関西大学出版部

カートを見る

災害情報学の挑戦 
無限の可能性を拓く

New

電子書籍はこちら 
※丸善雄松堂「Maruzen eBook Library」と紀伊國屋「KinoDen」は機関向けです。

電子書籍 丸善 Knowledge Worker
電子書籍 Maruzen eBook Library
電子書籍 紀伊國屋 KinoDen
電子書籍 kindle
電子書籍 楽天kobo
近藤 誠司 著
 
 
 
判 型 A5判上製
ページ 220頁
定 価 3,630(本体3,300円+税)
ISBN 978-4-87354-790-9
分類コード C3030
刊行年月 2024年12月
新刊

いのちを輝かせる防災哲学に根差した新たな災害情報学
災害が頻発する困難な時代、いのちを輝かせる防災哲学に根差した、堅牢な「災害情報学」を確立することが求められている。情報のありかたをリアリティの水準から捉え直し、インフォメーションをコミュニケーションの位相から再構築する。理論と実践の結晶がここに。

目 次
序章 災害情報学の射程

第1章 災害・時間・情報
 1 現代版“ダモクレスの剣”
 2 社会現象としての自然災害
 3 ハザードと猶予時間の諸相 (1)地震
 4 ハザードと猶予時間の諸相 (2)津波
 5 ハザードと猶予時間の諸相 (3)火山
 6 ハザードと猶予時間の諸相 (4)その他
 7 失われた〈時間〉を求めて

第2章 リアリティの視座
 1 災害情報のパースペクティブ
 2 知と信の乖離
 3 状報・情報とリアリティ
 4 東日本大震災のケース
 5 危機対応時におけるリアリティ
 6 メッセージとエンパシー
 7 情報のオーナーシップ
 8 補遺 リアリティの三層構造

第3章 リアリティの展開
 1 津波警報をめぐるリアリティ(予備調査から)
 2 津波警報をめぐるリアリティ(縦断調査から)
 3 “復興支援ソング”のポテンシャリティ
 4 救命用ホイッスルをめぐるリアリティ
 5 災害漫画の可能性に関する考察
 6 災害報道における遺体描写のリアリティ

第4章 避難行動をめぐるリアリティ
 1 和歌山県北部
 2 九州北部豪雨の概要とコンティンジェンシー
 3 全員無事集落への着眼
 4 人々の動態類型
 5 余裕避難の提唱

第5章 災害報道のコンピテンシー
 1 調査の手続き
 2 調査の結果(概要)
 3 分析の結果(詳報)
 4 成果のインプリケーション

第6章 生のグルントに根をおろす
 1 「かもとりごんべえ」と災害観
 2 計画的に、計画しない
 3 連携と連帯
 4 リスボン地震の教え
 5 防災と人生

終章 災害情報学の冒険
 想定外・想定内/特殊性・普遍性・偶有性/確率論・決定論/消費・情報化・蕩尽/偶有性2.0・共進化/生のグルントと災害情報学の未来

あとがき
初出一覧
索引