魯迅 救亡の夢のゆくえ 悪魔派詩人論から「狂人日記」まで
北岡 正子 著
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判 型 | A5判 |
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ページ | 286頁 |
定 価 | 3,080円(本体2,800円+税) |
ISBN | 4-87354-428-9 |
分類コード | C3098 |
刊行年月 | 2006年03月 |
「狂人日記」をもって作家として出発した魯迅の文学的営為は、日露戦争後の日本の東京で始めた〈文芸運動〉を源泉とする。本書は、その〈文芸運動〉の実体を、魯迅の残した言説のみならず、彼が置かれていた時空間と接触した異文化のコンテクストを複合的に視野に入れる方法によって、考察したものである。
- 目 次
- 第一章 <文芸運動>をたすけたドイツ語
第二章 詩の力に賭けた救亡の夢
第三章 理想の詩人像を生み出した現実
第四章 <狂人>となった詩人
補論 厳復『天演論』
余滴 ゆかりのペテ-フィ
魯迅とペテーフィ
魯迅に導かれた出あい