謎解きとコミュニケーション
語用論から西欧の知を考える
山本 英一 著
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判 型 | A5判 |
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ページ | 170頁 |
定 価 | 1,980円(本体1,800円+税) |
ISBN | 978-4-87354-764-0 |
分類コード | C3082 |
刊行年月 | 2023年03月 |
コミュニケーションは「謎解き」、つまり多義を解読する推論行為だ
語用論は場面の意味を考える。そこでは記号と意味の一意対応はなく、謎解きのように推論を通して最適の解に至る。一方、必然性と規則性を志向する西欧の学問は、既にある秩序から解を選ぶことはできても、混沌から結論が立ち現れることは許さない。本書は「謎解き」をキーワードに発話解釈と西洋の知の限界を考える。
本書は2019年刊行『ウソと欺瞞のレトリック』の続編。
- 目 次
- はじめに
第Ⅰ部 謎解きのコミュニケーション
第1章 謎解きとしてのコミュニケーション
第2章 謎解きと推論―アブダクション、ヒューリスティック、エンテュメーマ
第3章 フィクション(虚構)のはたらき―推論の原動力を求めて
第4章 サイレント・ナラティブとは―その学問的意義を考える
第5章 ナラティブから見直すポライトネス
第Ⅱ部 理論の謎を解く
第6章 一つの解への執着―西欧思想の呪縛
第7章 呪縛からの解放(試論)
第8章 結びにかえて
参考文献
索引
初出一覧