関西大学出版部

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女が家を継ぐとき 東北・北関東に見る女性の相続

前田 卓 著
 
 
 
判 型 四六判
ページ 226頁
定 価 1,389(本体1,263円+税)
ISBN 4-87354-150-6
分類コード C3036
刊行年月 1992年10月
受賞・選定図書 日本図書館協会選定図書
品切れ

息子がいても、娘夫婦と同居したいと言う親が増えてきた。娘と同居を望むのが日本の親のホンネの姿であり、これを漫画『サザエさん』からヒントをえて「マスオさん現象」と呼ぶ。本書は、長男があっても長女の方が姉ならば、この姉に婿養子を迎えて家を継ぎ、弟である長男を婿に出す慣習が東北地方や北関東地方に江戸時代から明治の半ば頃まで存在したことを実態調査で明らかにしたものである。

目 次

第一部 天保人間の家族生活
 第1章 天保人間と明治政府の高官たち  第2章 男尊女卑を反映した壬申戸籍
 第3章 天保人間が残した婚姻の諸形態
第二部 姉家督の実態
 第1章 姉家督との出会い  第2章 栃木県上河内村の姉家督
 第3章 茨城県新治郡出島村(旧西成井村)  第4章 秋田県仙北郡協和町(旧協和村)
 第5章 山村と漁村の姉家督  第6章 本州の最北端に見られる姉家督(東通村)
第三部 姉家督の発生原因と崩壊の過程
 第1章 徴兵制と姉家督  第2章 姉家督崩壊の実態