関西大学出版部

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哲学の周辺 世紀末を考える

渡辺 幸博 著
 
 
 
判 型 四六判
ページ 272頁
定 価 1,650(本体1,500円+税)
ISBN 4-87354-212-x
分類コード C3010
刊行年月 1997年01月
受賞・選定図書 日本図書館協会選定図書
品切れ

今世紀後半における哲学思想の特徴のひとつは、構造主義、ポスト構造主義にみられるように、無意識的層(見えないもの)の原本性を明確にしたところにある。本書はこの時代精神の流れの中で執筆してきた書評、評論などを総括することによって、二十世紀末思想の実態とその意味を考察したものである。

目 次
I マルクス主義をめぐって
 一 人格主義とマルクス主義  二 人間主義の告発  三 サルトルとマルクス主義  四 知識人とマルクス主義  五 マルクスのマルクス主義  六 六・四天安門事件と五四運動
II 実存主義とポスト構造主義とのあいだ
 七 文学の前衛性と構造主義  八 サルトルと現代  九 近代知に呪われた学問   十 現代社会の構造的〈ひずみ〉の告発  十一 ポスト構造主義とは何か
III 文明と思想
 十ニ 古典の研究と現代的視点 十三 自然と文化  十四 身体の哲学  十五 東西思想の分岐点  十六 世紀末を考える