アメリカが生む/受け入れる難民
大津留(北川)智恵子 著
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判 型 | A5判 |
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ページ | 296頁 |
定 価 | 2,310円(本体2,100円+税) |
ISBN | 978-4-87354-639-1 |
分類コード | C3031 |
刊行年月 | 2016年09月 |
移民の国といわれるアメリカは数多くの難民を受け入れてもいる。その中にはアメリカが始めた戦争により生まれた難民も含まれる。難民化の原因を作ったアメリカにおいて、再定住した難民と地域社会との間に築かれる新たな関係を、インドシナ戦争時のモン族難民とイラク戦争時のイラク難民への聴き取り調査をもとに分析する。
- 目 次
- 序章
1 グローバル時代と移動する人びと
2 アメリカと難民
3 アメリカのモン族難民・イラク難民をめぐる研究史
4 本書の構成
第1章 アメリカの難民への対応
1 移民の国アメリカの理念と現実
2 冷戦の構図の中での難民受け入れ
3 難民法の制度をめぐる展開
4 アメリカ社会と難民の確執
第2章 インドシナ戦争とモン族難民
1 インドシナ戦争終結と難民
2 モン族難民受け入れをめぐる確執
3 多文化主義アメリカの中でのモン族
4 モン族難民が残した課題
第3章 イラク戦争と難民
1 アラブ系コミュニティの形成
2 イラク戦争と対米協力者
3 イラク難民受け入れをめぐる確執
4 イラク難民が示す新たな課題
終章 多様性が紡がれる社会
1 難民をめぐる制度設計
2 複数の顔を持つ難民
3 難民と移民の再統合
4 日本で難民の権利を考えるために
文献一覧
あとがき
索引