東洋汽船と映画
松浦 章 著
笹川慶子 著 |
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判 型 | A5判 |
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ページ | 450頁 |
定 価 | 3,410円(本体3,100円+税) |
ISBN | 978-4-87354-641-4 |
分類コード | C3021 |
刊行年月 | 2016年09月 |
東洋汽船会社は浅野総一郎が創業したアジアを代表する汽船会社のひとつである。その東洋汽船が渋澤榮一らの貴賓会や大隈内閣の外客誘致政策の影響下に東洋フィルム会社を設立、それが後に谷崎潤一郎らを迎えた大正活映に発展する。製作配給興行における東洋汽船の新しすぎる試みは、亀裂を生みつつ、新たな地平を切り開く。
- 目 次
- 目 次
口 絵
序 文
第1部 東洋汽船の活動
第1章 淺野總一郎をめぐって
第2章 淺野回漕店から東洋汽船会社へ
第3章 東洋汽船とサンフランシスコ航路
第4章 東洋汽船会社の南米航路
第5章 東洋汽船会社と台湾烏龍茶のアメリカ輸出
第6章 東洋汽船会社汽船の上海寄港
第7章 日本における輸入映画と汽船
第8章 谷崎潤一郎と大正活映
附 章 ベンジャミン・ブロツキーの研究者岡田正子氏訪問記
第2部 東洋汽船の映画事業
第1章 大正活映の興亡と大正末期の日本映画産業
第2章 東洋汽船の映画事業参入と近代日本
第3章 20世紀初頭の世界流通変動とアメリカ映画のアジア市場開拓
第4章 ベンジャミン・ブロツキーの軌跡
第5章 ベンジャミン・ブロツキーの製作した2つの紀行映画
第1節 『経過中国』A Trip Through China
第2節 『ビューティフル・ジャパン』Beautiful Japan
結 語
索 引