明治の漢学者と中国 安繹・天囚・湖南の外交論策
陶徳民 著
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判 型 | A5判上製 |
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ページ | 326頁 |
定 価 | 3,630円(本体3,300円+税) |
ISBN | 978-4-87354-444-1 |
分類コード | C3021 |
刊行年月 | 2007年03月 |
明治大正期に唱えられた日清連衡論、日清同盟論、支那保全論、満洲経営論および支那管理論の中味を、政府や軍部と関わりをもった重野安繹・西村天囚・内藤湖南の政策提言を通じて考察し、「近代」がもたらした漢学者の対中国姿勢の変遷を跡付ける。張之洞・劉坤一・熊希齢など中国の要人との繋がりを明かす裏面史でもある。
- 目 次
- 序 章 近代日中関係における漢学者の位置
「隣人」から「後見人」への意識変遷
第一章 日清戦争前の「日清連衡論」
重野安繹「支那視察案」に関する考察
第二章 戊戌維新前夜の「日清同盟論」
西村天囚と張之洞をめぐって
第三章 義和団事件前後の「支那保全論」
西村天囚と劉坤一をめぐって
付 録 1903年大阪来訪の張謇と内藤湖南及び西村天囚
内藤文庫所蔵未刊書簡考証
第四章 日露戦争前後の「満州経営論」
内藤湖南の満州軍占領地民政調査をめぐって
第五章 辛亥革命後の「支那管理論」
内藤湖南と熊希齢をめぐって
終 章 「近代」への執着と反省
内藤湖南の中国観の射程