「大乗起信論」の研究
井上 克人 編著
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シリーズ | 関西大学東西学術研究所研究叢刊15 |
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判 型 | A5判上製函入 |
ページ | 424頁 |
定 価 | 5,940円(本体5,400円+税) |
ISBN | 4-87354-302-9 |
分類コード | C3015 |
刊行年月 | 2000年08月 |
『大乗起信論』は、大乗仏教の根本思想である仏性論もしくは如来蔵思想を精細かつ論理的に論述したものだが、サンスクリット本もチベット訳本も存在せず、漢訳が新旧二種類あるのみで、インド撰述か中国撰述か、いまだに決着がつかない。本書はこうした論著を哲学的・歴史的・文体論的視座に立って共同研究を行った成果である。
- 目 次
- (目次)
初期禅宗に於ける本覚的思惟
『大乗起信論』-造論の因縁
法蔵における『大乗起信論義記』撰述の意趣
『維摩経』におけるアーナンダと一音説法
『大乗起信論』の概念と修辞と撰者-中国学の立場から
『起信論』と『義記』の一考察-序分、発起序に関連して
奈良時代の瑜伽唯識学派について
世界仏教史の立場から見た正統空海伝の成立過程
一乗思想と如来蔵思想について