正当防衛について
中 義勝 著
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判 型 | A5判上製函入 |
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ページ | 288頁 |
定 価 | 5,830円(本体5,300円+税) |
ISBN | 4-87354-235-9 |
分類コード | C3022 |
刊行年月 | 1997年12月 |
「正当防衛の社会倫理的制約論」の背後には、個人を超えた共同体の利益、社会連帯を重視する国家観がある。そもそも正当防衛観は啓蒙期以来、時々の国家体制、支配的国家観に左右されてきた。本書は、啓蒙期の正当防衛観、ナチス・ドイツ、東ドイツ、ソヴィエト、戦後ドイツの正当防衛観を比較して、国家観と正当防衛観の緊密な関係を明らかにし、「社会倫理的制約」の可否について、我々が現行憲法上の国家観に照らして採るべき途を探る。
- 目 次
- 1 はしがき
2 シュレーダー、政治的基本観の指標としての正当防衛
3 啓蒙期における正当防衛観とP・J・A vonフォイエルバッハの見解
4 自由主義的・個人主義的立場からする正当防衛権とベルナーの見解
5 第三帝国(ナチス)と正当防衛
6 ソビエトにおける正当防衛
7 ドイツ民主主義共和国(いわゆる東独)における正当防衛
8 戦後における西独の正当防衛観