関西大学出版部

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日本の経済思想史 

杉原 四郎 著
 
 
 
判 型 A5判上製函入
ページ 332頁
定 価 3,850(本体3,500円+税)
ISBN 4-87354-342-8
分類コード C3033
刊行年月 2001年10月
品切れ

近代日本の経済思想史を展望しうるように、関係諸論文を収録・配列したもの。既刊『日本の経済学史』の姉妹篇。『東京経済雑誌』、『東洋経済新報』、『国家学会雑誌』などの代表的経済雑誌を軸として、田口卯吉・福田徳三・河上肇・飯島播司・平生釟三郎らの主要なエコノミストをとりあげて、後進資本主義国日本に特有な経済思想史の特質を考察した。

目 次
第一部
 田口卯吉と『東京経済雑誌』  『東洋経済新報』のニ特質  浜田健次郎と東京商業学校  『出版月評』と浜田健次郎  経済学の導入過程における諸問題
第ニ部
 福田・河上問題研究序説  大正時代に「生存権」を唱えた福田徳三  対象中期の河上肇の『分配論』講義  河上肇の1922年度経済学史講義  河上肇と福田徳三
第三部
 飯島幡司の経済思想  1928年の平生釟三郎  平生釟三郎と彼をめぐる人々  堀経夫と日本経済思想史研究
第四部
 京都大学経済学部創立20周年の頃  50年前と現在  小宮山量平 戦後精神のゆくえ-季刊『理論』とその前後を語る  杉原四郎『日本のエコノミスト』に寄せて  日本経済思想史研究のこれまでと今
第五部
 松野尾裕『田口卯吉と経済学協会-啓蒙時代の経済学-』  戒田郁夫『欧米財政学・経済学導入史上の忘れられた人々』  藤井隆至編『経済思想』(日本史小百科「近代」)、東京堂出版、1998年  『サラリーマン』と『自由思想』  最近の河上肇関連文献  経済学史学会編『経済思想史辞典』