関西大学出版部

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資本主義発展の政治経済学 接合理論からレギュラシオン理論へ

若森 章孝 著
 
 
 
判 型 A5判上製函入
ページ 416頁
定 価 7,903(本体7,185円+税)
ISBN 4-87354-159-x
分類コード C3033
刊行年月 1993年03月
品切れ

今日のほとんどの経済理論は、19世紀ヨーロッパの経験を「典型」として特権化しているために、20世紀における資本制システムの世界性、可変性、多様性を説明する理論的努力を怠ってきた。本書はこのような課題に、現代経済学の最前線に位置する世界システム論とレギュラシオン理論の検討を通して応えようとするものである。

目 次
第1部 物象化の経済理論と資本主義発展の動態
 第1章 資本制的生産の総過程の基礎範疇
 第2章 総過程における社会的生産力の矛盾的展開
 第3章 経済学的三位一体範式と物象化の経済理論の総括  第4章 収入形態論の方法
 補論1 労賃形態と市民的日常意識批判  補論2 高木彰『市場価値論の研究』(書評)
第2部 接合アプローチの資本主義発展論
 第5章 資本主義の世界化と生産様式接合理論
 第6章 晩年のマルクスの接合論的視角と周辺資本主義論  第7章 接合理論の展望
第3部 資本制システムの連続性と可変性
 第8章 多国籍企業問題と現代の階級理論  第9章 資本の国際化の経済学批判
 第10章 周辺部における工業化・蓄積戦略・国家
 第11章 資本制システムの複合性の再発見  第12章 資本制システムの連続性と可変性
 第13章 フォーディズムの危機と第三世界の多様化
 補論3 周辺資本主義論争と国家論
 補論4 池本幸三編『近代世界における労働と移住』(書評)