人間の政治学
高尾 正男 著
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判 型 | A5判上製函入 |
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ページ | 288頁 |
定 価 | 4,400円(本体4,000円+税) |
ISBN | 4-87354-009-7 |
分類コード | C3031 |
刊行年月 | 1978年10月 |
近代の政治学が権力とか法秩序・民族・階級・集団などの抽象概念の予想のもとに政治の本質を考察する傾向が強く、人間との一体性において政治の本質を考究することを敬遠するようになった。本書は、殊更に「人間の政治学」と題して、人間が政治から疎外され、人間と政治の生きた弁証法的関係が全く見失われようとしている現実を直視し、政治の本質を究明する労作である。
- 目 次
- 第一篇 現代政治学の認識論的課題
第一章 近代政治学の帰結とその課題 第二章 人間の学としての政治学
第三章 戦後の西ドイツ政治学に見える実践哲学的志向
第二篇 ポリスの哲学と政治
第一章 プラトンのエロスと国家 第二章 プラトンと『ノモイ』
第三章 国家的動物としての人間 第四章 ギリシャ人の自由と国家
第三篇 心の転回と現代政治
第一章 三谷隆正の信仰と思想 第二章 現代の政治哲学と精神革命
第三章 社会的経験における理性的解決 第四章 政治と人間