関西大学出版部

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東アジア言語接触の研究 

沈 国威 編著
内田慶市 編著
 
 
シリーズ 関西大学東西学術研究所研究叢刊51
判 型 A5判上製
ページ 448頁
定 価 4,400(本体4,000円+税)
ISBN 978-4-87354-622-3
分類コード C3087
刊行年月 2016年02月

漢字、特に近代以降の漢字新語、訳語の創出、普及に関する最新研究。翻訳論、文体論から漢字訳語の造語法、新漢語の語構成、「牛津」「剣橋」「恋愛」「難民」などの個別語誌まで多角度からアプローチし、近代語形成の諸問題を漢字文化圏における言語接触・語彙交流というバックグランドにおいて考察する論文集である。

目 次
目 次
 序
 序説:言語接触研究の過去・現在・未来
 近代漢字訳語の研究について
 ロプシャイト英華字典と英和対訳袖珍辞書
 意訳地名「牛津」「剣橋」の発生と消長
 近代訳語「恋愛」の成立とその意味の普及
 七曜日における伝統から近代への軌跡
 「難民」とフィルモア大統領国書の翻訳
 近代韓国語における外来の新語新概念の導入について
 「世界史地」と「国際法」知識及び近代東アジア
 漢訳聖書における音訳語の継承と創造
 西洋料理と近代中国語
 『唐話纂要』の不均質性
 語構成パターンの日中対照とその記述方法
 日中二字法律用語の語構成特徴にみえる影響関係
 現代中国語にどれくらいの日本借用語があるのか
 国字(日本製漢字)と誤認されてきた唐代の漢字
 あとがき