便宜置籍船と多国籍企業
竹本 正幸 訳
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シリーズ | 関西大学経済・政治研究所出版図書調査と資料シリーズ32 |
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判 型 | A5判 |
ページ | 312頁 |
定 価 | 2,200円(本体2,000円+税) |
ISBN | 4-87354-085-2 |
分類コード | C3030 |
刊行年月 | 1979年07月 |
いわゆる便宜置籍の制度は、すでに第2次世界大戦以前から存在していたが、それが世界の注目と関心を大きく惹きつけるに至ったのは、ごく最近のことと言ってよいであろう。それも、はじめは、トニー・キャニオン号事件にみられるように、便宜置籍タンカーの油濁事故による海洋汚染の側面が取り上げられ、非難された。しかし、近年になって、便宜置籍商船隊の船腹量が世界商船隊の約3分の1を占めるに至って、国際海運に及ぼすその影響が問題視されるようになり、新しい局面を迎えることとなった。OECDも数年前からこの問題に取組んできたが、UNCTADでも、特に途上国商船隊の発展という観点から、便宜置籍問題の検討が進められている。本書に収録した文書は、すべてUNCTADの中で進められてきた作業に関するものであり、重要な文献の翻訳である。
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