東アジアの文人世界と野呂介石 中国・台湾・韓国・日本・ポーランドからの考察
中谷 伸生 編著
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シリーズ | 関西大学東西学術研究所研究叢刊32 |
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判 型 | B5判 |
ページ | 260頁 |
定 価 | 4,070円(本体3,700円+税) |
ISBN | 978-4-87354-477-9 |
分類コード | C3070 |
刊行年月 | 2009年03月 |
中国、台湾、韓国、日本の近世・近代社会では、文人たちが絵画や詩などの芸術作品によって、東アジアに共通する文人世界をつくり上げてきた。本書では美術史学、美学、文学、哲学、歴史学の立場から文人の諸相を明らかにする。加えて、薗田香融家に所蔵される未紹介の野呂介石筆「南紀山水写生帖」の全容を収載した。
- 目 次
- 序 はじめに
第1部 日本における文人画の諸相
日本の文人画と東アジア
『浪華郷友録』 の聞人と大坂の文人画家の問題
中村芳中と文人画 四条派画家上田公長の文人画
近世大坂文人画の魅力 河鍋暁斎と文人画
漱石の南画にみるその隠逸精神
第2部 東アジアとヨーロッパの文人世界
韓国における文人画の伝統 来舶清人と日中文化交流
明治前期に来日した中国の文人たち 銭?筆・橋本関雪賛 「白描観音像」 をめぐって
ポーランドの 「文人」 の東アジアへの眼差し
第3部 野呂介石の絵画と文人世界 -薗田家画帖をめぐって
野呂介石 『南紀山水写生帖』 の由来について 野呂介石筆 『南紀山水写生帖』について
野呂介石が生きた時代 野呂介石が画いた熊野の景観
資料紹介 野呂介石 『南紀山水写生帖』 あとがき 索引