関西大学出版部

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江戸時代の唐話に関する基礎研究 

奥村 佳代子 著
 
 
 
シリーズ 関西大学東西学術研究所研究叢刊28
判 型 A5判上製
ページ 378頁
定 価 5,500(本体5,000円+税)
ISBN 978-4-87354-437-3
分類コード C3087
刊行年月 2007年03月
品切れ

江戸時代の日本人にとっての「現代中国語」すなわち「唐話」とは、どのような言葉だったのであろうか。初めて出版された唐話書である『唐話纂要』をはじめとする岡島冠山の一連の唐話資料と、長崎貿易の唐通事が記した唐話資料とを取り上げ、中国語学の見地から両者を比較、分析し、唐話の姿を鳥瞰する。

目 次
第1部「唐話」の基礎的研究
 第1篇 岡島冠山の「唐話」の基礎的研究 
  第1章『唐話纂要』の言葉  第2章『唐話便用』の言葉
  第3章『唐譯便覧』の言葉  第4章『唐音雅俗語類』の言葉
 第2篇 唐通事の「唐話」の基礎的研究
  第1章『譯家必備』の言葉  第2章『忠臣蔵演義』の言葉

第2部「唐話」の展開と享受
 第1篇「唐話」の展開
  第1章『唐話纂要』の資料としての可能性  第2章 唐通事資料としての冠山資料
  第3章 岡島冠山の創意工夫
 第2篇「唐話」の享受
  第1章 けん園における中国語受容と俗語観-『唐音雅俗語類』について-
  第2章『忠臣蔵演義』と『海外奇談』