現実と落着
無のリアリティへ向けて
山本 幾生 著
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判 型 | 四六判上製 |
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ページ | 436頁 |
定 価 | 3,300円(本体3,000円+税) |
ISBN | 978-4-87354-571-4 |
分類コード | C3010 |
刊行年月 | 2014年02月 |
現実はどのように形成され、どこからどこへ向かい、どこに落ち着く処があるのか。本書はディルタイとショーペンハウアーの哲学を読解し、現実の様々な連関が織糸のように交差する〈私〉の直中にその当処を求める。そして静が動を否定するように現実の渦動を否定する無が〈私〉の直中でリアルに息づいているのかと問う。
- 目 次
はじめに
凡例
第1章 現実の形成
第1節 生の連関の探求―自然の斉一性に対して
第2節 連関の経験―観念の連合に対して
第3節 類比による連関―帰納による普遍に対して
第4節 現実の経験―構造連関・獲得連関・作用連関第2章 現実の理解
第1節 解釈学と理解
第2節 個から個へ、個と全体
第3節 理解の対称性/非対称性
第4節 理解のずれ
第3章 見えない現実
第1節 再現
第2節 想像力による類比
第3節 意志
第4節 見えない作用
第4章 鏡を介して <見る/見える> 現実
第1節 鏡の世界
第2節 鏡のこちら側、あちら側
第5章 落着
第1節 自由
第2節 無
第6章 無のリアリティへ向けて
おわりに
文献