関西大学出版部

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豊饒なる明治 

井上 克人 編著
 
 
 
シリーズ 関西大学東西学術研究所研究叢刊41
判 型 A5判上製
ページ 284頁
定 価 3,740(本体3,400円+税)
ISBN 978-4-87354-533-2
分類コード C3010
刊行年月 2012年01月

明治の世には、西欧的近代化の流れの中にあっても「日本人としての矜持と風格」といったものがあった。それはいわば凜乎とした倫理意識と、土着的な共同体意識である。それらは漢籍の教養に裏打ちされた至高なる精神性であったと言ってよい。明治は、思想・文化の面において、日本の精神史上、「豊饒の時代」であった。

目 次
序(松浦 章)
はじめに(井上 克人)
第一部 明治期における思想・文化・倫理の諸相
 第一章 明治の哲学界
  ―有機体の哲学とその系譜―(井上 克人)
 第二章 〈間風土的主体〉における風景の発見
  ―日本の近代化過程に即して―(木岡 伸夫)
 第三章 明治四十二年の理想主義者
  ―小山内薫の「女形」採用と女優をめぐる時代状況―
 (若林 雅哉)
 第四章 浅井忠というデザイナー
  ―明治末期の造形思想―(伊藤 徹)
 第五章 徳育論争における福澤諭吉(高橋 文博)
 第六章 三宅雪嶺と長谷川如是閑における「天」の観念
  (長妻三佐雄)
【特別寄稿】「国民の元気」という言説
  ―明治期、徳富蘇峰における―(中村 春作)

第二部 明治期における徳育・哲学・芸術
 ―『紀要』掲載論文より(転載)
 第一章 道徳教育における主従関係の近代(高橋 文博)
 第二章 『哲学一夕話』第一編にみられる井上円了の中道哲学
  (小椋 章造)
 Chapter3 The spirits of the age in modern Japanese art and its philosophical significance
―Some remarks on Yuichi Takahashi,the“Shirakaba”school,Ryushi Kawabata and etc.―
 (ITO Toru)