十八世紀イギリス小説の視点 幸福・富・家族
樋口 欣三 著
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判 型 | 四六判 |
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ページ | 236頁 |
定 価 | 2,860円(本体2,600円+税) |
ISBN | 4-87354-327-4 |
分類コード | C3097 |
刊行年月 | 2001年03月 |
デフォ-、リチャ-ドソン、フィ-ルディングからオ-スティンへとつづくイギリス小説は、人が近代社会において個としての自覚を獲得していく姿を描いているが、それは信仰より世俗的欲望に心を向ける人間を描くことでもあった。これは幸福、富、家族という主題に焦点を当てながら、十八世紀小説を読み解こうとした試みである。
- 目 次
- 1
第一章 『ロビンソン・クルーソー』-自立の船出
第ニ章 『モル・フランダーズ』-取引の人間関係
第三章 『ロクサーナ』-幸福の代償
2
第四章 『クラリッサ』-崩壊する家族
第五章 『トム・ジョーンズ』における「人間性」
3
第六章 ゴシック・ロマンスの系譜
第七章 『森のロマンス』-女主人公の監獄と旅
4
第八章 『エマ』-自足した共同社会
第九章 ジェーン・オースティンの小説における職業
第十章 オースティンの小説とジェントルマン