関西大学出版部

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越境の映画史 

堀 潤之 編著
菅原 慶乃 編著
 
 
シリーズ 関西大学東西学術研究所研究叢刊47
判 型 四六判上製
ページ 274頁
定 価 2,750(本体2,500円+税)
ISBN 978-4-87354-580-6
分類コード C3074
刊行年月 2014年03月
品切れ

時期的には初期映画の時代から1960年代半ばまで及び、地理的にはヨーロッパ(フランス、ドイツ、帝政ロシア)、アジア(日本、上海、香港、マレー半島)、そしてアメリカに関わる、東西の映画史における「越境」の6つのケース・スタディを通じて、ナショナルな枠組みを乗り越えた映画史を構想する。

目 次
はじめに(堀 潤之)

第1部 映画は越境する
 第1章 歌い、悲しみ、覚醒するカチューシャ
     ―トルストイ『復活』と中国語映画(西村正男)
 第2章 越境するスターダム
     ―帝政ロシアと日本におけるマックス・ランデ―の受容(大傍正規)
 第3章 中国人を描くべきは誰か
     ―アメリカ対中映画貿易をめぐる表象の政治学(菅原慶乃)

第2部 越境する映画人たち
 第4章 ナショナル・シネマの隙間に
     ―1920年代のマレー半島における中国系移民の映画製作について(韓燕麗)
 第5章 西部への呼び声
     ―ナチス時代のルイス・トレンカーの越境的活動をめぐって(竹峰義和)
 第6章 「東洋」から遠く離れて
     ―クリス・マルケルによる中国・北朝鮮・日本(堀 潤之)

おわりに(菅原慶乃)