杜甫詩文集の形成に関する文献学的研究
長谷部 剛 著
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判 型 | A5判 |
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ページ | 296頁 |
定 価 | 2,310円(本体2,100円+税) |
ISBN | 978-4-87354-694-0 |
分類コード | C3098 |
刊行年月 | 2019年03月 |
中国最大の詩人、杜甫の詩文集については、その死後300年を経て成立した『宋本杜工部集』が現存する唯一完全なテキストであり、杜甫詩人の自筆テキストは現存しない。本書は中国文献学の知見・研究手法を取り入れ、「杜甫生前、そして死後、彼のテキストはどのように筆写され流通したのか」という問題についてその解明を試みたものである。
- 目 次
凡例
第一部 本論
第一章 唐代における杜甫詩集の集成と流伝
第二章 『宋本杜工部集』・『文苑英華』所収杜甫詩文の異同について
第三章 『文苑英華』からみた唐代における杜甫詩集の集成と流伝
第四章 宋代における杜甫詩集の集成と流伝
第五章 『宋本杜工部集』の成立第二部 各論
第一章 杜甫「兵車行」と古樂府
第二章 杜甫「江南逢李龜年」の唐代における流伝について
第三章 『諸名家評本錢牧齋註杜詩』所載李因篤音注について初出一覧
あとがき