最近、ステファヌ・マラルメに関する研究は外国、日本を問わず隆盛をきわめているが、「マラルメ詩集」の各詩篇(計66篇)を詳細に解説した書は未だ見当らない。本書は、この詩集の各詩篇の成立と解釈を簡単ではあるが、ほぼ平均の長さで解説し、詩集全体の意図を解明する手がかりに役立つ労作。