アーカンソーほど遠くにまで
森林を奪った
感情が飢えている
ミシシッピ川の上流に向かって
エピローグ
『音楽』(2000)より
音楽 なぜ
プレリュード
I 緊張が高まっていく
II 椅子をととのえる まるで調律するように
III おお 聴きたまえ
IV 君はわずか一小節でも許しはしない
V 感情の匠
VI 演奏は君にとって
VII エピローグ: では再び待つこととしよう
モーツァルトでアドリブ?
「四つの最後の歌」
I 新しい朝 めくられたページ
II 丸い小塔とビヤ樽のような円塔に飾られた別荘
III 朝: 二人の結婚式の歌
IV 彼の最後の歌
V 感謝 Habe Dank: 音楽が発する呼吸を妨げることを
VI 九月: あのフレンチ・ホルンは
姿の見えないオルガン奏者
シルヴィア
奇想曲
『アレンの丘』(2001)より
地平線につながれたアレンの丘は
しかし 時として丘はそこにいない
私たちが年老いても
訪ねてきた物書きに
軟らかな褐色の泥炭地を離れ
アレンの丘は
人員削減が進んだ以外に
丘陵の声
ではしばらくの別れだ アレンの丘よ
新たな拝金主義と打ちのめされた精神が
エピローグ
あとがき



