中国同族村落の社会経済構造研究 福建伝統農村と同族ネットワーク
石田 浩 著
|
|
判 型 | A5判上製函入 |
---|---|
ページ | 372頁 |
定 価 | 5,660円(本体5,146円+税) |
ISBN | 4-87354-201-4 |
分類コード | C3033 |
刊行年月 | 1996年03月 |
1949年後、共産党政権は伝統農村を変革しえたのか、農村は本当に変わったのか。これは否である。何故か。福建南部農村の社会主義建設は同族組織を利用し、農村経済改革は海外華僑華人ネットワークに依存することで伝統農村を根底的に変革しえなかった。本書はこの点を同族村落の実態調査により克明に分析した好著である。
- 目 次
- 序 章 中国農村研究と社会主義
第1章 福建における同族結合とその分析―移住と分節―
第2章 同族組織と地縁組織との関係―潯江派―
第3章 同族組織の分節形成と祖庁―潯江派―
第4章 僑郷における同族ネットワーク―銭江派―
第5章 僑郷における郷村建設と経済開発
第6章 伝統社会の復活と華僑・華人
第7章 移民社会台湾の同族結合と宗親会の形成
第8章 晋江満族粘氏の台湾移民とその族的結合