昭和・平成・令和の大学生
大学生調査35年から見る価値観の変化
片桐 新自 著
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判 型 | A5判 |
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ページ | 344頁 |
定 価 | 2,530円(本体2,300円+税) |
ISBN | 978-4-87354-785-5 |
分類コード | C3036 |
刊行年月 | 2024年09月 |
大学生を通して見る日本社会論
まだ昭和の時代だった1987年から平成を越え令和まで、35年間5年おきに8回の「大学生の価値観」を調査してきた貴重な社会学研究の集大成。時代の影響を受け、同じ「大学生」でもその価値観は大きく変わってきたことが端的に指摘されている。大学生を通して見る日本社会論として読むことができる価値ある1冊。
- 目 次
- はじめに─本書の狙い
第1章 これまでの調査から語ってきたこと
1-1 「新人類」たちの価値観─1987年調査から
1-2 若者たちのコミュニケーション─1992年調査から
1-3 「大人」になりきれない若者たち─1995年調査から
1-4 時代状況に影響される若者の価値観─1997年調査から
1-5 収斂する意識と「まじめ」の復権─2002年調査から
1-6 不安定社会の中の若者たち─2007年調査から
1-7 不透明社会の中の若者たち─2012年調査から
1-8 時代を生きる若者たち─2017年調査から
1-9 社会人の価値観─2020年調査から
第2章 調査対象者に関する基本データ
2-1 調査方法と調査対象者の基本属性
2-2 「レジャーランド」から「就職予備校」へ
―「出席度」と「入学理由」から見る大学生の変化
第3章 大きく揺れ動いた男女観
3-1 劇的に変化した性別役割意識
3-2 家族を作るという物語の行方
3-3 ジェンダーの受け止め方
3-4 男女交際をめぐる考え方
第4章 親評価と自立心
4-1 親のようになりたいか?
4-2 項目別に見る両親の評価
4-3 大人自覚と自立心
第5章 ケータイなき時代からスマホ時代の友人関係へ
5-1 友人関係をめぐる社会状況の変化
5-2 群れ行動と群れ意識
5-3 ネットを通した友人関係
5-4 友人の数と質
第6章 情報源の変化と社会関心
6-1 新聞の読み方に見る学生の変化
6-2 スマホが引き起こす社会関心の低下
6-3 社会関心の中核としての政治関心
6-4 現代的リスクへの関心
第7章 社会活動意欲と政治参加意欲
7-1 ボランティアの経験と意欲
7-2 ボランティア以外のNPSA(非営利型社会活動)
7-3 投票意欲と直接選挙
第8章 政治意識と求める社会像
8-1 激変した学生たちの支持政党
8-2 支持政党別に見た学生たちの政治意識
8-3 求める日本社会のあり方
第9章 学生たちの生き方選択
9-1 生活目標と人生観
9-2 広まる仕事のマイナスイメージ
9-3 個同保楽主義から新・個同保楽主義へ
おわりに─総括と展望
参考文献
付録
2022年調査票(単純集計結果付)
1945-2022年の出来事と流行
あとがき