関西大学出版部

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日本の水車 その栄枯盛衰の記

末尾 至行 著
 
 
 
シリーズ 関西大学東西学術研究所研究叢刊21
判 型 B5判上製函入
ページ 572頁
定 価 10,340(本体9,400円+税)
ISBN 4-87354-376-2
分類コード C3021
刊行年月 2003年03月
品切れ

明治期以降、水車は地方税の課税対象となりその設置は、地方庁によって規制されていた。それに基づき関係者が提出した設置出願・廃止届出の文書類は、水車の興廃期、架設地、用途などを物語っていてエネルギー史研究上、貴重な資料といえる。本書は石川、京都、長崎、神奈川などの府県文書を徹底採録し駆使した労作である。

目 次
第1話  東北三県の水車新設出願文書
第2話  山形県西村山郡の水車事情
第3話  出願文書から見た栃木県水車の盛衰
第4話  群馬県の水車設置出願文書を巡る諸問題
第5話  埼玉県の水車関連文書
第6話  明治・大正期における神奈川県の水車事情
第7話  神奈川県津久井郡の「水車台帳改帳」分析
第8話  水車場転用の小水力発電所
第9話  石川県における水車の消長
第10話 水力開発利用の推移に伴う地域の変容
第11話 京都府における水車出願
第12話 京都洛中洛外の水車
第13話 京都盆地における水力利用パターンの変遷
第14話 在来水車と水力電気事業の出会い
第15話 長崎県水車関連出願届出文書の研究
第16話 福沢諭吉の水車場経営
第17話 近代における水車を巡っての紛議の諸相
第18話 港町の上水道事業による水車の受難
第19話 千葉・静岡・三重三県にみる水車規制とその実情