関西大学出版部

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清代中国琉球交渉史の研究 

松浦 章 著
 
 
 
シリーズ 関西大学東西学術研究所研究叢刊40
判 型 A5判上製
ページ 444頁
定 価 4,620(本体4,200円+税)
ISBN 978-4-87354-527-1
分類コード C3022
刊行年月 2011年10月
品切れ

清朝中国と琉球国とは朝貢関係にあった。その制約での交渉史がどのように展開されたかについて述べる。とくに中国使節と琉球使節の派遣と往来、中国で客死した琉球使節の問題、両国の漂着船への対応、朝貢貿易により琉球国にもたらされた中国産品の産地や、中国からの産品の琉球での流通等、主に清朝【とう】案資料を使い述べる。

目 次
口絵

序論 清代中国と琉球の交流環境
 第一章 清代中国の朝貢国であった琉球国との交流―使節と漂着船
 第二章 清代中国と琉球国との交流環境
第一編 清代中国・琉球関係における使節往来
 第一章 清代中国の使琉球册封使の人選―汪楫の場合を中心に―
 第二章 清代琉球使節の福州・北京間における清官吏の伴送
 第三章 清代琉球朝貢使節の上京使節
 第四章 清代琉球使節の見た北京
第二編 清代琉球使節の客死
 第一章 清代琉球国使節・随員・官生の客死
 第二章 清朝琉球国副使阮廷寶の客死
 第三章 清乾隆五十七年の琉球進貢と鄭文英の客死
 第四章 福州の琉球人墓
第三編 中国・琉球関係に見る漂着商船
 第一章 乾隆十四年における中国商船の琉球漂着
 第二章 乾隆十四年(一七四九)に琉球国に漂着した中国商人
 第三章 琉球『白姓官話』成立の背景
 第四章 同治十二、三年の上海漂着の琉球船
第四編 清代中国と琉球国との物流の諸相
 第一章 清代【とう】案から見た琉球国における茶葉の流通
 第二章 清代福州から琉球国に舶載された紙
 第三章 清代福州から那覇に舶載された磁器の産地
 第四章 清代福州から琉球に渡ったヨーロッパ産の布地
第五編 清代中国・琉球関係における諸相
 第一章 琉球使節から朝鮮使節に伝えられた台湾鄭経・琉球情報
 第二章 『上海新報』に見る琉球国記事
 第三章 福州の怡山院・琉球館・萬壽橋・天后宮
 第四章 清末の福州琉球館
終章 清代中国と琉球国交渉史の意義
後記
初出一覧
中文要旨
索引