関西大学出版部

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「魂なき教育」への挑戦 

小川 正 著
 
 
 
判 型 A5判
ページ 282頁
定 価 2,750(本体2,500円+税)
ISBN 4-87354-339-8
分類コード C3037
刊行年月 2001年10月
品切れ

今日の教育危機を克服すべく、人間性の回復を求めて、親鸞の自然法爾の思想にもとづく「魂の教育」の構築をめざす。そのため、人間の魂を宗教的内面性の充実にもとめた三木清氏、自他ともに生かされる生命のやさしさの自覚を重視した高史明氏、そして灰谷健次郎・林竹二・福地幸造・東井義雄氏らの生命尊重のすぐれた教育実践を分析する。

目 次
序論
 1.佐藤学・高橋史朗両氏の提言の批判  2.佐藤・高橋提言をふまえた今後の研究課題
第一部 「魂の教育」を求めて
 1.戦後教育理論の展開と今後の課題  2.教育実践分析の方法  3.「やさしさ」をささえる「献身の関係」-灰谷健次郎  4.子どもの「たから」を引き出す授業-林竹ニ  5.見えないものが見えるものに-福地幸造
第二部 「魂の教育」をめぐって
 1.「日本仏教の祖」としての聖徳太子  2.親鸞の「他力の思想」から学ぶ  3.三木清の「人間の再生」における魂の問題  4.高史明の「生命のやさしさ」  5.「いのち」を大切にする教育実践-東井義雄  6.「感化」を重視する教育心理学-正木正
第三部 「魂の教育」の構想