東西文化の翻訳 「聖像画における中国同化のみちすじ
内田 慶市・柏木 治 編訳
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シリーズ | 関西大学東西学術研究所訳注シリーズ14 |
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判 型 | A5判上製 |
ページ | 434頁 |
定 価 | 3,740円(本体3,400円+税) |
ISBN | 978-4-87354-535-6 |
分類コード | C3016 |
刊行年月 | 2012年04月 |
イエズス会の宣教師たちは、キリスト教を中国に伝えるとき、相手方の文化に身を置くという方法を採用した。その具体的な事例として、「聖像画」の中国化がある。本書は、この問題を扱ったデリアのイタリア語原書からの本邦初訳である。なお、ナダールの原画とアレニ、ローチャの中国化されたものも影印して収録した。
- 目 次
- 序 (松浦 章)
編者まえがき (内田 慶市)
訳者まえがき (柏木 治)
パスクワーレ・M.デリア
中国キリスト教美術の起源(1583年-1640年)
緒言
書誌略号
第一章 新しい問題か、それとも古い問題か
第二章 マッテーオ・リッチ神父の適応精神
第三章 マッテーオ・リッチ神父によって中国に輸入された西洋絵画
第四章 中国人画家たちによって実践されたヨーロッパ絵画の模写
第五章 中国キリスト教美術の最初の才人たち
第六章 1620年ごろの中国キリスト教美術15遺作品
第七章 これら遺作品のもとになったヨーロッパの原画
1620年ごろの中国キリスト教美術15遺作品および
ナダルの版画より抽出した原画のコロタイプ印刷による覆刻
第八章 ジュリオ・アレニおよびアダム・シャール・フォン・ベルの著作における中国美術
結論
〈影印〉Adnotationes et Meditationes in Evangelia
〈影印〉誦念珠規程
〈影印〉天主降生言行紀像