関西大学出版部

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私と哲学 本物を求めて

渡辺 幸博 著
 
 
 
判 型 四六判
ページ 194頁
定 価 1,650(本体1,500円+税)
ISBN 4-87354-367-3
分類コード C3010
刊行年月 2003年01月
品切れ

本書は、人類の文化の構造とそれに基づく日常の世界が虚構に彩られているという認識のもとに、本物の世界を展望したものである。本物とは何も特別のものではなく、ありのままの自然ではないのかという観点にたって、虚構の構造の実態は理念化、客観化に由来することが、ギリシア以来の伝統的西洋哲学に則して解明される。

目 次
I. 私と哲学
 1.実存との出会い  2.自由と疎外をめぐって  3.学の限界と哲学  4.時間は流れない  5.東西思想の相違点  6.理性に対する感性の原本性について  7.ポスト構造主義に学んだこと  8.自他の関係をめぐって  9.本当に神は死んだのか  10.神話・宗教・哲学
II. 虚構の構造と実存の思想
 11.実存から存在へ  12.ハイデッガーの存在論をめぐって  13.実存の思想とフッサールの現象学  14.メルロ・ポンティーの受肉の思想となまの存在  15.有神論的実存の思想とその存在論
III. 学の系譜と自然忘却の歴史
 16.学問の始まり  17.中世の哲学と科学  18.近世の自然科学と形而上学  19.近世から現代へ  20.科学技術文明の歪と西洋的自然観